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2024年11月3日

1391. JR東海 こんなところにき電区分所 掛川き電区分所

 JR東海の静岡支社管轄の以下の路線では 

東海道本線 (熱海)~新所原では変電所15ヶ所 き電区分所、タイポスト8ヶ所
御殿場線  (国府津)~沼津では変電所4ヶ所 き電区分所、タイポスト0ヶ所
身延線    富士~(甲府)では変電所4ヶ所 き電区分所、タイポスト0ヶ所

がある。
出典 長野 克政;鉄道業者の変電設備(5)JR東海の在来線:鉄道と電気技術 Vol.34,No.2,pp.75-80,2023

 現在 Google My Mapの見直しを行っています。あまりにも入力データが多いのでバグでラインの色、アイコンの形を変更できなくなっています。Googleに障害報告していますが改善されてません。また新規に入力しても、いちいち更新終了を確認しないと終了時に保存ができていなくて、せっかく入力した内容 約30項目が保存できない憂き目に遭いました。
 
 新しく作成中のJR管内及び富士川以北の自社送電線のGoogle My Mapでは新しく作り直しているので色の変更もアイコンの変更も自由にできる状態です。
 東海道本線 (熱海)~新所原の変電所の場所は、直ぐに判明するのだが き電区分所、タイポストの場所がどうしても1ヶ所不明で見つからなかった。 どうやらここが怪しいという場所が判明したので現調した。

 袋井変電所ー菊川変電所間 約14㎞の中間地点に掛川き電区分所が設置されている。き電区分所の位置としては両端の変電所から1/2の箇所 最適な位置となっている。 

 
掛川き電区分所は、掛川駅構内のど真ん中にあった
 この画像だけでは、単なる東海道本線駅部構内き電切替の設備のように見える。実はケーブルが下に伸びていた。

掛川駅構内は両端にエアーセクションがある独立き電方式 下り線側
き電本線は2条 構内線下りは1条 菊川変電所方

掛川駅構内は両端にエアーセクションがある独立き電方式 下り線側
き電本線は2条 構内線上りは1条 菊川変電所方

電柱には構内に菊川変電所方(下り)と袋井変電所方(上り)の異系統電源が同居


袋井変電所方にある下り線エアーセクション
掛川駅構内は両端にエアーセクションがある独立き電方式 下り線側
き電本線は2条 構内線下りは1条 ここまで菊川変電所方き電


下り線の構内き電線1条の最終き電点 袋井変電所方
右架線中に下り構内き電線1条が引き止められている

袋井変電所方にある上り線エアーセクション
掛川駅構内は両端にエアーセクションがある独立き電方式 上り線側
き電本線は2条 構内線下りは1条 ここから袋井変電所方き電


掛川駅構内き電区分所 き電線分岐部 上り線方
上り本線き電線2条が分離してき電区分所に引き込まれている。
1条のき電線は構内上りき電用

掛川駅構内き電区分所 き電線分岐部 下り線方
上り本線き電線2条が分離してき電区分所に引き込まれている。
1条のき電線は構内下りき電用

 この部分を見る裏側に断路器群があるので単なる構内き電設備だと思う。しかし き電区分所は新幹線高架下に位置している。
 上下線のき電線2条が4条のケーブルで4回線引き込まれている通常の形式。高架下の き電区分所内部には直流高速度遮断器4台で共通母線につながる

延長き電用の2条のき電線が左右から張られている

裏側の断路器の状態を見たいのだが新幹線高架下は立ち入りできない。
しょうがないので入場券を購入 上の新幹線ホームから観察

ガラスが曇っていて良くみえない

き電区分所へは、ここの断路器を経ないで直接ケーブル化されて引き込まれている。

き電区分所内の直流高速度遮断器が全部開極(OFF)の場合として解析
(実際にはありえない状態・両変電所の突合せ)
32断路器は上り線延長き電用 開極(OFF)
44断路器は上り線構内き電用 投入(ON)上り線構内は袋井変電所方き電

41断路器は下り線構内き電用 投入(ON)下り線構内は菊川変電所方き電
45断路器については別建てで説明

31断路器は下り線延長き電用 開極(OFF)

 さてここで残り45断路器を投入すると構内線上下が菊川変電所下り、袋井変電所上りの並列き電状態となるがこの設定は無い。(41,44断路器間のき電線に大電流が流れて持たない)
 41断路器を開極、45,44断路器を投入すると構内き電線上下は袋井変電所方き電となる。44断路器を開極、45断路器を投入すると上り線構内線が停電するのでこの設定も無い

 実際は、き電区分所内でき電線は、すべて直流高速度遮断器で並列投入されき電区分所内母線を通じて袋井、菊川変電所より並列き電(上下タイき電・き電区分所)が行われている。通常は45断路器は開極状態が定位

 非通常時 袋井方のき電区分所内直流高速度遮断器上下を開極にして41,45断路器投入44断路器開極にすると構内き電上下は菊川変電所方き電となる。

 反対に菊川方のき電区分所内直流高速度遮断器上下を開極にして44,45断路器を投入41断路器開極すると構内き電上下は袋井変電所方き電となる。

断路器の状態を表した結線図 ただしき電区分所内は不明(定位はすべて閉極で並列き電)

 JR東海の静岡支社管轄のき電区分所、タイポスト