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2019年10月15日

924. 北越急行 北越北線(ほくほく線) 浦川原変電所(直流)

浦川原変電所(直流)
 
#ナイトタートル、#直流変電所、#66kV、#送電ケーブル、#架空送電線、#
インピーダンスボンド、#浦川原変電所、#き電電圧補償装置、#DCVR

最近は、交流変電所ばかりだったので、ナイトタートルで話題の北越急行系の変電所をUp
情報プールから書き起こした。

 北陸新幹線 長野車両センター付近が水没して、出庫不能状況、基地変電所水没、新赤沼き電区分所も水没だが、変電所、き電区分所はスルー化すれば復旧可能。長期にわたる不通は考えられない。ほくほく線は、変電所数減を行っているが、超快速の増発ができる可能性がある

アプローチ:浦川原駅 容易 六日町起点47,680m
東北電力 大島線分岐 北急浦川原東線 東北電力 虫川線分岐 北急浦川原西線 66kV 2回線 架空送電線 
変成設備 整流用変圧器2610kVA×2、シリコン整流器3000kW×2、DCVR400kW×2
浦川原変電所と大潟変電所(大潟き電区分所)は、積雪量が少ないことを考慮して、屋外式である。
高配設備あり 66kV降圧6.6kV(D-Tr)×1 1000kVA

設計時の変電所間隔 SP=き電区分所、SS=変電所 数字はm
六日町SP-3,870-六日町SS-8,410-津池SS-5,920-十日町SS-11,360-松代SS-9,140-大島SS-8,980-浦川原SS-9,260-大潟SS-1,740-犀潟SP
概ね8~10㎞の間隔であった。首都圏周辺の直流変電所と同じ間隔


北越急行 北越北線 断面
現時点の変電所間隔 SP=き電区分所、SS=変電所 数字はm
六日町SP-3,870-六日町SS-14,330-十日町SS-11,360-松代SS-18,120-浦川原SS-11,000-犀潟SP

松代SS-浦川原SS間が18㎞ほどになり長くなる。設計時 浦川原SSは、電圧を高めるき電電圧補償装置(DCVR)を設けていが、設備簡素化のため運用停止されている。18㎞は長い。首都圏では、八高線 高麗川変電所⇔拝島変電所間に相当する。

六日町変電所⇔犀潟き電区分所間は、電圧降下を考慮してき電線は3条、



DCVR装置の接続例 サイリスタ整流器を直列に入れて嵩上げを行う


 DCVR装置の原理は。直流負荷が無負荷もしくは弱負荷の場合SCRのゲート制御で、直流電流は、フライホイールシリコンダイオード(バイパスダイオード)を通過させておく。負荷が増加して変電所の内部電圧降下により出力電圧が低下しようとすると、出力電圧または負荷電流の大きさを検知して、必要とする補償電圧が得られるようにゲート指令をサイリスタに与えて位相制御し出力電圧を一定に維持する。JR東日本では、越後線 小島谷、礼拝変電所に設備されている。
807. JR東日本 小島谷変電所 越後線 ブログリンク
浦川原変電所 全景



66kV 2回線受電

受電口 直下に断路器

右 遮断器とMOFが回線毎にある、その後断路器で所内母線へ

所内母線から奥 高配変圧器へのケーブルヘッド
遮断器をへて整流用変圧器

ケーブルヘッドから断路器をへて右高配変圧器へ66kV降圧6.6kV

整流用変圧器 66kV降圧1200Vと180V(DCVR用) 3巻き線 2台設備
左 ダクト中に二次、三次側ケーブル収納

このダクトにAC1200V及びAC180Vのケーブルが収納



DCVR装置 整流用変圧器からのAC120Vがケーブ接続(赤)されていた

DCVR出力端 シリコン整流器へのケーブルが接続されていた(赤)
ケーブルラックだけが残っている

在りし日のDCVR装置 ケーブルが見える

FLは電力沪波器、SLは直列リアクトル 右奥 高配変圧器 

き電線は3条 左右に分かれる
帰線はケーブルで右手前架線柱に引き止められインピーダンスボンド中性点に繋がる
左下に微かにインピーダンスボンドが見える

インピーダンスボンド中性点に帰線が繋がる
別角度 3条一括のき電線

別角度


トンネル またたき部のため、架線はツインシンプルカテナリ方式のまま
変電所直下のエアーセクション部


参考文献
内田滋:北越北線(六日町・犀潟)160㎞/h化計画:鉄道と電気技術,Vol.1,No.6,pp24-28,1990

工藤智明;在来線(単線)で160km/h運転の認可を得たほくほく線:JREA,Vol.40,No.4,pp.51-55,1997