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2017年10月17日

624. JR東日本 木戸変電所 常磐線(BTき電)

木戸変電所

アプローチ:木戸駅 容易
 スコット結線変圧器で降圧。しかしながら木戸駅より北は富浦駅までしか現在列車(試運転を含む・2017年現在)の運行はしていない。変電所直下には、デッドセクションがあるはずであるが、跡形も無い。
 
2020年3月 仙台まで開通 前面展望の画像をみると竜田側に異相区分のデッドセクションが構築されている。

 スコット結線変圧器は、降圧側のT座、M座が平衡運転することが基本であるが、ここでは片座運用であり平衡状態とはなっていない。これでは受電側(66kV)の電圧変動が不安定になるが、近隣には、広野火力という強大なバックボーンがあり問題が無いのかもしれない。(交流式電気鉄道では電気設備技術基準第55条及び同基準解釈第260条に基づき、連続2時間の平均負荷で三相交流電圧不平衡率 が3%以下にするよう規定されている)。
相対する原ノ町変電所は、両座き電である。
 
文献を調べてみると裏の手があるようだ。つまり連続2時間の平均負荷で三相交流電圧不平衡率 が3%以下になるように供給する電力をM座とT座に切替えて使用すると言う方法である。そんな面倒なことは木戸変電所では行われていない。

次変電所 原ノ町方のき電線は、将来使えるようにまとめられている。2017年現在
     泉方は、2017年時点でT座き電となっていた。(本来M座)
受電:東北電力 66kV 2回線受電
き電:片座き電 2020年3月 仙台まで常磐線がつながったので、交流異相区分のデッドセクションが構築された。



右 遮断器 MOF回線別 遮断器


MOF部 東北電力の所有

スコット結線変圧器 66kV側

スコット結線変圧器 二次側 20kV  MおよびT座表示
スコット結線変圧器 二次側は4回路(T,M座)一括切りなので 部分切ができない

スコット結線変圧器

スコット結線変圧器 二次側の断路器と計測用変圧器(VT)
配置としては、両端にき電回路 中心に直列コンデンサ回路となっている

M座 T座母線と直列コンデンサ(NF側)とコンデンサ保護回路(キュービクル)

母線下の右奥の断路器 本来ならM座がつながるのだが、き電線がまとめられて上部に止められている。
鉄構 M座表示部分に注目
そしてT座からのき電線がつながる
両端の断路器からCTにつながりVCBを経由する経路がT座につながる
本来ならM,T座別々にき電




加圧中のM座(しかしT座に母線部で繋がる)


鉄構上 左M座(しかしT座)泉SS方 中心2本 NF 右 T座 原ノ町SS方

一番左 泉SS方 本来M座であるがT座となっつている。 右 原ノ町SS方 T座
T座だがタイき電用の断路器から線が外されて上部でまとめられている
原ノ町SS方(次き電区分所 双葉)結線が外されている2017年時点

別角度
下にある断路器は延長き電用の断路器の片方につながるはずであるが
2017年時点で異相区分用のデッドセクションが外されているので運用停止中



原ノ町方 T座き電線 国道から


原ノ町方 T座き電線 本来ならこの部分にデッドセクションがありT座き電線がつながる

奥 竜田方 デッドセクションが見当たらない 次変電所 原ノ町
撤去されている 2017年当時
この部分に交流異相区分のデッドセクションが構築された。

木戸変電所 き電線引き出し鉄構
左 竜田方(次き電区分所 双葉)原ノ町SS方
右 いわき方(次き電区分所 平) 泉SS方

木戸駅方 踏切より俯瞰