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2014年6月4日

16.  JR東日本 大宮変電所(跡・直流)と饋電区分

「大宮駅にはかつて大規模な交流変電所があった。」1965年~1968年の古い地図には載っている。
現在この場所は、西口大規模再開発によりマンションが建っており、大宮交流変電所は新幹線高架下の在来線の埼京線が地下にもぐる部分に移転しており、戸田開閉所から送られてきた66kV地中送電線と宮原開閉所から送られてた66kV地中送電線が繋がっている。
昔の地図にある2回線のうち1回線は、架空送電線で現在の西浦和変電所を経由して蕨交流変電所に繋がっていた。もう片方は、JR東日本の桶川変電所に繋がっていた。

「この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。」

 



かつての大宮変電所 き電系統図 現在は、縮小


現在の大宮変電所位置 門型鉄塔が見える

 
県道214号線がガードを潜って大宮地区JR訓練所に向う部分から見た地上部の様子
 
京浜東北線側から見た地上部の様子
変電所のアプローチには、変電所を示す表示はない214号線側


変電所のアプローチには、変電所を示す表示はない214号線側
 
埼京線が大宮駅に入る直前で大宮方面進行方向右を見ると、き電線が門型鉄塔につながり変電所まで引きおろされている部分を通過する。
埼京線側から見た変電所の部分
 
過去に大宮操車場駅、大宮機関区が存在していたときの、き電線は、貨21,22、機23 も存在していた。現在の大宮変電所の片鱗は、かろうじて門型鉄塔があるので判る。埼京線へのき電は行っておらず、東北線、高崎線、京浜東北線、大宮駅構内の試験線、武蔵野線大宮支線、東大宮車両センター線にき電している。変電所の入口は埼京線ガード脇にあるが表示は無い。        
 
武蔵野線しもうさ号大宮行きに乗ると変電所の脇を通過する。C-GIS化されたコンパクトな構成である。この画像は、常磐貨物線で行く鉄道交通博物館のイベント列車に乗ったときのもので品川発、山手貨物線周り、王子折り返し、常磐貨物線経由流山経由武蔵浦和経由大宮着であった。ちょうど変電所の脇を通ったので慌てて撮ったのでブレている。
き電部の直流高速度遮断器は、アルミパッケージユニットに収まっている。
 
 
線路脇のトラフには66kVの宮原開閉所からの地中ケーブルが日進変電所経由で敷設されている。
 
大宮駅構内のき電線 庫21 庫22 大宮総合車両センター東大宮センター方面
 
試験線 23き電線 大宮総合車両センター専用 
 
武11 武蔵野線大宮支線 き電線 武12もどこかなあるはず
 
JR東日本大宮 機械技術センター 試験線に繋がる断路器
これはもうない
 
大宮変電所(SS)が、かなならずある証拠
 
大宮変電所
場所:大宮駅構内 埼京線の高架が地上部に下りてくる部分                         
アプローチ:大宮駅 徒歩 車中からの見学 接近不可能                         
受電:戸田開閉所からの66kV2回線と宮原開閉所(日進変電所経由)からの66kV2回線                      
き電:東北線・高崎線、湘南新宿ライン(貨物線)京浜東北線、武蔵野線大宮支線、大宮駅構内線 東京方面変電所 浦和変電所、西浦和変電所。高崎線方面上尾変電所 東北線方面東大宮変電所
埼京線は日進変電所が次の饋電区分であり大宮ではき電していない。
一部66kV回線は大宮工場の変電所につながっている。
設備:以前あった大宮の大きな交流変電所(直流も兼ねる)は撤去され、跡地にマンションが建っている。GIS化されたコンパクト設計
高崎線方面 大宮SS-6.6Km-上尾SS-6.0km-桶川SS-5.2km-北本SS SSはSubstationの略

参考文献

C-GISとアルミパッケージユニット
野崎幸雄ら:東京100km圏変電所更新・増強工事におけるコストダウンの取組
鉄道と電気技術;2000,Vol.11,No.3,pp.15-19

大宮変電所 き電系統図
小板橋光:大宮変電所の負荷断路器について                             
電気鉄道;1983,Vol.37,No.11,pp.28-29