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2020年9月23日

1003. 野岩鉄道 三依変電所(直流)

三依変電所


アプローチ:中三依温泉 容易
受電:TEPCO三依線66kV 川治線分岐(野岩鉄道 川治変電所と同系統)1回線
整流用変圧器(1700kVA)と男鹿高原変電所に供給する配変(1700kVA)がある。
男鹿、川治両変電所と同じ変成設備がある。
インピーダンスボンドがあるかどうかは、不明

変成設備(会津鉄道 会津田島、七ヶ岳登山口、野岩鉄道 男鹿高原、三依、川治SSとも同様な設備容量を持つ)

整流用変圧器 1,700kVA=1,200V×818A×√3、66kV降圧1,200V    
シリコン整流器 1,500kW 1,500V 1,000A
配電用変圧器 1,700kVA=6,600V×149A×√3、66kV降圧6,600V 男鹿高原変電所向け
共に定格D種 100%連続 150% 2時間 300% 1分

整流用変圧器の定格から約900Aまでは電流を取れる。瞬時だったら1,000Aは大丈夫
高い台地にあるので、遠望

会津鉄道、野岩鉄道 変電設備 位置関係
会津鉄道、野岩鉄道、東武までの変電所間隔 大体10㎞ SS=変電所
会津田島から会津高原までは、登り勾配
同じく 東武立石から男鹿高原までは登り勾配
会津高原⇔男鹿高原間に頂点がある(分水稜)

 三依変電所から男鹿高原変電所を経て会津高原区分開閉所(会津鉄道)までは、き電線が510㎟×2で引かれている。これは男鹿高原変電所が落ちた時のためのようだ。
会津鉄道 七ヶ岳登山口変電所⇔途中開閉所経由⇔10㎞で男鹿高原変電所さらに10kmで三依変電所なので両端から延長すれば、かろうじて運行できる

500系リバティ入線時には、VVVFの出力を抑えて入線する。
新型特急車両 500 系リバティ (Revaty) の概要について 鉄道車両工業 482 引用


 以前の鬼怒川地方大水害の際、三依変電所に送られているTEPCO66kVの送電鉄塔が傾き長期に渡って電車での運行が止まった経緯がある。DCでの運行は行われていた。
 理由は三依変電所自身の受電停止、さらに男鹿高原変電所への6.6kV(変成設備用)供給が止まったためである。もし男鹿高原変電所が、別系統(東北電力)であれば、野岩鉄道 男鹿高原変電所、川治変電所からの延長き電で、本数は少ないながら運行できたと考えられる。近傍を通っている送電線は、東北電力 田島変電所⇔八総変電所間6F1Q八総線があるので、一つ山越すれば供給できるが66kVを引き込むのは、多額の費用が発生する。
但し男鹿高原駅が栃木県なので、福島県側から引き込みはできないかもしれない。
 それでもTEPCO川治変電所から約6㎞の送電線を引っ張っている。
三依線 25番鉄塔は、湯西川温泉付近


台地の上にあるので遠望

TEPCO 三依線 川治変電所から分岐

受電部と変電所全体
左に 整流用変圧器、シリコン整流器、配電用変圧器が並ぶ

右 断路器、遮断器、MOF、パイプ母線での構成
パイプ母線から整流用変圧器、配電用変圧器に分岐

右 MOF、パイプ母線での構成
パイプ母線から整流用変圧器(奥)、配電用変圧器(手前)に分岐
奥のき電線 男鹿高原方 510㎟×2条 川治SS方 510㎟×1条


配電用変圧器 二次側は、男鹿高原変電所 整流用変圧器 一次側の電流と同じ定格
一相に避雷器が付く

中三依温泉駅を通過するき電線510㎟×2と6.6kV配電線(至男鹿高原変電所)
中三依温泉駅と上三依塩原温泉口駅は、この男鹿高原変電所へ向かう6.6KVを
非通常時(TEPCO低圧・停電)切り替えて受電する