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2022年11月10日

1260. JR東日本 旧池袋変電所解体開始と新池袋変電所 レタン改修工事

 旧池袋変電所22kV受電が新池袋変電所66㎸受電される過程を追い続けてきた。

40.  JR東日本 池袋変電所(直流)とその周辺

824. JR東日本 池袋変電所老取・池袋配電所、池袋変電所66kV大井町電源導入

1192. JR東日本 池袋変電所 老取 進捗状況(時系列)2022年1月まで

1209. JR東日本 池袋変電所 老取 進捗状況(時系列)2022年2月から完工まで

 実は、完工と考えていたがレタン(Returnのこと・JR東日本での固有な名称)周りの帰線電流許容範囲が甘かったようで再度改修をしていた。帰線電流は、ばかにならない電流なので久喜変電所の発煙騒ぎのような問題が起きると首都圏麻痺になってしまう。

とうとう解体が始まったとの連絡を受けたので状況を観察してきた。

旧帰線の撤去

帰線が掘り返されてケーブルが保護管から抜かれている 左
帰線収容トラフも撤去


まだ保護管からケーブルが抜かれていない




以前の状態


No.3変成設備のあった場所 

6,000kWシリコン整流器は撤去
整流用変圧器は重いので後から一切撤去

22kV 受電関係のキュービクルがシリコン整流器がおかれている場所に残置
一番奥 三相ケーブルが切られている


高配キュービクル周りの配線も撤去

2810と書かれた盤は遮断器盤

 2810盤の中身 22kV 母線が左右に通っており後ろ側にプラグインタイプのコネクタが見える。後方から遮断器を挿入するタイプ

22㎸母線引出口

旧池袋変電所 機器搬出口 プラグインタイプの遮断器本体 2810盤の後方から挿入
手前に転がっているのは22㎸高圧ブッシング

No.3変成設備 6,000kW 

高配キュービクル周り

今は亡き6,000kW変成設備

き電線引出部

切断されたき電線

ぶった切れているき電線延長部

埼京線(赤羽線)へのき電線は、最終形態になっていない

この部分で、奥にき電線が伸びていた

山手線、貨物線へのき電線は撤去

埼京線(赤羽線)へのき電線は一部生きている
この処置がどうなるか

線路を横断する部分はまだ残っている

線路を横断する部分はまだ残っている

すっかりきれい

き電線引出部





 
施工前予想
山手貨物線 上下き電線はこの位置から、左敷設される 
鋼管柱に支障するき電線は移動される

施工後
予想通り

まだ き電線は、PGクランプで仮設状態 圧着されていない

支障するき電線は、場所を移動。まだ仮設状態

支障するき電線は、場所を移動まだ仮設状態

レタン改修
レタン設置開始


レタンに旧池袋変電所に伸びている帰線を、この部分で分断してレタンに繋ぎ替えてる
端子板建植


内部構造 この時は新池袋変電所の帰線はつながってない


レレタンの上には保護用のコンクリ枠がかぶさる
旧池袋変電所の帰線はレタンにつながったまま。これを外さなくてはならない

新変電所から降りてくる帰線裏と表で8本のコルゲートチューブ(16回線分)は
旧変電所の帰線を跨ぎ裏側へ移動
拡大 この開口部に16回線の帰線が入る
各端子板に8回線×2

レタン改修 旧池袋変電所の帰線を外し、其の後に新池袋変電所の帰線を繋げる

横から入っていた新池袋変電所の帰線を、旧池袋変電所の帰線を外した後に繋ぐ
仮設端子盤は、まだ残っている

16回線を繋ぎに直した。熱容量を考え端子盤が長くなっている

裏側の端子盤はまだ付いたまま 新池袋変電所側の端子板の方が長い

インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線

旧池袋変電所の帰線と新池袋変電所の帰線がインピーダンスボンド中性点に繋がる



旧池袋変電所からの帰線が外され新池袋変電所の帰線が繋がる


残る課題
旧池袋変電所のき電線引出部鉄構を取り壊すにあたっての
埼京線(赤羽線)上下き電線の取り回し。陸橋を潜った後はほぼ完成

富士見橋の桁が低いので き電吊架線に割入れの碍子を入れて
橋梁部のき電吊架線を絶縁している(変電所側)


陸橋を潜った き電線の状態
埼京線上下り側の赤羽変電所方 き電線とき電吊架線の取り合い 
この部分は、き電吊架線部が、富士見橋桁に接触する恐れがあるため、
き電線として別径路で富士見橋の下を潜っている
き電吊架線に碍子の割り入れで絶縁を行っている