ATACSは最初 仙石線で実用化試験が行われ、本格的に導入されたのが埼京線(池袋ー大宮間)となる。
無線を用いた新しい列車制御システムATACSにおける信頼性・安全性技術
REAJ誌 2017 Vol.39, №4(通巻236号)の引用
埼京線は、2013年度から設備設置が進み2017年度に完成。 運用が開始された。従来の軌道回路にはインピーダンスボンド(ZB)が必須の設備(閉塞区間を作るため)であった。インピーダンスボンドが不要な無絶縁軌道回路も新幹線等に用いられているが線条の絶縁箇所は必要な設備であった。
2017年に運用を開始された埼京線のATACSであったが、インピーダンスボンドの撤去もしくは絶縁箇所のスルー化は開始されてなかった。
今回 埼京線 某所でインピーダンスボンドがスルー化されている箇所があったので記事をUpする。最近工事が行われている。
| インピーダンスボンドに繋がる線条からのケーブルが外され絶縁を保つための養生がされている。 |
| 線条の絶縁部(絶縁継目)にはレールボンドが新しく付けられている |
| 絶縁板は、まだ取り外されてない |
| 線条のレールボンドの状態 |
| 別の箇所のインピーダンスボンド部 インピーダンスボンドから線条に繋がるケーブルは整理されている |
| 絶縁継目の絶縁板は、まだ取り外されてない |
大宮駅 埼京線ー川越線接続部
| 大宮駅 埼京線ホーム この部分はATSで運用 インピーダンスボンドは生きている |
| 埼京線 大宮駅 池袋方 ここからATACSが開始される 標識にATS→ATACSの表示 |
| 川越線最終インピーダンスボンド 池袋方 |
さて線条の帰線電流はインピーダンスボンドを介して変電所に戻っているが、池袋ー大宮間の戸田変電所、南与野変電所の帰線はどのように繋がっているのだろうか?興味が尽きない 未調査