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2020年9月15日

999. 会津鉄道・野岩鉄道 会津高原 区分開閉所

会津高原 区分開閉所


アプローチ:会津高原尾瀬口 容易

会津鉄道、野岩鉄道 変電設備 位置関係
会津鉄道、野岩鉄道、東武までの変電所間隔 大体10㎞ SS=変電所
会津田島から会津高原までは、登り勾配
同じく 東武立石から男鹿高原までは登り勾配
会津高原⇔男鹿高原間に頂点がある(分水稜)

野岩鉄道との分界点 区分開閉所は、会津鉄道が管理、野岩側での連制は無い。通常は開極 電力の融通は無い。

 会津高原尾瀬口駅のき電区分は、ホーム 番線毎に違う 片方は、野岩鉄道き電、もう片方は会津鉄道き電となっており、どちらかの変電所が脱落しても発着は可能となる。駅入り口にセクションインシュレーター(スライダー型)が噛ましてある。

 野岩鉄道側 ホーム中間部には、トロリ線側を接地できる設備が構築されていた。高圧カットアウトスイッチを介して接地回路が形成される。誤って会津鉄道側から野岩鉄道側(セクションインシュレーターで区分)に電車が侵入した場合、パンタの高圧引き通しを通じてパンオーバーで野岩側が加圧された時に、速やかに会津鉄道側の変電所を落とす。

同様な装置は、東武鉄道、西武鉄道で散見できる。


直流高速度遮断器は設備されている建屋 通常時は、開極
非通常時 延長き電を行う



左 七ヶ岳登山口変電所方 1条のき電線
右 男鹿高原変電所方 2条のき電線

ケーブルで区分開閉所に引き込み
七ヶ岳登山口方のき電線は、構内会津鉄道側をき電するため分岐 右へ
但し 男鹿高原側は510㎟×2条のき電線だが、引き込みケーブルは1条なので電流は制限される

駅構内 会津鉄道側 き電 区分区分開閉所からの分岐線


左 会津鉄道と右 野岩鉄道を分離するセクションインシュレーター

左 会津鉄道と右 野岩鉄道を分離するセクションインシュレーター
スライダータイプ

奥 野岩鉄道 手前 会津鉄道を区分するセクションインシュレーター

奥 野岩鉄道 手前 会津鉄道を区分するセクションインシュレーター 別角度

会津鉄道、野岩鉄道で使われているスライダータイプのセクションインシュレーター


野岩側にある高圧カットアウト 片方はトロリ線に繋がる
過去に接地装置が設備されていたと思われる

過去に接地装置が設備されていたと思われる架線柱
 このような接地装置があったと思われる 東武成増駅引用

高圧カットアウトには、ブレードが無い 成増駅


引き下されるケーブル


高圧カットアウトの先には、ケーブルが碍子にまとめて引き止められている。
どこにも接続されていない。

何も接続されていない機器箱 成増駅
これは、停電作業用の検電接地装置の手動版であろうと推測する。JR東日本の代々木駅には動力式の検電接地装置があったが、野岩鉄道では、これを手動で行っていたのであろう。今は、繋がっていないが、過去にカットアウトが、トロリ線側に繋がっており、変電所でのき電停止後、カットアウトを投入、接地状態にする。パンオーバー等の事故が発生した場合、カットアウトのヒューズを飛ばし、加圧側変電所のき電を速やかに停止する





区分開閉所への き電線を分離する架線柱 右下に注目

この部分が、会津鉄道、野岩鉄道の分界点

野岩側(右)は2条のき電線が続く(三依SSまで) 会津側は1条(七ヶ岳登山口SS)
1条900Aは流せる 510㎟


野岩鉄道kmポスト

線路にタグ データデポのようだ