目次と免責事項

2014年12月1日

224. JR東日本 神田交直流変電所(直流併用)とその周辺

神田交直流変電所

グーグルマップでは、表示名がでる。唯一の交直流変電所の名称
カラフルな建屋



場所:神田駅 以前は、直流変電所と交流変電所に別れていた。直流変電所跡は売却され、事務所ビルが建つ。新築の変電所は交直一体型である。銘板には神田交直変電所の文字                  
アプローチ:中央線神田駅 容易                                       
受電:新宿交流変電所からの信濃町、四谷、飯田町変電所経由66kV2回線、東京交流変電所66kV2回線、上野交流変電所66kV 2回線、大井町交流変電所からの66kV2回線(途中新橋変電所分岐)。主変圧器があることから66kVの受電を受け22kVに降圧して各変電所に送出している。
!!ねこ!! 入れるなの標識 新鶴見の事故がトラウマか?

!!ねこ!! 入れるなの標識

多分 GIS用 SF6回収 再充填用装置 後ろにあるのがSF6回収タンク

戦前の人孔

戦前の人孔 以下

秋葉原駅








使われていない JR人孔

JR神田交直流変電所近くには、銀座線の神田変電所もあるため
帝都高速度交通営団の由緒ある人孔がある。
連絡送電線用22kV敷設

この人孔は、営団のSSマークであるが秋葉原方面に繋がる 神田交直変電所 秋葉原寄り
連絡送電線用22kV敷設

この人孔は、営団のSSマークであるが秋葉原方面に繋がる 神田交直変電所 秋葉原寄り
連絡送電線用22kV敷設

日比谷線 秋葉原変電所 換気口 変成設備 12,000kW 
蔵前変電所からの22kV送電 前述の人孔を経由して
銀座線 神田変電所へ22kV送電 神田変電所 変成設備3,000kW



有楽町を通過する大井神田線1、2号 66kV 2回線

66kVケーブル 接続部

新幹線側から神田交直流変電所へ

 

大井 神田線ケーブルダクト

アーチの下を潜り 神田交直流変電所へ 地面には埋設標がある
上野方面 66kVケーブル 王子・蕨方面

上野方面 66kVケーブル


中央線沿いの66kVケーブル 新宿・信濃町・四谷・飯田町方面

中央線沿いの66kVケーブル 新宿・信濃町・四谷・飯田町方面


上部の太い管が66kV 下部の細い管が22kV



神田駅 ガード下の22kV 呉服橋線
OFケーブル用圧力油槽 神田上野線66kV
給電:中央線、京浜東北線、山手線、総武線(き電線が御茶ノ水経由総武線まで延びている。)、東北縦貫が新しく加わる。大昔であるが、御茶ノ水駅秋葉原寄りには、神田直流変電所から送られてくる き電線があり断路器で回路を形成していた。現在も同様に  き電線が繋がっている。両国方面は秋葉原高架橋の部分に繋がっており、き電区分の動力断路器が高架部分にあり御茶ノ水折り返し時のき電両国変電所との区分を行っている。交流の22kVは、神田錦糸町線、秋葉原配電所線、呉服橋配電所線が該当する。 
中央線 き電線接続給電部

中央線 き電線接続給電部

上り線は、インテクレート架線化されていないので、き電線がある。
下り線は、インテグレート架線化済み



東北縦貫接続 き電線


東北縦貫接続帰線

東北縦貫接続 インテクレート架線 給電部

山手・京浜東北・東京駅・秋葉原電留線 き電線引き出し部 神田駅から

旧 直流変電所に接続されていた門型鉄構(すでに撤去)


門型鉄構の下部には帰線接続部

帰線接続部拡大
山手 緑・京浜東北 青 ・東京駅構内線23・秋葉原電留線21 白 き電線引き出し部
変電所からのき電線引き出し部 山手 緑・京浜東北 青 ・東京駅構内線・秋葉原電留線 白 
総武線 き電線ケーブル接続 ケーブル同士

総武線 き電線ケーブル接続 ケーブル同士



御茶ノ水駅手前 万世橋 中央線上を通過する総武線き電線



総武線 上り 飯田町方 き電線接続部

総武線 秋葉原駅御茶ノ水側にある き電線区分動力式断路器

総武線 秋葉原駅御茶ノ水側にある き電線区分動力式断路器
インテクレート架線のき電線を区分

総武線 上り線 区分断路器

総武線 下り線 区分断路器

総武線への給電部


総武線 両国方 き電線接続部 秋葉原駅 御茶ノ水寄り




遥々 神田駅から送られてきた総武線上り両国方 き電線接続部

特徴:給電用22kV、66kV変電所、直流変電所が3つの建物に点在していたものを4階建ての交直変電所に集約・縮小し一括更新。跡地を事務所用に売却

交流変電所部分(参考文献より一部改変)                                   
66kV部 複母線C-GIS回線用10台(大井神田1,2号、神田上野1,2号、東京神田1,2号、四谷神田1号、神田連絡線1,2号、神田信濃町1号)区分用3台、変圧器用1台                       
22kV部 複母線C-GIS回線用4台(神田呉服橋1号、神田錦糸町1,2号、神田秋葉原1号)区分用1台、変圧器用2台
主変圧器3次巻線66kV/22kV/6.6kV LTC付き変圧器1台                        

直流変電所部分(参考文献より一部改変)                                 
単母線 66kV C-GIS 2回線                                          
変成設備 単母線C-GIS 4回線、整流用変圧器6780kVA 4台、シリコン整流器6,000kW 4台、直列リアクトル 5,000A 2台        
き電設備 DC1500Vキュービクル形24回線快速上下、緩行上下、山手内外、京浜南北、東北縦貫上下と東京駅構内1回線(構21)、上野駅構内1回線(庫22)(ともに電留線用) 共用Z母線を含む
高配 変圧器6,000kVA 1台 66kV降圧6.6KV
主変圧器用放熱器 66kV降圧22kV

主変圧器用 放熱器

整流用変圧器 4台
直流変電所はレトロな建物であったが取り壊されて、隣の交流変電所を建て替える際に統合された。SRTrと主変圧器(送変)が見えるので66kVの22kVへの降圧を行っている。           
地中ケーブルを収納した管が、京浜東北線下り方面上野方左に敷設されておりガードを経由して変電所内に引き込まれている。また中央線下り中野方面左にも同様なケーブルを収納した管がガードを潜って変電所に引き込まれている。そしてまた変電所へのケーブルはアーチ型の高架部の部分を通り立ち上がり、新幹線横のダクトに敷設されている。この部分には、大井神田線の表示が見える。また一部は中央線と山手線の神田駅ガード下を見上げるとケーブルを収納した管が見える。ゆうなれば地中送電線が網の目のように神田交直流変電所を中心に張り巡らされている。                              

京浜東北線・山手線の高架部分には、かつての直流き電を行っていた門型鉄塔があり、現在はインテグレート架線化されているので、き電線のケーブルが変電所に繋がっている。帰線部分もあり、この門型鉄塔の部分から、かつてあったレトロな直流変電所に繋がっていた。またこの直流変電所からは総武線緩行線に向けてのき電線もある。かつて御茶ノ水駅構内秋葉原寄りには、直流断路器を備えた部分があったが現在は撤去されて無い。京浜東北線・山手線の上野方面き電区間は上野変電所であり、東京方面は東京駅入口にある東京変電所である。中央線の、次のき電区間は飯田町変電所である。総武線は、両国変電所になる。また新しく東北縦貫のき電線と帰線が接続されている。
京浜東北 南行の架線に繋がるコンデンサー 新幹線の誘導電流を逃す。
裏には見にくいが、検電接地装置接続用のケーブルが見える。
東北縦貫で長期間の工事を行っていたため検電作業の簡素化で設置。
同様な装置は、代々木駅新宿寄りにも現有する。

東北縦貫の工事終了のため、裏側に付替え

さらにパイプ化されたため付替え

新幹線の上部には、鉄構構造で東北縦貫が通っているため、
鉄枠で全体がシールドされた形になる。
そのためコンデンサーの容量が変更されたかもしれない?

参考文献

神田交直流変電所
橋本眞ら:首都圏における運転用変電所の一括更新                                 
鉄道と電気技術;2005,Vol.16,No12,pp.62-65

図13-1,2電力指令画面例
小林正典ら:東京圏設備指令システムと東京圏輸送管理システム(ATOS)との連携による指令業務強化について
電気学会・電気鉄道研究会資料,2014,TER-14-24,pp.41-46