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2014年12月1日

41.  JR東日本 日暮里変電所(直流)とその周辺

日暮里変電所

22kV受電だったのを66kV受電に変更しているようだ
ラッシュ時の最大母線直流電流は8kVAにもなるので、直流高速度遮断器の整定値を上げている。

日暮里変電所は、グーグルマップでは、JR東日本東京変電技術センターと表示される
アプローチ:西日暮里駅 容易
                                      
受電:王子交流変電所・上野交流変電所 22kV地中各1回線 
合計2回線22kV受電では、脆弱なので66kV受電に変更中 

き電:京浜東北線、山手線、高崎・東北線、常磐線、常磐貨物線、尾久駅構内線

沿革
上野駅と御徒町駅の中間にある上野変電所(旧)の取替え工事として着工。上野変電所を修理して使用したいが、変電所の運転停止ができないため、近隣の日暮里に新変電所を建設した。ところが、上野駅周辺の線路増設が甚だしく、上野変電所の廃止は不可能に近く、日暮里変電所を増強して対応することになった。将来的に23回線までの増強が必要と計画されていた。東洋一といわれた神田直流変電所、大井変電所に継ぐ規模となる。その後上野変電所は、上野駅構内に設けられ高架下の上野変電所は、廃止された。
 ラッシュ時の最大直流母線電流は8kVAにもなるので、直流高速度遮断器の整定値を上げている。


JR東日本東京変電技術センター
奥に22kVから1.2kVに降圧する整流用変圧器、その前に沸騰冷却式シリコン整流器(PFCタイプ)採番が4なので4組の変成設備がある。多くの線区に給電するため台数が多い
日本鉄道電気技術協会編 変電所一般 き電変電シリーズ
のpp.21の写真3.1.1 整流用変圧器とシリコン整流器と同じ構図



多くのき電線が出ている。直列リアクトル SLも見える
新幹線の上を、き電線が横断するので誘導電流を逃すコンデンサーがある。

新幹線の上を、き電線が横断するので誘導電流を逃すコンデンサーがある。 拡大

新幹線の上を、き電線が横断するので誘導電流を逃すコンデンサーがある。
新幹線横の南行 京浜東北 山手線 外回りに給電するき電線

常磐貨物線に給電



拡大


常磐貨物線 き電線


尾久 客操車場下 き電線

日暮里駅前にあるOFケーブル用油槽


標柱には、しっかりOF 6万ボルトと記載



JR東日本東京変電技術センターには、さらに特筆すべき施設がある。
東給電職員のための平屋の建物。
それはTOKYO S.Sジオラマルーム
グーグルマップに表示されていたが最近削除された。 下の長方形の建屋


現調 この建屋が該当 最近2017年8月解体撤去された

鉄道模型の家 TOKYOのS.Sが判らなかったがS.S=SubStation=変電所である。
きっと内部には鉄道模型のジオラマが飾られているのだろう。見てみたい
最近2017年8月解体撤去された

参考文献
呉 文雄:新設される国鉄日暮里変電所:電気鉄道、Vol.8,No.3,pp.2308-2311,1954