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2019年12月15日

951. JR北海道 大平SDS(ATき電25kV) SDS=Section Disconnecting Switch

大平SDS

上り線側SDS位置

下り線側SDS位置

アプローチ:大平駅 容易だが列車の本数が少ない 大平トンネル側は熊注意

北海道新幹線への津軽線 連絡線部分のき電を切り替える設備。
上下線に個別に設備されている。 北海道側には同じく鶴岡SDSがある。

1174. 東北・北海道巡検10 JR北海道 海峡線・新幹線 鶴岡SDS(ATき電25㎸)SDS=Section Disconnecting Switch 

 設備の内容は、トロリ線、AT(AF)き電線を負荷断路器で区間区分を行うものである。
下り線方は、大平トンネル付近。上り線方は新中小国信号所付近に設備されている。
本線側と連絡線側のトロリ線の区分はエアーセクションを介している。そのエアーセクション間を負荷断路器で区分している。同様にAT(AF)き電線側も負荷断路器で区分しており、両負荷断路器は一括操作で同時に切り替わる。
負荷断路器の断路器部分の投入状況を見ると「閉」なので、北海道新幹線は、上下タイき電を行っているようだ。

大平SSPの左に区分断路器があるが名前が無い

北海道側は鶴岡SDSとして設備名が出てくる

名前が出てないが本州側、北海道側にDSの表記が出てくる

本州側、北海道側にSDSの表記が出てくる


大平SDS用 線条変圧器

上り線側SDS

エアーセクション間を区分き電するためトロリ線からき電線が引き出される
上り方
上り線側大平SDS
AT(AF)き電電線、トロリ線間を区分き電行う負荷断路器2台で構成
負荷断路器は2台一括制御

別角度
先ほどの引き出されたトロリ線及び通過するAT(AF)き電線の区分装置
左架線柱にトロリ線へき電部分が見られる
左架線柱にトロリ線へき電部分が見られる左側がトロリ線エアーセクション間の区分
右がAT(AF)き電線の区分

負荷断路器 2台一括操作
左側がトロリ線エアーセクション間の区分
右がAT(AF)き電線の区分


中小国き電区分所からの25kVき電線が2分割され
各大平SDSへ繋がる

中小国き電区分所からの25kVき電線が2分割され
各大平SDSへ繋がる
中小国き電区分所からの25kVき電線が2分割され
各大平SDSへ繋がる



エアーセクション部分 電車線区分標 右架線柱(裏)

大平SDS エアーセクション部 右架線柱に電車線区分標

大平SDSを通過する上り EH800複電圧電気機関車
エアーセクション通過中

津軽線分岐海峡線 連絡線部分

連絡線部分 奥 上部き電線は、北海道新幹線 上り方 き電中
手前 上部き電線は、連絡線 中小国き電区分所から 下り方 き電中

大平トンネル 入口にある
北海道新幹線 上下き電線(AT)分岐箇所
上り方は、新小国信号所の上り方大平SDSまでき電
下り方は、トンネル入り口の下りSDSまでき電

大平トンネル 入口にある北海道新幹線 上下き電線(AT)分岐箇所 別角度
上り方は、新小国信号所の上り方大平SDSまでき電
下り方は、トンネル入り口の下りSDSまでき電

大平トンネル入り口にある下り方大平SDS
エアーセクション手前 トロリ線からき電線が引き出され奥のSDSへ

下り方大平SDS

上り線と構造は同じ

負荷断路器は2台一括操作

下り方 連絡線 エアーセクション開始部分
架線の碍子に注目
SDSからのトロリ線き電線がトロリ線に繋がる
 おまけ 大平駅



北海道新幹線 沿線設置 地震計ハット
参考文献
佐藤貴之;北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)の電気設備について:電気設備学会誌,Vol.37,No.2,pp.110-113,2017
衛藤憲行;(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構納入北海道新幹線(新青森。新函館北斗間)変電設備、明電時報,Vol.355,No.2,pp.31-36,2017
津軽海峡線工事誌:電気;日本鉄道建設公団関東支社編