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2021年9月27日

1126. 東武鉄道 伊勢崎線、野田線 春日部変電所

 春日部変電所

東武鉄道の呼称は
伊勢崎線(東武動物公園ー浅草、押上)は東武スカイツリーライン
野田線(大宮ー船橋)は東武アーバンパークライン
だが字数が多いので旧名称で進める。

 
アプローチ:春日部駅 容易
受電:巧大塚ビル春日部本店内TEPCO特高分岐所から分岐地中送電ケーブル66㎸ 2回線     
過去TEPCO山西線No.156分岐 東武春日部線No.14受電 架空送電線 66㎸ 1回線受電であった。
給電:東武春日部変電所で受電された66㎸は東武変電所内で降圧され22kV自社内架空送電線で せんげん台変電所まで送られていた。22㎸1回線 (現在せんげん台変電所はTEPCO受電に変更)
き電:伊勢崎線、野田線 方面別き電
変成設備:シリコン整流器3台 設備容量は5,000㎾くらいだろう
高配設備 有


中央3台ならんでいるのが変成設備 整流用変圧器とバスダクトで繋がるシリコン整流器
一番手前 高配変圧器

右キュービクル受電1,2号とVCT(MOF)盤

問題はこの箱 地中線用検出器箱なのだが銘板が読めない

反対側に移動して望遠で調べると
東武春日部ー匠大塚と読める
春日部駅 古利根川側に巧大塚の大規模商業施設があるので、その内部の特高分岐室からの分岐。同様な例は、JR新松戸変電所がダイエー新松戸店の特高分岐室から分岐がある

この変電所にはC-GIS受電盤、高配盤、き電盤があるが
この盤は高配専用盤である

左3つが野田線、伊勢崎線上下のき電盤 右 負極盤



き電線、高配引き出し鉄構

右野田線、左伊勢崎線側引き出し部
裏から見る


野田線側引き出し部
左 春日部方 右 川間方 
帰線は右ダクトで引き出されている(2回線)




右ダクトで引き出された帰線は架線柱で引き下げられる

引き下げられた架線柱からトラフが右架線柱下部のインピーダンスボンドに
繋がっているので帰線と判断


正面から見たき電線 引き出し部


伊勢崎線方引き出し部の左に野田線引き出し部分
左 野田SS 右 岩槻SS
左 野田SSは、間に川間SSが入ったので古い表示

杉戸SS、せんげん台SS
方面別き電

各き電線に避雷器

野田線のき電線引き出し部までの電柱

野田線き電線引き出し部
裏から見た構図
電車線区分標があるので変電所直下のエアーセクションがある

野田線のガード下は、トロリー線の高さ特認箇所なので表示がある

上り方

上り方


下り方

下り方

下り方

下り方

下り方

インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線
上り方


インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線
伊勢崎線下り

伊勢崎線 変電所直下のエアーセクション

線路の下を潜る東電管路 上り方

線路の下を潜る東電管路 下り方


TEPCO人孔 この人孔に東武春日部線の地中送電ケーブルが収容されている


 東武春日部変電所は、匠大塚春日部本店の特高分岐室から給電されているが、匠大塚はどこから受電しているかは、不明 但し古利根川を越えたところにTEPCO 幸松変電所があるのでここら受電していると考えるのが自然。


 幸松変電所は66㎸ 4回線受電で幸松線と岩白線が引き下されている。岩白線は引込のケーブルヘッドは1個だが幸松線は、よく見ると2つのケーブルヘッドに分岐しているので、この分岐側が匠大塚春日部本店に繋がっているものと推定する。

反対側から見ると確かにブッシングが並列に並んでいる。

あこうのホームページ
幸松線 - あこうホームページ (但しあこうのページでは岩白線と幸松線が入れ替わっている。正しくは幸松線の受電ケーブルヘッドが2組あり、片方が幸松変電所、もう片方が匠大塚に繋がる。)によると大昔、幸松変電所から東武春日部変電所(廃止された古い建物)まで送電線があった記録が残っている。

春日部駅 野田線 留置線 3線 野田線 き電線からの分岐 



留置線き電用断路器



き電線は2条一括 き電線間にジャンパ線

水切りセクションインシュレーター
説明は前項 1124 北春日部き電開閉室を参照


水切りセクションインシュレーター

春日部変電所手前で2条のき電線は1条にまとまる




参考資料(順不同)
渡部 洋平;鉄道事業者の電車線路設備:鉄道と電気技術,Vol.32,No.3,pp51-55,2021
関根 利文;東武鉄道の本線電力管理システム:鉄道と電気技術,Vol.22,No.2,pp.17-22,2011
千徳 通利;現場だより 東武鉄道 杉戸電気管理所:鉄道と電気技術,Vol.21,No.7,pp.71-74,2010
東武鉄道(株)電気部電力課;電力設備の概要:鉄道ピクトリアル,Vol.58,No.1(臨増),No.1,pp106-109,2008