この記事は2022/8の事故時の分析です。2023/10/22の線路支障(発煙)事故の分析ではありません。
大江戸線の環状部の建設史は、いくら調べても出てこない。放射部の建設史は都立中央図書館にある。
過去にコード表が公開されておりそのコードに沿った変電所は以下の14カ所が該当する。
そのうち赤で記載している変電所 調べた限りではが66㎸受電22㎸降圧の受電変電所となっている。大江戸線全体の構成から考えるともう一カ所あるはずであるが、場所が特定できていない。怪しいのが光が丘変電所である。
大江戸線も各受電変電所から、き電用変電所に地下鉄構内に連絡送電線22㎸が張り巡らされている。同様な構成は新宿線でも見られる。坂町特高受電変電所、東大島特高受電変電所、江戸川特高受電変電所の3ケ所が新宿線全線の受電を66㎸で行い各変電所に22㎸連絡送電線で送電している。
大江戸線変電所 14か所
小名木川変電所 66㎸受電
西新宿変電所 都庁第一庁舎下(都庁前駅)
新宿変電所 66㎸受電 中央公園下
中井変電所
練馬変電所
光が丘変電所 66㎸受電
東新宿変電所(西大久保)
飯田橋変電所
新御徒町変電所(元浅草)
清澄変電所
勝どき変電所
汐留変電所
麻布十番変電所
国立競技場変電所
以下推定事故原因 受電用変電所の22kV送電範囲を示す
3つの受電用変電所が各3~4カ所のき電用変電所を受け持つと推測できる 今回落ちたのが小名木SSで当初飯田橋ー赤羽橋間が部分停電 各き電用変電所は、連絡送電線で相互に連結されている 新宿SS(新宿中央公園下)の受電用変電所から小名木SSが受け持つ き電用変電所へは連絡送電線で送電できるが電力容量が不足するため、間引き運転を実施。小名木SS復活(保護継電器のケーブル交換)で全線で通常運転開始 |
事故の引用
都営大江戸線、運転再開 変電所で停電か「電力ひっ迫とは関係薄いと思われる」8/9 11:59 日テレニュース
東京都交通局 tweet
引用
大江戸線は、11時18分頃生じた変電所トラブルの影響により、駅施設の仮復旧のため、飯田橋~上野御徒町~清澄白河~赤羽橋までの16
駅で、エスカレーター等の運用が一時的に停止していましたが、順次復旧しています。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。
引用終わり
この記事から事故は66㎸受電22㎸降圧して各変電所に送電している小名木変電所が落ちたもの思われる。小名木変電所は、変電所リストにはあるが大江戸線の駅ではない。近隣のき電用変電所は清澄変電所である。
予想では「東京都交通局清澄庁舎」内にあるものと思われる。
東京都交通局清澄庁舎 3F以下が変電所 非常用発電機2台の煙突がある。
交通局で庁舎を変電所として利用しているのは、浅草線大門庁舎、新宿線大島庁舎などがある。
小名木変電所が落ちたため、他の受電変電所からの延長送電を実施したため受電電力が不足したため休日ダイヤ構成で10日は運転を開始した。もちろんノッチ制限も行っているものと思われる。
都営大江戸線、10日は土曜・休日ダイヤ 変電所トラブル調査で ヤフーニュース引用は毎日新聞から
以下引用
9日午前11時15分ごろ、都内の変電所1カ所で故障を検知し、停電が発生。大江戸線は17分間停止した。変電所を仮復旧させて運行を再開したが、9日の終電後に改めて調査する。このため、10日はあらかじめ運行本数を通常より減らすことにした。
引用終わり
東京都交通局報道発表 都営地下鉄のニュース【報道発表】
原因
以下引用
9日終電後に調査を実施した結果、保護継電器のケーブルが断線していることを確認。断線部分を交換し、10日早朝に通常の電力供給に復旧。引用終わり
66㎸受電復旧 連絡送電線通常送電開始