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2020年8月21日

994. 伊豆箱根鉄道 原木変電所(直流) 駿豆線

原木変電所(直流)駿豆線

原木変電所については、過去にWeb情報から推察して記事をUpしている。
丁度 1年前、中々きっかけが無く放置していた。


今回 現調したので記事をUpする。中々新設の変電所を傍で見る機会は無い。
まだ、グーグルマップで設備が反映されていない。踏切 上の側線部分

アプローチ:原木駅 容易
受電:TEPCO韮山変電所(配電用変電所)からの専用線 6.6kV1回線
変成設備容量 
整流用変圧器(SRTr) 多分2170kVA/2✖1120KVA D種
シリコン整流器(SR) 2,000kW 1,500V 1,333A  D種 
二重三相ブリッジ(並列12パルス)
明電舎製

直列リアクトル(SL)無
電力濾波器(FL )無
インピーダンスボンド 無
横山変電所(66kV受電・廃止)老朽化のため新設された。
ちなみに横山変電所 シリコン整流器3,000kW廃止
原木変電所  シリコン整流器2000kW設備新設 1,000kWほど設備容量が縮小


606. 伊豆箱根鉄道 横山変電所 駿豆線 ブログリンク

回生電力の吸収等の設備は無い。単純な直流変電所

工事している画像を発見 株式会社タカデン 中段」鉄道変電所1~5 Web

この直流盤を工事している


TEPCO韮山変電所(配電用変電所)大仁線66kV受電
専用配電線 一般需要家とは分離
電柱 一番上の配電線

400A 開閉器(TEPCO側)耐塩、方向性
整流用変圧器 一次側190A 

奥に変電所

右より受電盤、所内変圧器盤、受電遮断器盤、進相用コンデンサ盤、信号高圧盤
盤面からみると普通の6.6kV受電盤

整流用変圧器 2170kVA/2✖1120KVA
右 一次側6.6kV 190A
左 二次側 1180V×2 548A✖2
二重三相ブリッジ整流器用変圧器
3相Y結線とΔ結線の巻線を組み合わせ

直流電鉄用ヒートパイプ自冷式シリコン整流器

シリコン整流器 二重三相ブリッジ 2,000kW クラスD 定格直流電流1333A

直流遮断器盤と負極盤

変電所 制御盤(連携盤)

89P?切り離すと延長き電(原木変電所through)

変電所全景 原木変電所と書かれた銘板は無い

き電線引き出し部


き電はTき電 1333A 出力 510㎟き電線×2条
左 三島変電所方 右 大仁変電所方
断路器でき電方を切替可能

帰線 インピーダンスボンドは無い

レール同士 クロスボンド
どこにも回生対応の設備は、無かった。

原木変電所の絶妙な位置
 大仁変電所⇔旧横山変電所⇔三島変電所間の、旧横山変電所位置は供給範囲が歪(大仁変電所寄り)だった。三島⇔大仁変電所間の大体の中間地点が原木駅に該当。また丁度、この部分にTEPCO韮山変電所(配電用)がある。 韮山、伊豆長岡駅には、空地(市街地該当)がないが、原木駅構内に空地(側線撤去跡)があるので選択された模様。変電所新設の場合 電磁波公害、騒音等で中々場所の選択と住人説明が大変であるが変電所付近に人家はない。