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2021年3月31日

1033. JR東日本 小山新幹線車両センター那須電留線の計画地の現状

 グーグルアースの画像では、詳細がわからないので現調してきた。

まえふり2件

602. 新幹線 小山新幹線車両センターと小山新幹線車両センター那須電留線の増線計画ブログリンク

1029. JR東日本 小山新幹線車両センター那須電留線の増線計画の夢想(基地変電所から見た観点を主として)ブログリンク


黒磯方 電留線末端 奥も住宅地 送電線鉄塔もある
この送電鉄塔は移転工事が行われているそうだ。




送電線は那須線66kV

電留線外縁は、若干の拡張は可能

住宅地部分を抜けると野原が広がる

予備測量のピンクリボン(自然分解性)がそこかしこにある。

広大な野原

途中 太陽光発電の設備がある。

野原は広い

一部 建屋移転 土台だけ残る


以前は個人宅とアパートがあった。




奥に見える建物のの手前でピンクの測量ポイントは終わる

ピンクで囲んだ部分にピンク測量ポイントがあった。




2021年3月27日

1032. JR東日本 小山変電所から 矢板変電所経由 黒磯変電所までのJR送電線 TEPCO乗換の現実  宇都宮変電所まで

 小山変電所から 矢板変電所経由 黒磯変電所までのJR送電線  宇都宮変電所まで

 このJR送電線は、JRの発電所とはつながっておらず、TEPCO小山変電所から一旦 JR小山変電所に引き込み、JR専用架空送電線線で多くの変電所を経由さらに矢板変電所でTEPCO154kV1回線引き込み受電し降圧後66kV2回線で黒磯変電所までつながっていた。

 言うなれば東北本線電化時に並走する東電の送電線66kV系がなかったためJR独自で専用線を引いたものと思われる。

 かつて東北線電化の年 高崎線桶川変電所から国鉄専用架空送電線1回線の66kV が蓮田・久喜間に繋がり、栗橋、間々田、小山、小山変電所まで繋がり、小山変電所で66kV 1回線で東電の小山変電所から受電、小金井、雀宮、宇都宮、宝積寺、蒲須坂、矢板、に繋がり、矢板変電所で東電からの154kVを66kVに降圧して受電、西那須野、黒磯と直列接続になっていた。
 現在は、桶川からの回線は、撤去されており、小山以南は、全て東電からの受電となっている。

桶川から蓮田-久喜間につながる国鉄専用架空送電線 TEPCO小山受電
桶川は、国鉄岡部交流変電所、TEPCO受電宮原開閉所に繋がっていた。

 小山以北は、昔のままのJR専用架空送電線であり、東電からの受電は、小山、矢板変電所で行なっていた。

宝積寺、西那須野は1回線T分岐
TEPCO沼原線2号はTEPCO送電線 JR矢板線として受電

小山変電所(TEPCO小山変電所受電)66kV 1回線出発 始端
小金井変電所 
雀宮変電所
宇都宮変電所 今回はここまで

宝積寺変電所 宝積寺変電所周辺は66kVTEPCO送電線が敷設されていないようだ
蒲須坂変電所
矢板変電所(TEPCO片岡開閉所跡から154kV受電) 66kV2回線2回線出発
66,154kVの共架が見られる送電鉄塔がある。
西那須野変電所
黒磯変電所 2回線受電 終端

 年数が過ぎ、東北本線沿線にもTEPCO送電線が並走するようになり、送電鉄塔、送電線の保守を考えた場合、TEPCO側に十分容量が確保することができるならば、TEPCOに乗換たほうが保守費用削減ができると判断した模様

それでは各JR変電所 近傍にTEPCO送電線が敷設されているか調べてみた。
資料は以下のグーグルマイマップ

電鉄系変電所 開閉所 き電区分所 補助き電区分所   グーグル マイマップリンク

を今昔マップと見比べながらTEPCO送電線が敷設されているか調べた。JR送電線からTEPCO送電線への切替点は、いったいどこなのだろう?

JR小山変電所 TEPCO受電に切替 2回線66kV

旧記事は以下参照

80. JR東日本 小山変電所(直流・交流BTき電)ブログリンク

小山変電所 近傍にTEPCO小山変電所があり受電可能 
小山変電所2回線受電に変更された。

黄色 旧JR専用架空送電線 66kV 1回線 撤去
青色 TEPCO 架空送電線 JR小山線 66kV 1回線
水色 TEPCO新設 地中送電線 66kV 1回線 推定敷設径路

旧受電、送電口
手前 JR小山線 TEPCO電源 架空送電線 左奥にMOF(オレンジキャップ)
右奥 送出される JR専用架空送電線 もちろんMOFは無い

JR専用架空送電線を保持する矩形鉄塔 撤去

新受電口 
  JR小山線 TEPCO電源 66kV1回線 架空送電線 受電
  JR小山線 TEPCO電源 66kV1回線 地中送電線 受電
左 JR小山線 TEPCO電源 架空送電線 左奥にMOF(オレンジキャップ) 
ポリマー碍子のケーブルヘッドで立ち上がるJR小山線 TEPCO電源 地中送電線 
奥にMOF(オレンジキャップ) 
右 鉄構のJR専用架空送電線は撤去


JR小山変電所 TEPCO 地中送電線 敷設ライン(施設内を斫った跡がある)
赤の部分は立ち上がりケーブルヘッド 新受電部分

ケーブル敷設標

人孔 奥 TEPCO小山変電所

JR小山変電所に向かう JR小山線 66kV1回線
中央鉄塔 


右 JR小山線1番鉄塔 左 TEPCO間々田線1番鉄構
JR小山線は左の送電線から分岐(間々田線2番)

送電線送出 鉄構の表示 JR小山線 架空送電線は、間々田線2番に繋がる

TEPCO間々田線送出鉄構
ケーブルヘッドで小山変電所に引き込まれる
左 2組のケーブルヘッドは小山変電所66kV母線GIS
小山変電所局配(配電用)に繋がる
よく観察すると 右に3組のケーブルヘッドがある

左3組のケーブルヘッド

こちらは間々田線1番のケーブルヘッドとなる

この手前のケーブルヘッドがJR小山変電所に向かう新設された66kV 1回線となる。

追加されたケーブルヘッド JR小山線 間々田線2番に繋がる


小金井変電所 TEPCO受電に切替 66kV2回線

旧記事は以下参照
2回線引き込み(小山方、雀宮方)受電 TEPCO小山が落ちても矢板から供給可能 
1回線66kV送電線のπ引込だった。

黄色 旧JR専用架空送電線 66kV 1回線 部分撤去
青色 TEPCO 架空送電線 河宮線 66kV 2回線と栃山線 154kV 2回線の共架
水色 TEPCO新設 地中送電線 JR小金井線 66kV 2回線 推定敷設径路
JR東日本は、積極的に架空送電線の鉄塔を撤去する方針のようだ。再利用はしない。


完全にJR専用架空送電線は使われていない


左から右に横切るのが変電所母線 右に巻かれているのは変成設備交換のためのジャンパ

小山方は、既に送電線撤去 雀宮方はまだある



変電所最終鉄塔

小山方を追うと途中で切り離されいている


小金井変電所は設備増強中
奥に右にあるのはシリコン整流器2,000kWクラス?
左にあるのは新設直列リアクトル

小金井変電所過去画像
変成設備2台と高配変圧器で構成
過去に高配があった位置に新しい変成設備
高配は、左下に移動

変成設備変更 中央 整流用変圧器

整流用変圧器 4,530kVA 一次側66,000V 39.5A 二次側1,200V 2,180A

シリコン整流器 変わった形

シリコン整流器 4,000kW 1500V 2,667A
東芝三菱電機産業製であった

受電用キュービクル 66kV 2回線対応 雀宮変電所と同じタイプ
右より受電1、2号、VCT(MOF)、VCTバイパスDS
地中線2回線受電 


受電部分 先のキュービクルから立ち上がるケーブルヘッド
左に ラインポスト碍子で分岐する先は高配変圧器

ケーブル敷設跡を辿る
Eの文字
途中の人孔 タイプは古い
66kV送電線に割り入れ 受電方法は雀宮変電所と同じ
左の鉄塔はJR専用架空送電線 雀宮方 使われていない

66kVケーブルヘッドの架台付き鉄塔

河宮線66kV  108-1鉄塔 上部を通過するのは栃山線154kV


自治医科大学近傍の66kV引き下ろし鉄塔

通常は分岐先は小金井線単独となるが小山3M(YJ)となっているので
地中線が途中分岐されている可能性がある

 近傍にある電力を使用する場所は、自治医科大学エネルギープラント、りそな銀行栃木システムセンターだが、自治大学は別途 66kVを引き下ろしていたので、りそなと分岐しているのだろう。
小山3MYJの意味は。小山No.3のManhole Y-Branch Joint (YJ)の略である。


             ケーブルヘッドにも同様な記載

但し 地中線用検出器箱は JR小金井線の表示


よく見ると 河宮線は、この鉄塔で分断 小山変電所方しか繋がっていない
手前 小山変電所方
66kVケーブルヘッドの架台付き鉄塔
別角度

鉄塔敷地内にある東電地中線埋設標

過去画像
2018年当時の状態 分断されていない

別角度 分断されていない


雀宮変電所 TEPCO受電に切替 66kV2回線

旧記事は以下参照
2回線引き込み(小金井方、宇都宮方)受電 TEPCO小山が落ちても矢板から供給可能 
1回線66kV送電だった。

黄色 旧JR専用架空送電線 66kV 1回線 まだ撤去されていない
青色 TEPCO 架空送電線 河宮線 66kV 2回線 栃山線 154kV 2回線 共架
水色 TEPCO新設 地中送電線 JR雀宮線 66kV 2回線 敷設径路
JR東日本は、積極的に架空送電線の鉄塔を撤去する方針のようだ。再利用はしない。
過去の雀宮変電所
左上の部分に新しくキュービクル型受電設備設備 小金井変電所と同じタイプ 


キュービクル型受電設備設備 小金井変電所と同じタイプ 


受電キュービクルからのケーブルが立ち上がるポリマ碍子対応ケーブルヘッド


直列リアクトルが交換されているようだ。右下に帰線が集約するレタン


帰線
帰線収容トラフが新しい


インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線 まだ接続部が赤銅色を呈している


左 小金井方 右 宇都宮方 JR専用架空送電線 切断

分岐点まで2回線で伸びる 廃止されたJR専用架空送電線


廃止された2回線鉄塔





2回線鉄塔が右 宇都宮方 左小金井方に分かれる
TEPCO 栃山線154kV 2回線 静宮線66kV2回線


TEPCO送電線を潜る JR専用架空送電線 宇都宮方

TEPCO送電線を潜る JR専用架空送電線 小金井方
奥に宇都宮方も見える

廃止されてしまったJR専用架空送電線 小金井方
66kV 1回線


雀宮変電所から地中送電線路(人孔)を探す

雀宮変電所から地中送電線路(人孔)を探す


河宮線75-1鉄塔 上空を通過するのは栃山線154kV
受電方法は、小金井変電所と同じ方式

JR雀宮線2回線 引き下げ鉄塔




JR変電所に直で繋がる場合は、JR雀宮と書かれる
分岐している場合略称で分岐先が記載されている場合が多い


河宮線は、小金井の108鉄塔で分断されている
左 小金井方 75鉄塔 左右はジャンパで繋がる


宇都宮変電所 TEPCO受電に切替 66kV2回線

旧記事は以下参照
2回線引き込み(雀宮方、宝積寺方)受電 TEPCO小山が落ちても矢板から供給可能 
1回線66kV送電 宝積寺方は、まだ受送電設備は撤去されていないされ始めた。2022/7

黄色 旧JR専用架空送電線 66kV 1回線 まだ撤去されていない
青色 TEPCO 架空送電線 河宮線 66kV 2回線 栃山線 154kV 2回線 共架
水色 TEPCO新設 地中送電線 JR宇都宮線 66kV 2回線 敷設径路推定
地中送電線は国道沿いの共同溝を積極的に利用しているようだ
JR東日本は、積極的に架空送電線の鉄塔を撤去する方針のようだ。再利用はしない。

 JR宇都宮変電所はJR宇都宮線1,2号として2回線受電を行っているが、近傍に66kV架空送電線を引き下している鉄塔が、探しても無かった。一部 栃山線154kVを引き下している鉄塔はあった。これは宇都宮西の宇都宮変電所(TEPCO)に共同溝を通じて向かう。JR宇都宮変電所の受電は、宇都宮市内はTEPCO地中送電線が張り巡らせているので、そこからの引込と考えて辿り着いたのが国道沿いの共同溝である。TEPCO 架空送電線 河宮線 66kV 2回線 栃山線 154kV 2回線 共架で66kVを引き下してたのが配電用宿郷変電所であった。
 



 現状の宇都宮変電所をTEPCO受電に切り替えることで紫部分で囲った設備全部を黄土色で着色した設備に集約できる。もともと宇都宮変電所は所内母線から高配、変成設備に向かう部分をGIS化してケーブル配電にしていた(黄緑部分)その隣にC-GIS化した受電設備を繋ぎ合わせるだけで大幅な設備縮小が達成できる。



2020年12月は、まだJR専用送電線からの受電設備は、残っていた。
避雷器とGPTも健在であった。


左 雀宮変電所からの設備 配線撤去 避雷器、GPTが撤去
右 宝積寺からの設備 避雷器 GPTは健在

宝積寺、雀宮に向かうJR専用架空送電線

廃止されてしまった。

宝積寺部分 避雷器 GPTは健在
宝積寺からの部分 避雷器、GPTは断路器で閉路
宝積寺への受送電用断路器 左端は開路 すなわち母線に繋がっていない
TEPCO受電中



雀宮からの設備は撤去 

但しGPTは変電所母線につながっている。断路器も閉路、ただし遮断器は撤去


奥 ケーブルヘッド 所内GISが所内母線に繋がる部分


左 3台が旧来からある所内母線から高配、変成設備に配分するGIS設備 色が若干違う
右部分 新しく設備されたTEPCO受電設備 66kV 2回線

新しく設備されたTEPCOからの受電設備 受電端 右下に地中線故障検出器

TEPCO宇都宮線1,2号受電端

奥の管路
右 受電端、バイパス回路、正四角形の部分の上に
管路(VCT(MOF) 左の旧来のGISに繋がる
小金井、雀宮はC-GISであったが宇都宮はGIS(管路)であったため設計が違う

変成設備は小金井と同じ4,000kW
奥にもう一台 3,000kW?

それでは、JR宇都宮線1,2号はどこに繋がっているのか
奥 宇都宮変電所 舗装を修復した跡を辿る


新幹線沿いに平成通りに向かう 舗装を修復した跡を辿る

途中に TEPCO人孔 舗装を修復した跡を辿る


雀宮方を探ったが、それらしき設備は無い(引き下げ鉄塔)
TEPCO送電線を潜るJR専用架空送電線 雀宮方


左 JR送電線 右TEPCO送電線

宝積寺方を探る


TEPCO 配電用宿郷変電所 66kV 2回線引き下し部




変電所建屋の屋上はスケルトン 66kV降圧6.6kV配電用変電所


栃山線154kV 2回線 河宮線66kV 2回線

地中線検出部が複雑

別置きの故障検出部もある 2013年にはなかった

2013年には無かった建屋が2020年にはある

変電所からのトラフも引き込まれている

JR宇都宮線1,2号66kV 2回線の引き込み先
 宇都宮変電所から新幹線高架沿いを南下し、平成通りの共同溝にはいり、国道4号の共同溝を北上し城東通り郷宿変電所に引き込まれていると考える。もしくは平成通り共同溝でT分岐

記事が長いので分割した。つづきは宝積寺変電所から


参考資料

「自営電力のあゆみ」(五十年の変遷);2004:東日本旅客鉄道株式会社東京支社電気部給電課