掛川補助き電区分所
掛川補助き電区分所(SSP) AT2台 |
上段BTき電時は当然き電区分所(SP)であった BTき電なのでATは無い 下段AT初期は新菊川SPで両端は補助き電区分所(SSP)が設備されている |
ATき電末期 新菊川SPは新菊川変電所(SS)となり新磐田SSとは77kV連絡送電線で繋がれていたため電圧相差角は小さかった |
2008年 新磐田SSが154kV化されたと同時に異系列変電所からの受電となった。当然電圧相差角は大きくなりSSPでは延長き電で新菊川SS突合せか、もしくはSP化が必要となった。SP化するには場所と時間と費用が発生するので当然SSPのままでの運用を選択することになる。
SSPのまま延長すると き電距離は2倍になり突合せ箇所の新菊川SSでの末端電圧低下が発生することが明白な事実となる。幸いにして新磐田SSは154kV受電(短絡容量が大きい)でさらにRPCが設備されたためRPCを電力融通モードで作動させて電圧降下を防ぐ対策が実行できる。さらに新菊川SSにもRPCが設備されており電力融通モードで作動させることもできる。そのためこの掛川SSPの部分は延長き電で新菊川SS突合せになっているものと推測する。
オーソドックスなき電線引き出し部 |
右 東京方にエアーセクションがあるので引出き電線の数が多い 12F、11F、12T、11T 13Tはこの鉄構直下でトロリ線接続 |
左 新大阪方 13F、14FのATき電線とPW(保護線のみ) |
この鉄構の裏にき電設備がある |
AT2の放熱器 上り線用 |
両側にATがある。こちら側はAT1のブッシング部 下り線用 AT故障時切り離し用動力式断路器がF(AF)とT(トロリ線)に繋がる |
CTと書かれた裏側にはOT(所内電源用トランス)がある 30,000V降圧210,105V 上り線側 東京方12と新大阪方14 |
OT銘板 部分拡大 一次30000V、二次210/105Vの表示 |
CT-14は上り線側 FはAF(ATき電線) Tはトロリ線 各F,T母線から流れ出る電流を測定 |
下り方(東京方11・新大阪方13)上下線のTとFが3本のアルミ母線に繋がる NはATの中性点から引き出されている。T,FもATのT,Fから引き出されている 右下にGP装置 ATの中性線(NW)と架線横の保護線(PW)が繋がっている。 |
上りと書いてある上の3本が T,N,Fの上り方母線 下方向に電線が伸びているがこの3本の電線の下にAT2がある |
上り方(東京方12・新大阪方14)上下線のTとFが3本のアルミ母線に繋がる NはATの中性点から引き出されている。T,FもATのT,Fから引き出されている 下り方と上り方は同じ構造 但し上り方にはOT(所内変圧器)が入る |
タイき電用断路器(開路)つまりOFF 上下線のタイき電は行っていない |
拡大 断路器は開路 |
別角度 タイき電用 断路器は開路 |
全体の構成 タイ断路器を境に左右対称 |
JR東海のき電設備ではCTが多用化されトロリ線、ATき電線の電流をモニターしている。
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単結線図 OT及び避雷器は省略 |
トラスビーム上の左T11とF11、及び右のF12、T12の下に「異電源注意」の表示 |
トラスビーム上の左T11とF11の下に「異電源注意」の表示 |
拡大 |
異電源注意 |
理由は解明できた。エアーセクションが掛川SSPより離れてた箇所にあるので下のトロリ線部が新大阪方であるための表示であった。
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この説明図の89F12は間違い 89F13となる。 同様に89F13は間違い 89F12となる |
参考資料
日本鉄道電気技術協会編 変電所一般 き電変電シリーズ