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2014年12月1日

19.  公益財団法人 鉄道総合技術研究所 


アプローチ:国立駅 容易                                             
受電:武蔵境変電所からの66kV地中2回線                                 
給電:鉄道総合技術研究所所内


国鉄時代の本社付属研究所だった鉄道技術研究所(技研) と鉄道労働科学研究所(労研)がひとつになった財団法人鉄道総合技術研究所が前身
 
かつての分岐部から技研構内に引き込まれるケーブル 右 高架部 左 引き込みケーブル立上り
国立駅には、鉄道総合技術研究所へ分岐する枝線があったが高架になったため廃止された。現在その廃線跡には立川変電所からの技研専用のき電線が敷設されている。同様に帰線も敷設されている。
高架部から垂下するき電線と帰線ケーブル

 標識拡大
左 技研方面き電線・帰線ケーブル立上り 右 高架部 ケーブル接続点

国立駅 立川方 技研 帰線がインピーダンスボンドの中性点につながる
左 太いケーブル
廃線跡を経由する1,500Vき電線と帰線

技研 試験線末端で帰線は、どうゆう訳か交流用断路器に繋がり、1,500Vき電線は直流断路器に繋がる
直流断路器
交流断路器 接地装置付 線路に繋がる。
交流20,000Vの標識

受電は、武蔵境変電所経由西国分寺変電所からの66kV1回線と武蔵境変電所からの66kV 1回線の合計2回線T字分岐である。西国分寺変電所からの1回線は、途中人孔内でY字分岐され片方は、技研もう片方は、マルスに地中ケーブルで繋がっている可能性がある。
 
1,500Vの直流き電は、立川変電所からの受電であり、帰線も繋がっている。技研構内へ直流き電線は直流断路器を経て架空き電線で構内に引き込まれる。帰線は、なぜかの交流断路器で線路に接続されている。構内には交流20kVのき電線もあるので、この20kVは技研変電所からの供給である。技研ではかつて新幹線の開発も行われていたので表示では20kVであるが25kVまでの加圧が可能な仕様の可能性がある。
技研内には大容量の短絡発電機があり、直流の1,500V短絡試験などに利用されている。
立川変電所からの直流1,500Vは構内での架線(20kV対応)に接続されており通常の試験運転など、立川変電所に影響を及ぼさない範囲で使用されている。技研構内の架線は交流20kV仕様で張り巡らせられている。

技研構内の架線 20kV仕様 交流用セクションインシュレーターが見える
新幹線のような車体
1,500V直流き電線が変電所方面に繋がる
技研変電所

技研 変電所部分
マルス方面送電線66kV
手前にはパンタグラフ試験装置の終端がある。奥にマルスセンター行の66kV架空線が見える

変電所 チャンネル鉄構
リニア試験用の変電設備がある(これは後で述べるパンタグラフ試験装置用リニアモーター用である)
武蔵境1号線立上りケーブルヘッド
1,500V直流き電電は、変電所外周を迂回して構内の直流き電設備に繋がる。
直流き電設備
同相交流インシュレーター
構内架線は、交流仕様

パンタグラフ試験装置
リニアモーターで時速200kmがでるパンタグラフ試験台
正式名称 集電試験装置 昭和49年 松井博士発案の加減速性能の高い直流リニアモーターを駆動力としている。
総延長500m
色々な試験用パンタグラフがある。

参考文献
集電試験装置日本鉄道電気協会編:新幹線の連続アークはどのようにして解消されたか;2008発行,pp.25

森 章ら:電気鉄道Vol.28、No.9、1974、pp11~:集電試験装置