小島谷変電所
#架線凍結 #着氷 #着霜 防止
#架線凍結 #着氷 #着霜 防止
グーグルマップで表示名がでる
アプローチ:小島谷駅 電車の本数が極端に少なくなる
受電:東北電力 桐島線よりT分岐
受電:東北電力 桐島線よりT分岐
全 JR東日本管内273か所の全直流変電所を巡って、初めて見た装置DC-VR装置がある。AC-VR装置は、数々の線区(新幹線を含む)でみたがDC-VR初めてであった。このDC-VR装置は、越後線では、この小島谷変電所と礼拝変電所に置かれている。
小島谷と礼拝変電所にはDC-VR装置が設備されている。また着霜除去装置が小島谷変電所に設備され礼拝変電所先柏崎・吉田間で作動するようになっている 架線レス化計画と想定路線(https://kumoyuni45.net/archives/2662)で当ブログが紹介されているが、もともと運行回数が少なく、架線着霜のための特殊な装置 着霜対策ダイオードがき電線分岐部分ごとに設けれてい要る等 架線レスにすればこれら特殊装置は不要となる。 もっともな意見である。 |
DC-VR装置の結線図
DC-VR装置の原理は。直流負荷が無負荷もしくは弱負荷の場合SCRのゲート制御で、直流電流は、フライホイールシリコンダイオード(バイパスダイオード)を通過させておく。負荷が増加して変電所の内部電圧降下により出力電圧が低下しようとすると、出力電圧または負荷電流の大きさを検知して、必要とする補償電圧が得られるようにゲート指令をサイリスタに与えて位相制御し出力電圧を一定に維持する
それでは、見てみよう
導入部
明電舎の特許製品で着霜対策ダイオードと小型の部品は保護回路であった
着霜対策ダイオードとは何か 肝 トロリ線 着氷霜対策の目玉設備
電化当時は、まだ装着されていない。
着氷霜が多く発生したため独自に解決方策を策定し、実行に移された。しかし近年の温暖化の影響で出番は少なくなってきている。
通常は、き電線からき電分岐線でトロリ線にき電。列車を通じて帰線を経て変電所に戻るが列車非運行時(夜間・着氷霜が起こりそうな天候時) トロリ線からき電線を経由して変電所に逆流させて戻す際に、トロリ線加熱用ダミーロードを入れてトロリ線自体を発熱させて着氷霜を融解除去する装置が、この着霜対策ダイオードの役目であった。 通常の順方向では、き電分岐線の役目。夜間着氷霜発生時には、トロリ線からの逆流を防ぎ、加熱が行われる。
500m間隔で入れてある
単体をさらに拡大 上下金属部分と中間部は絶縁されている 傍にある小さい機器は、サージアブソーバーのようだ |
着霜対策ダイオード諸元
着氷霜防止電流200Aを連続通電できること
電車運転最大電流(短時間)に耐えられること(順方向)
柱上配置のため1素子で構成
繰り返しピーク逆電圧 3200V
平均順電流 3100A
サージ順電流30,000A
質量10kg
全体の構成
変電所送りだし電流絶対値監視 300Aを越えたら停止 通常の着氷霜融解電流は200A
送り出し電流と戻り電流の差分を検知(整定値30A)差分が大きくなったら何らかの漏れ電流発生で停止として安全対策をとっている。
実際のトロリ線の温度上昇と電流・抵抗値の関係 一例 |
参考文献
図1 電化工事概要図
蔵田 幸一;越後線・弥彦線-東三条間電化開業:交通技術,1984,Vol.39,No.6,pp.14-15
図2 送電き電系統図(一部追記改変) 図3 変電所単線結線図(礼拝・小島谷SS)
小坂橋 光; 越後線、弥彦線(弥彦-東三条間)電化設備:電気鉄道,1982,Vol.36,No.10,pp.3-6
DC-VR装置解説 図1 き電電圧補償用整流器の構成
三浦 梓;赤穂線に設置したき電電圧補償用整流器について:電気鉄道,1970,Vol.24,No.9,pp.7-9
トロリ線 着氷霜対策
渡辺 義孝;越後線のトロリ線着氷霜対策:鉄道と電気技術,1994,Vol.5,No.2,pp.10-12
NDLの個人向けデジタル化資料送信サービスで内容が読める
渡辺 義孝ら;保守を軽減するトロリ線着氷霜防止システム:明電時報,1995,Vol.244,No.5,pp.36-37
白石 秀夫ら;トロリ線の着氷霜対策:鉄道と電気技術,1991,Vol.2,No.8,pp.40-44
NDLの個人向けデジタル化資料送信サービスで内容が読める