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2025年4月2日

1455. JR東日本 盛岡変電所設備更新 運開

 盛岡変電所更新 運開

Google Street View 2025年4月時点の新盛岡変電所 設置場所

この場所が時間と共に更新されていく

変電所更新先の記事は以下 2023年から追跡

1313. JR東日本 盛岡変電所移転 新設工事の背景

1332. JR東日本 盛岡変電所移転更新状況(受電、変圧器一次側まで)

1334. JR東日本 盛岡変電所 複電圧スコット結線変圧器と変電所移設先の変圧器と単結線図(予想1)

1387. JR東日本 盛岡変電所設備移転更新 スコット結線変圧器と変電所移設先の変圧器と単結線図(予想2)

旧変電所の状態

1454.  JR東日本 哀愁の旧盛岡変電所(死にゆく変電所)

 今回 実際に取材をしてきたのでUpする。 新しい盛岡変電所は線路に挟まれた部分にありなかなか難しい取材となった。

なおデッドセクション位置は変化せず、仙北町方にある。

前回の推定 単結線図
直列コンデンサを経由したNFが昇圧変圧器に加わるものと思っていた。
旧盛岡変電所はき電用CTがあった。

線路側から俯瞰
一番気になっていたATき電部と新幹線基地用き電部

予想と機器の配置は合致 配線がどのようになっているかは不明


T座側直列コンデンサと保護開路部 上部の配線が不明瞭

ATき電部と新幹線基地き電部はVT(電圧計)を経て断路器で間違いない

ATき電部の20kV昇圧変圧器と新幹線基地き電用の昇圧変圧器が重なって見えない
手前は20kV昇圧40kV変圧器 ブッシング部の形状が、後ろ側(20kV昇圧25kV)と違う

東北本線、IGRいわて銀河鉄道のき電線引出部は一般的な形状


T座 直列コンデンサと保護装置

M座 直列コンデンサと保護装置

き電母線 スコット結線変圧器の二次側が纏まる部分

左にスコット結線変圧器がありM,T座間の電圧をVTで測定。その後断路器を経てき電母線へ



スコット結線変圧器のM座ouが直列コンデンサ切替断路器を経て直列コンデンサへ
更に保護回路を経てNF(M座)へ


二枚橋方き電設備 211と212
M座NFとM座き電線間の電圧をVTで測定

沼宮内方き電設備 213と214
T座NFとT座き電線間の電圧をVTで測定。中央にタイき電用の断路器が見える(開路)


手前 高配変圧器 奥 スコット結線変圧器 スコット結線変圧器から4本引き出されている
GIS化三相一括母線154kV側


154kV受電部 赤で囲んだ部分が東北電力のVTとCT つまりMOF部


跨線橋上から154kV受電側を俯瞰 地中送電線受電

奥にき電母線


田沢湖線・秋田新幹線用 ATき電部 TFき電線とAFき電線 NW(中性線)引出
この鉄構の下に単巻変圧器(AT)がある。ATは末端ATとしての機能を持つ


拡大 411 TF、AFき電線引出部



154kV受電部 奥にスコット結線変圧器と高配変圧器がある
JR西盛岡線2号から現在受電中

JR西盛岡線1号は断路器が開路

左き電母線M座側からき電線が引き出されて断路器に入っている
二枚橋方はM座で前と同じ



駐車場側


JR西盛岡線2号受電部 ケーブルヘッドから避雷器、コンデンサ型VT、断路器、遮断器
この辺は旧盛岡変電所と構成は同じ

右 JR西盛岡線2号 左 JR西盛岡線1号 断路器が開路
奥にGIS部

東北電力 地中送電線154kV引込ピット

別角度

遮断器を経て東北電力VTとCT部 MOFを形成、その後三相一括母線ブッシング部へ

GIS部 VCB等 左奥にスコット結線変圧器と上部にき電母線

スコット結線変圧器と平行なき電母線部

スコット結線変圧器と平行な き電母線部とT字交差する き電母線部

M座 二枚橋方き電 212,211 中心にタイき電用断路器
断路器を経て横型単極VCB、断路器、VT
NFの表示はM座ouが直列コンデンサを経てNFとなっている


T座 沼宮内方き電 213,214 タイき電用断路器はVCBのブッシングに隠れて見えない
断路器を経て横型単極VCB、断路器、VT


Nの表示はT座ov(NT)が直列コンデンサを経てNとなっている NMと表示方法が違う
正面の横型単極VCBは214表示
VCBの左ブッシングから断路器を経て上部き電母線T座に繋がっているのが判る

き電母線末端 標識が裏側なので見えない。 左からT、NT、NM、M
NMとMは左側に引き回されている。上部 角の部分の碍子1個はNTで直列コンデンサに向かう


さて問題のATき電、新幹線基地き電(単相)の昇圧部分への供給
右 鉄構の上部にM、NMの表示 ここが昇圧変圧器へのき電母線となっている
断路器を経て横型双頭VCBが2台 奥 ATき電用昇圧変圧器、手前 新幹線基地用昇圧変圧器


奥 ATき電用昇圧変圧器 S.Tr411 40kV 昇圧、手前 新幹線基地用昇圧変圧器 S.Tr441 25kV昇圧
各変圧器の二次側(昇圧側)はVTを経る
奥 ATき電用昇圧変圧器S.Tr411は40kV昇圧なのでブッシングの形状が違う

一次側は20kVなのでブッシング形状は同じ


全体の構成
断路器、双頭横型VCB、昇圧変圧器、VT、断路器で構成

 
M座 昇圧変圧器母線部 新幹線基地用き電
手前の双頭横型VCBの手前側は、電線を追うとNMに繋がる。もう片方はMに繋がる
奥の ATき電用の電線のつながりが若干不明

別角度 M座 昇圧変圧器母線部 ATき電用
奥の双頭横型VCBの手前側は、電線を追うとNMに繋がる。もう片方はMに繋がる


拡大 411 TF、AFき電線引出部
TF側はM座NMと繋がっている、AF側はM座Mと繋がっている


左 AF側(M) 中心NW 右 TF側(NM)となっている


新幹線基地き電 単相25kV 同軸き電ケーブル外被側はNM、中心導体はMとなっている
外被側は緑の変流器を経由 同軸き電ケーブルの外被に繋がる

外被側はGP装置に繋がる

昇圧部分の変電所出力側 左 ATき電用 右 新幹線基地用(同軸き電ケーブル)
同軸き電ケーブルはコンクリトラフ収容(重要!)



ATき電用き電線は新しく敷設されたき電線を使う。新しい電柱
沼宮内方は旧来のき電線を使う 古い電柱 ここで盛岡駅構内き電線と接続

ATき電用 AF、TF、NWは、この電柱で向きを変える

旧ATき電線の接続部に繋がってケーブル化されて盛岡駅北側に向かう
旧ケーブルは、まだ生きている
下部の右から来るき電線はAF,TFはまだ生きている。
上部の旧盛岡変電所からのき電線は死んでいる。
この部分で交差しているので誘導電流による電圧発生が起きる可能性がある

別角度 上 旧盛岡変電所側 下 生きているATき電線(AF,TF)


ATき電線は旧盛岡変電所で接地装置で接地されて、誘導電流による電圧発生ので接地される




沼宮内方の213、214き電線は旧来のき電線をそのまま利用
ここでケーブル化されて盛岡駅北側に向かう


連絡橋から撮影
奥の新変電所から1本のコンクリトラフと軽量プラスチックトラフ2本が並列で駅方に向かう


新変電所からのコンクリトラフ(手前)特別高圧と表示

同軸き電ケーブルは、この部分のピットで線路を下を潜る
手前コンクリ製

深さ0.7mを通過

ピット部 左にコンクリトラフ 同軸き電ケーブルが線路を潜り上部に出てくる

441 特別高圧と記載 441は新幹線基地用変圧器S.Tr-441と同じ番号

別角度 441 特別高圧と記載 441は新幹線基地用変圧器S.Tr-441と同じ番号


この一部太くなっているコンクリトラフ内で従来の同軸き電ケーブルと接続
旧同軸き電ケーブル(左 鉄板下のトラフ収容)は、ここで縁切り


 右 154kV 西盛岡線1,2号受電鉄構

154kV受電鉄構 2回線受電



受電鉄構の裏側には避雷器が設置されている

避雷器 作動回数カウンターと下部に磁鋼片 1回線分

154kV 地中送電線は歩道下を経由して新変電所に向かっている

さて最終単結線図は以下のようになる

図が複雑になるので一部簡略化