目次と免責事項

2022年12月25日

1272. 北陸巡検11 黒部渓谷鉄道 宇奈月変電所

 宇奈月変電所

 
アプローチ:宇奈月駅ホーム 
受電:多分6.6㎸ 
変成設備:シリコン整流器 300kW 600V 500A

宇奈月、柳橋、笹平、猫又、小屋平、欅平に変電所がある。
3ケ所が6.6㎸ 受電 残り3ケ所が11㎸受電
近隣に発電所がある駅が11kV受電だろう。それは笹平(黒薙発電所11㎸)、猫又、柳橋であろう

この建物の1Fが変電所

き電線立ち上がり部

最終断路器 

側線の断路器 開路


参考文献
岸 由一郎ら;黒部渓谷鉄道:鉄道ピクトリアル,Vol.51,No.5,pp.65-73,2001
坂井 政彦;わたしの会社 黒部渓谷鉄道(株)の巻:鉄道と電気技術,Vol.28,
No.3,pp.93-95,2017


2022年12月22日

1271. 北陸巡検10 黒部渓谷鉄道 笹平変電所

 笹平変電所

 
アプローチ:笹平駅通過中の車内から遠望 
受電:多分11㎸  黒薙発電所からの11㎸で運転が妥当
変成設備:シリコン整流器 300kW 1基 600V 500A

宇奈月、柳橋、笹平、猫又、小屋平、欅平に変電所がある。
3ケ所が6.6㎸ 受電 残り3ケ所が11㎸受電
近隣に発電所がある駅が11kV受電だろう。それは笹平(黒薙変電所11kV)、猫又、柳橋

奥の建屋が変電所

段々近づいてくる 高電圧の標識

笹平変電所からのき電線立上り
左 柳橋SS方 中央 延長き電用断路器 開路 右 猫又SS方

参考文献
岸 由一郎ら;黒部渓谷鉄道:鉄道ピクトリアル,Vol.51,No.5,pp.65-73,2001
坂井 政彦;わたしの会社 黒部渓谷鉄道(株)の巻:鉄道と電気技術,Vol.28,
No.3,pp.93-95,2017


2022年12月20日

1270. 北陸巡検09 黒部渓谷鉄道 欅平変電所

 欅平変電所

 
アプローチ:欅平駅ホーム 後方旅客用トイレの上の建屋
受電:多分6.6㎸ 
変成設備:300kW シリコン整流器 1基 600V 500A 
全体では、6カ所の変電所があり猫又変電所だけは300kW シリコン整流器2基なので11㎸受電であろう
宇奈月、柳橋、笹平、猫又、小屋平、欅平に変電所がある。
3ケ所が6.6㎸ 受電 残り3ケ所が11㎸受電
近隣に発電所がある駅が11kV受電だろう。それは笹平(黒薙発電所11㎸)、猫又、柳橋




宇奈月駅 この階段の上が多分変電所

き電吊架線の末端が取り込まれている

右側にき電線が引き込まれている

き電線がき電吊架線となる部分

き電線600V


構内き電と構外はセクションで分離されていると思う
最終欅平方 51断路器 51は母線断路器なので変電所から構外への最終断路器だと思う 


参考文献
岸 由一郎ら;黒部渓谷鉄道:鉄道ピクトリアル,Vol.51,No.5,pp.65-73,2001
坂井 政彦;わたしの会社 黒部渓谷鉄道(株)の巻:鉄道と電気技術,Vol.28,
No.3,pp.93-95,2017

2022年12月16日

1269. 北陸巡検08 えちごトキめき鉄道 名立変電所 直流

 名立変電所

 
アプローチ:名立駅 
き電範囲:能生SS-名立SS-直江津SS 
変成設備:6,000kW シリコン整流器 1基 
駅構内は、直江津SS方電源で独立き電ができるよう両端にエア―セクションがある。
受電:東北電力 能生A,B線7H9A分岐 専用線7H9C 66㎸ 1回線

変電所銘板が無い

単純な構成 断路器、遮断器、MOF、避雷器、整流用変圧器が直線構成

MOF 東北電力の所有

整流用変圧器 放熱板は反対側 防音室に入れられている。
このタイプは微量PCBが油に含まれている問題を内在している

6,000kW 1,500V 4,000A シリコン整流器(1,000Aのバンクが4台並列)
奥に見えるのが正極負極断路器

正極負極断路器

1Nは負極

負極の裏は正極断路器 き電線が建屋に向かう

シートが被っているのは直列リアクトル 下のトラフから帰線が繋がっている

電力沪波器(FL)に向かうき電線(正極)断路器89FLBは開極
電力沪波器は室内に設置

き電線は、ケーブルで駅ホーム側に引き出されている

左より 直江津上り14H、直江津下り13H、 能生下り11H、能生上り12H
避雷器は、個別についている 並び順は能生SSと同じ


ホーム側 き電線引出口に延長き電用断路器2基と51R,52Rの母線断路器が付いている
能生SSとは違う形

左 2基が延長き電用断路器 
左から上側が能生12下側が直江津14と繋がっている
次が上側が能生11と直江津13と繋がっている
その隣51Rは直江津13の母線断路器一番右は52Rで直江津14の母線断路器

裏から見た構図 黄色が上り線 赤が下り線


駅側には6本のき電線

左2本の太いき電線が順に能生12,11 
次の細いのが構内き電線13,直江津方13、直江津方14、細いのが構内き電線14



色で区別している 黄色が上り線 赤が下り線

色で区別している 黄色が上り線 赤が下り線

架線支持のバーも色で区別 黄色が上り線 赤が下り線

名立トンネルに吸い込まれるき電線4本
左から構内き電線13,直江津方き電線13,14,構内き電線14奥にエア―セクションがある




頚城トンネル 直江津方

頚城トンネルへ吸い込まれるき電線4本 構内き電線14,能生12,11、構内き電線13
奥にエア―セクションがある

直江津方坑口に国鉄技師長の藤井松太郎揮毫

名立変電所周辺のき電線配置図
出典(「配線略図.net・https://www.haisenryakuzu.net/から引用  一部改変)




2022年12月13日

1268. 北陸巡検07 えちごトキめき鉄道 能生変電所 直流

 能生変電所

 
アプローチ:能生駅 
き電:梶屋敷SS-能生SS-名立SS 直流 梶屋敷SSは、過去にUp済
変成設備:3,000kW シリコン整流器 2基
長大トンネル(頚城トンネル)の両端にある直流変電所もう片方は名立変電所
駅構内は、名立SS方電源で独立き電ができるよう両端にエア―セクションがある。 
受電:東北電力 糸魚川AB線7H9D分岐7H9A線66㎸2回線



糸魚川AB線7H9D分岐7H9A線66㎸2回線受電

受電最終鉄構 下に断路器 海に近いため碍子数が154㎸級

受電母線からMOFへ 左 受電断路器 左 遮断器

MOF 東北電力の所有物

所内母線 変成設備2組と高配用変圧器1台に分岐

高配用変圧器 66㎸降圧6.6kV

正面避雷器

整流用変圧器に繋がる遮断器 2組

防音室で遮蔽された本体と外部に出ている放熱器
このタイプは微量PCB含有油の問題がある

整流用変圧器 容量 2,290kVA  66,000V×19.9A×√2

防音室で遮蔽された本体と一次側66,000V受電ブッシング

シリコン整流器は2台 変圧器容量から推定すると3,000kW 1,500V 2,000A

SR1は故障中 SR2一台で運用

交換するSR1 シリコン整流器

SR2 正極2P断路器は閉路 負極2Nも閉路 但し共通で使っている1N断路器は開路
故障中のSR1の正極1P断路器ももちろん開路

1P側(CTが嚙んでいるき電線) 断路器は開路
その隣の89FLBは電力沪波器行きの断路器は閉路
電力沪波器は、室内に設置 直列リアクトルは、このブロック塀の内側にある

き電線引出口
左より 名立上り14H、名立下り13H、 梶屋敷下り11H、梶屋敷上り12H
T分岐の上は、架線方へ 下は、避雷器用の細線と延長き電用断路器に繋がる太線

各き電線に繋がる避雷器

延長き電用断路器 状態は開路

変電所側帰線立上り

線路側 帰線引き下ろし

梶屋敷側 き電線 梶屋敷下り11H、梶屋敷上り12Hは左に分離
名立側 き電線 名立上り14H、名立下り13Hは右に分離
更に名立上り14H、名立下り13Hは、駅構内き電用に細線で左右に分離


き電線 
名立上り14H、名立下り13Hは右に分離し、き電線は動力式断路器51R,52Rを経由
して頚城トンネル内の駅構内エアーセクション部の名立方に伸びてき電を行う

線路反対側から見た動力式断路器51R名立13H

左に 51R断路器 別角度

頚城トンネル側に伸びる名立上り14H,名立下り13Hき電線と分岐した細線(構内き電担当)

上り側は、頚城トンネル内にエア―セクションがあるのでセクション標がある

頚城トンネル内からの渡り線用電車線区分標(構内き電範囲)

頚城トンネル 全長11.353km 長大トンネルのため両端口、能生と名立に変電所がある

頚城トンネル入り口 下り線構内き電線は引き留め、のこりはトンネル内へ


国鉄総裁(当時)石田礼助が揮毫

き電系統が複雑なため色分け

木浦トンネル方に伸びるき電線 太線2系統は梶屋敷下り11H、梶屋敷上り12H
そのわきの細線のき電線は名立方名立上り14H,名立下り13Hから分岐した構内線

木浦トンネル方に伸びるき電線 太線2系統は梶屋敷下り11H、梶屋敷上り12H
そのわきの細線のき電線は名立方名立上り14H,名立下り13Hから分岐した構内線
川があるため接近不能


駅構内から見た頚城トンネル口とき電線引出部
渡り線が見える
能生変電所周辺のき電線配置図
出典(「配線略図.net・https://www.haisenryakuzu.net/から引用  一部改変)