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2014年12月9日

271. JR東海 新横浜変電所(新幹線・ATき電)

新横浜変電所


アプローチ:西谷駅 容易                                           
受電:JR東海 綱島周波数変換変電所からの77kV 60Hz地中3回線 平塚変電所からの77kV 60Hz地中2回線
電車線の標準電圧を25kV 最高30kV最低22.5kVとしている。
き電方式 方面別 東京方面T座、平塚方面M座、多摩川SP、鶴見川ATPを挟んで同相き電T座

裏側が坂になっており丘の上から全景が見える。
変電所入り口

相変わらずJR東海鉄道旅客株式会社は、テープで隠されている。


上り線側トロリ線T接続Tき電線

下り線側 区分表示


トロリき電線Tが接続 奥の電柱


西谷駅先でトロリ線き電線Tがトロリ線に接続 拡大

下り線側に多摩川き電区分所で見つけた装置(武蔵小杉駅付近)がTトロリ線き電線に接続 西谷駅付近
同軸き電ケーブル
県道109号線ガード部分 トロリ線Tき接続 下り方

県道109号線ガード部分 トロリ線Tき接続 上り方
下り線側
小田原方 ATき電線Fとトロリ線き電線T

上り線側

き電線引き出し部にはパイプ母線

パイプ母線

パイプ母線

上下線8本(T、F)+SN(中セクション1本)+PW(NF)1本

下り線SN部接続 トロリ線 左から3本目
真中 77kV 受電部GIS 綱島周波数変換変電所3回線だがケーブルヘッドは2回線分
残り1回線はGIS部に直接接続・平塚変電所2回線の2系統接続

奥に地中ケーブル ブッシング to ブッシング接続部 2回線2系統

手前 平塚変電所からの2回線 奥 綱島周波数変換変電所からの2回線
平塚変電所からの2回線には分路リアクトルが接続されている。

平塚方面1,2号に接続されている分路リアクトル

手前 所内変圧器

77kV 母線 変圧器3台分分配GIS設備 
左は120MVA用1台分 右は60MVA用2台分
 

左スコット結線変圧器60MVA×2台
右 新設スコット結線変圧器120MVA×1台
昔は、スコット結線変圧器60MVAが3台在ったが、特性がそれぞれ微妙に違い
並列運転を行なうと循環電流が流れ保護回路が働いた。
そのため時間差を設けて変圧器を並列投入していた。
特性が揃った2台を残して3台目は120MVAを導入。


スコット結線変圧器 3台 左60MVA 右120MVA
二次側にセンタータップを設けて、センタータップをPW(NF)接続
センタータップと片方は30kV出力 両端は60kV(M座・T座間)
故に8本のブッシングが1台の変圧器からでている。対地電圧が30kVなので
絶縁が30kV対応のブッシングになっている。

左60MVA 2台はケーブル受電 77kV降圧60kV(M座・T座間) 架線送出
右120MVA 1台はケーブル入出力


ATと切替開閉器に向かうM座、T座母線の各Tトロリ線 ATき電線F

120MVA スコット結線変圧器(3巻線方式)ケーブルヘット部 
M座、T座側 母線側にケーブルで引き回される。

120MVAスコット結線変圧器 77kV降圧60kV(M座・T座間)

右 60MVAスコット結線変圧器×2台 77kV降圧60kV(M座・T座間)




中心部鉄構 120MVA、60MVAスコット結線変圧器からのM座、T座 母線 
M座T座間60kV接続 対地電圧30kV

60MVA 3巻線方式 スコット結線変圧器 上部 
中間タップがNF接続なので全部で16のブッシングが変圧器から出ている
77kV降圧30kV(対地)

各スコット結線変圧器のM座、T座には、負荷断路器8回路分が接続

奥 AT用放熱器 4台分 建屋下
建屋の中には中セクション切替開閉器も収納


AT部からの30kV T、F、SN部、T、F、 
後ろに分離形CR装置が見える(円筒形と四角の箱)
下り線側

真中GP装置 上下線共通(NF接続) GPを挟んで左 上り線 右下り線
 
AT部からの30kV T、F、SN部、T、F  
後ろに分離形CR装置が見える(円筒形と四角の箱)
上り線側

き電部全景 
左下は、M座、T座母線に繋がる120MVAスコット結線変圧器からのケーブル
負荷断路器4台が少し見えている。

参考文献

持永芳文:三巻線スコット結線変圧器による新幹線ATき電用変電所の絶縁低減
電学論D; 1990,Vol.110-D,No.5,pp.570-579

齋藤敦宣ら:新横浜変電所き電用変圧器増設時の電流波形異常の解析と検証 
鉄道電気テクニカルフォーラム;2009,22nd,論文番号24,pp.93-96

谷口 学ら:新横浜変電所87T不要動作の原因解析    
鉄道電気テクニカルフォーラム;2013,26th,論文番号9,pp.33-36