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2018年3月8日

767.  JR東海  東海道新幹線 停電事故 2回目 号外

東海道新幹線 停電事故 2回目 号外
 
以下 NHK Web Newsより引用
3月7日 11時06分
JR東海によりますと、東海道新幹線は新横浜と新富士の間で停電が起きたため、午前10時50分ごろからこの区間の上下線で運転を見合わせています。
復旧までの時間は、あまり掛からず、すべてのき電用変電所を停止(リセット)して順次変電所へき電を行い定常状態に戻す作業があるだけである。 
 
実は、この区間昨年にも停電事故を起こしている
 
NHKニュース 2017年 6月24日 16時28分

JR東海の神奈川県内の変電所の装置にトラブルがあり、東海道新幹線が新横浜と静岡駅の間の上下線で一時、運転を見合わせ、27本に遅れが出ました。
JR東海では今月21日にも大阪府内で新幹線の架線が切れるトラブルがあり、ダイヤが大幅に乱れました。

JR東海によりますと、24日午前7時すぎ、神奈川県南足柄市の変電所で新幹線への送電用に周波数を変換する装置が停止するトラブルがありました。

この影響で東海道新幹線は新横浜駅から静岡駅の間で送電が止まり、午前7時半ごろから、この区間の上下線で運転を見合わせました。
JR東海では別の変電所から送電を行う対応を取り、14分後に運転を再開したということですが、上下線の27本の列車に最大33分の遅れが発生し、およそ2万6000人に影響が出ました。
JR東海では装置が停止した詳しい原因を調べています。

東海道新幹線では今月21日にも大阪府内で架線が切れて停電が起き、山陽新幹線とともに5時間にわたって運転が止まるなど、ダイヤが大幅に乱れるトラブルが起きています。

引用元 但しリンク切れhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170624/k10011029071000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

新横浜と新富士の間は、端的に言うと西相模周波数変換変電所が担当している。この西相模周波数変換変電所の運用が非常にクリチカルな運用をしているのが、だいぶ前の論文で報告されている。
 列車本数が、非常に多く大電力を消費する区間であり、また50Hz地区であるため各き電用変電所には周波数変換変電所より60Hz 70kVの電力を送っているのだがこの運転が、岩淵変電所のRPC、沼津周波数変換変電所、沼津変電所(SVG)等 微妙な運転を行う変電所が増えている。


西相模周波数変換変電所との連系は、複雑な制御となるため受電系での制御が要となる
そのため函南のSVCは、現在撤去された。
STATCOMはSVGの別名
 沼津のき電電圧と供給電力の関係は、約121MWで、き電電圧が崩壊する。新幹線の負荷は定電圧特性を示し容量以上の負荷を掛けると、途端にき電電圧の破綻を示すので、鴨宮・沼津間の周波数変換変電所(西相模・沼津)の供給電力を108MW以下に抑えなければならなくなっている。
 そのため沼津SVGの制御プログラムの改良を行い現在133MWまでは、安定運転状態が確保できている。しかし連系点の一部が、停止すると全体の調和が崩れ、装置を一端停止して、再度協調運転を行わなければならない。そのためRPCの導入が性急に求められている。
 

RPC=RailwaystaticPowerConditioner電力融通方式電力補償装置
RPCの導入における設備配置
岩淵SSにRPCを設置、沼津SSのSVCを撤去
函南SPのSVCを撤去、熱海SSのM座SVCを撤去RPCに変更
西相模周波数変換変電所の回転形変換機を静止型に変更 SUCを撤去
鴨宮SVCの撤去
 
なるべく系は、簡素化して統御し易いように変更されるであろう。
 
 
順番に
 
 
 
 
 
278. JR東海 熱海変電所(新幹線・ATき電) 西相模周波数変換変電所管轄
 
 
 
275. JR東海 鴨宮変電所(新幹線・ATき電) 西相模周波数変換変電所管轄
 
 
273. JR東海 平塚変電所(新幹線・ATき電) 綱島周波数変換変電所管轄
 
 
271. JR東海 新横浜変電所(新幹線・ATき電) 綱島周波数変換変電所管轄
 
となっており、今回は704順に275までがストップしたようだ。


参考文献
久野村 健ら;電力補償装置による新幹線の電力供給安定化:電気学会論文誌D,2013,Vol.133,No.1,pp.77-83
甲斐 正彦ら;東海道新幹線電力補償装置の更新:JREA,2014,Vol.57,No.9.pp.38881-38884