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2024年11月28日

1400. JR東日本 鉄道ふれあいフェア2023の記事内容の確認(交直き電設備の断路器定位位置とレール絶縁部位の確認)

   2023年11月の鉄道ふれあいフェアに書いた記事

1351. JR貨物 大宮車両所 架線は25㎸加圧? 交直切替部及び き電区分所

 上記の記事でレールの絶縁部位を確認していなく仮説だった内容の正確性を上げるためレールの絶縁部位を確認するため。ついでに試23き電線の追跡調査。工場裏踏切の例の場所の確認のため鉄道ふれあいフェア2024を再訪。

 今回の鉄道ふれあいフェア2024の施設展示にはJR貨物の大宮運転所は含まれてなかった。


2023年 JR貨物 大宮運転所が見学できた


2024年 簡素化

 いつも機関車が展示されている場所は空で車庫の前に手持ち備たさに係員がいるだけであった。そのためレール(線条)の絶縁部確認が容易にできた。

庫内にELがあるかどうかは不明

線条ジョイント部に絶縁体が入っている。右側にレールボンドがつながっている

絶縁体

絶縁体が入っている場所はデッドセクションの直下


もう一か所 レールボンドは左側にある(車庫側)


絶縁体が入っている場所はデッドセクションの直下
つまり、架線のデッドセクションの下はレールのデッドセクション部であった。

車庫までの間に線条のジョイントがあるが、こちらは両端レールボンドでがつながっている


デッドセクションのある方は通電していない状態。表示灯、パトライト未点灯


初めて見た停電時の定位の断路器位置。中心部の断路器は上側が交流、下側が直流
昨年まであった、工場踏切側からの20,000Vき電線が、とうとう撤去

6.6kV昇圧変圧器き電用高圧受電盤 盤面が見えない

高圧受電盤の内部には操作ノブとメーターがあるが露出を調整しても見えなかった


直流変電所からのき電電流は、直流変電所のインピーダンスボンド中性点に戻る

交流加圧設備からのき電電流は、昇圧変圧器に戻り直流変電所側には流れない

 無加圧時 変電所側帰線電流が車庫側に流れ込む恐れがある。しかし車両センタ-内での帰線電流なので大きくはないと思う。
 電留線が沢山ある車庫では帰線自動開閉装置が設備されている。

 ここでは大宮運転所の き電区分所と書いたがよく調べると大宮車両センター全体のき電区分を受け持っているようだ。

上記 単結線図の現場 交流用断路器2台が若干左寄りにある。
実はこの断路器架台右にもう一台断路器があったようだ。
右に出ているのが鉄道博物館横の20,000V対応き電線につながる
左に出ているのが試験線、交直加圧設備、車庫線につながる試23き電線
大宮変電所からの試23き電線は右鉄構の上部に左から引き止められているき電線

旧大宮変電所 き電系統図 
 右中ほどに「大宮工場変」と読める部分があり試23き電線が引き込まれている。この部分が上記画像で示した部分に該当すると思う。「大宮工場変」からは3本のき電線が断路器を経て引き出されている。現在は 操車場、機関区がなくなり配線が大幅に整理されている。

赤丸が交流断路器がある部分 緑丸がき電線が引き込まれている建屋 
場所はJR貨物 大宮運転所裏

試23き電線 最終き電分岐装置箇所 
ここからセクションインシュレーターで他のき電き電系統となる
手前き電線の右上奥に試23き電線(大宮変電所)からのき電線が通過している

別角度から見た同じ箇所


奥の黄色の試23き電線は、大宮変電所から運転所のき電区分所まで伸びる。手前の試23き電線はき電区分所から試験線及び交直切替断路器を経て車両センターの車庫まで伸びる。次の電柱で引き止められ更に右側の車庫方面に伸びている。


試23き電線 引き止め電柱からさらに右に伸びる

試23き電線は、ここで車庫内にき電するため分岐している

4~6番の車庫内に試23き電線は引き入れられている。
多分庫内に接地極付き断路器があるはず

赤丸内帰線自動自動開閉装置 3台(4~6番車庫用)がある

帰線自動開閉装置 京三製作所の例示 pdf注意


大宮変電所から運転所き電区分所までの試23き電線

埼京線高架下の大宮変電所からの試23き電線の引き出し 一番右


その他

2023年に残っていた20,000kVケーブルと帰線側



跡形もない


2023年 20,000V 高圧ピン碍子で保持されていた交流き電線

2024年跡形もない




三枝分岐器 手前にあるカバー見たなものは四方八方から水を噴射して漏水を試験する装置
最終漏水試験設備

総合車両センター外の大栄橋を渡る歩道から見える





大宮変電所 き電系統図 小板橋光:大宮変電所の負荷断路器について                              電気鉄道;1983,Vol.37,No.11,pp.28-29