目次と免責事項

2019年9月6日

906. 京浜急行 き電系 新町変電所界隈の事情 号外(記事訂正)

京浜急行の変電所(以下SSとする)は、概ね4km間隔で設備されている。
#京急、#変電所、#踏切事故、#直流、#き電、#区分、

直流系 直流変電所、直流き電区分所、タイポスト、交直変電所 一覧



踏切事故が起こった界隈の変電所

 
蒲田SS--4㎞----川崎SS---4㎞---鶴見SS--4㎞---新町SS
 
ところが
 
新町SSから次変電所 南太田SS間は2004年までは約7㎞あり途中 横浜き電室(横浜SP)でタイき電を行い電圧を確保。その後2005年横浜変電所を新設確保するとともに新町SSから横浜方はき電線をWで通して、横浜駅付近の電圧を確保している。また南太田SSからはtripleのき電線が横浜方に敷設されている。
 ここが京急の弱点である。あった。しかし横浜変電所が2005年に新設されたので弱点は解消された。
新町SS--4㎞--横浜SPSS--4㎞--南太田SS
 
新町SSが脱落すると鶴見SSから南太田横浜SSまで11 8㎞の区間をき電しなければならない
今回の事故で新町SSからの き電が止まったが鶴見SS以北および横浜南太田SS以南は健全であった。また各変電所は、TEPCOからの給電(但し、南太田SS-弘明寺SS間、富岡SS-能見台SS間は自社送電線22kV)なので1か所脱落しても、SSの運転は可能
 
南太田--4㎞---弘明寺---4㎞---上大岡
 
5日の川崎‐上大岡の折り返しは、妥当な選択であろう
6日の川崎 横浜の折り返しは、横浜駅がき電末端なのと待避線がないので
本数を減らしての運転が妥当であろう

新町SS事故の場合 き電は鶴見SSの北方片送り
横浜SS南太田から南 横浜方はエアーセクションが無いので仲木戸以北のエアージョイント開放とき電線の一時開路で対応と新町SSの区分までき電
 
 
 今回の踏切事故は、幸いなことに新町SSのき電設備は、難を逃れたので電車線とレール、信号が回復すれば京急は生き返る。がんばれ京急 京急としては、横浜駅付近に変電所を置きたいのだろうが場所が無い念願の横浜き電室を変電所に昇格させたので横浜付近の弱点は解消された。
 
 
以下は配線略図.netからの引用
出典(ホームページ名「配線略図.net」と、アドレス「https://www.haisenryakuzu.net/」
 
京急川崎は、蒲田方 折り返し可能 変電所は、蒲田SS、川崎SS、鶴見SSが担当

新町SS脱落の場合 京急鶴見まではき電可能だが、折り返しできない

横浜駅付近に変電所が必要だが、設備できないのでき電室を設けタイき電き電室を変電所に昇格
南太田SSから横浜駅まではき電可能だが横浜での折り返しは、渡り線1本と待避線がないので時間が掛かる



上大岡は弘明寺方を利用しで折り返しは可能 南太田SS、弘明寺SS、上大岡SSで運行可能
 
#京急、#踏切事故、#変電所、#エアーセクション、#き電区分、#折り返し、#き電室、#タイポスト

 トラック撤去作業の画像を見ると、エンジン部からの出火ではなさそう。き電線も生きている(トラックが横転した反対側の架線柱を利用)ので、トロリ線がスパークして運転席上部のプラ覆いを焼いたようだ。即時停電とはならず、高抵抗接地が起こったようだ。(個人の感想です)
参考資料 桐生 政次郎;京急特集 電力・変電設備の概要:鉄道ピクトリアル,Vol.48,No.7臨時増刊,pp.53-57,1998