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2014年12月9日

276. JR東海 西相模周波数変換変電所(西相模変電所)(新幹線)

西相模周波数変換変電所
 

グーグルマップでは、JR変電所としか出ない。                                
アプローチ:湘南沼田駅 容易                                         
受電:隣の東電 西相模変電所母線からの154kV架空2回線                              
給電:77kV 60Hz JR東海 平塚変電所2回線、JR東海 鴨宮変電所2回線 JR東海 熱海変電所2回線 JR東海 沼津変電所2回線                                        
特徴:回転形周波数変換機3台、77kV送出施設 平塚方面(途中鴨宮分離)4回線、沼津方面(途中熱海分岐)2回線 緑のシリコンコンパウンドに塗られた頭にブロッキングコイルのついたVTが並んでいる。
1992年 のぞみ2本ひかり7本/時の輸送力増強に対応し3台目の回転形周波数変換機増強
JR東海では、この西相模3号機を実績のでてきた静止形周波数変換機に置き換えるそうだ。
リンク先の画像の回転形周波数変換機は西相模の3号機が該当
なぜ3号機かというと入力パイプ母線と出力パイプ母線が左右に出ているため


2021年5月 残り2台の回転形周波数変換機を静止型に置き換えることになった。


東海道新幹線 西相模周波数変換変電所の静止型化について JR東海ニュースリリース pdf注意

この西相模周波数変換変電所のほかに、綱島、大井、沼津の3か所の周波数変換変電所を持っている。



大井、沼津は、25㎸直接き電系統に周波数変換供給
西相模、綱島は、77㎸変電所給電系に周波数変換供給





 

東海鉄道旅客会社は隠されている。また西相模変電所となっている。
回転形周波数変換機が収容された建屋

回転形周波数変換機が収容された建屋

回転形周波数変換機が収容された建屋

冷却用チラー 1号機
 
冷却用チラー 2号機

冷却用チラー 3号機

奥に154kV受電部
東電 西相模変電所 154kV 母線

東電154kV母線からケーブルヘッド(CH)で引き出されてJR東海西相模周波数変換変電所に引きこまれる2回線

154kV 受電

154kV降圧11kV主変圧器 1から2号機
11kV側は、パイプ母線

154kV降圧11kV主変圧器 3号機 ケーブル受電
11kV側は、パイプ母線

円筒形の母線で回転式周波数変換器と繋がる77kV昇圧主変圧器
3号まであることから回転形周波数変換機は3台設置


太いアルミパイプ母線のフィルター装置 高調波吸収用

77kV 母線設備

1号主変圧器11kV昇圧77kV 11kV側は、パイプ母線

平塚・鴨宮・熱海・沼津方面 送出部



鴨宮・平塚4回線 途中酒匂川付近で分離
 




左 鴨宮・平塚4回線 右 沼津途中分岐熱海2回線




参考文献(順不同)
古い文献だが、概略はつかめる。回転式変換機は枯れた技術だが、過負荷対応ができるのでまだ生き残っている。
半導体の場合、過負荷で故障したら素子交換が必要だが、回転機の場合は、耐えうることが多少可能である。

熊野 修:東海道新幹線 西相模変電所 周波数変換機増設
電気鉄道;1966,Vol.20,No.9,pp.11-12

井上 浩ら:新幹線周波数変換変電所およびき電用変電所
日立評論;1964,Vol.46,No.5,pp.120-125
新幹線周波数変換変電所およびき電用変電所 pdf 

西川雅史ら:新幹線FC送電系統における無効電力補償装置間の干渉について
電気学会交通・電気鉄道研究会資料;1992,TER-92-42,pp.51-60

西政 隆ら:日本国有鉄道西相模変電所納60′000kVA 周波数変換機
日立評論;1964,Vol.46,No.8,pp.12-18
日本国有鉄道西相模変電所納60,000kVA周波数変換機 pdf

西相模周波数変換変電所に回転式FCが3台あることをが記載
久野村 健ら:新幹線単相用き電用 静止形周波数変換装置
東芝レビュー;2009,Vol.64,No.9,pp.46-48
新幹線単相用き電静止形周波数変換装置 pdf

吉田孝登志:東海道新幹線電源増強工事完成
鉄道界;1996,Vol.37,No.1,pp.23-41

牧野茂樹:東海道新幹線における周波数変換
電気関係学会東海支部連合大会講演論文集(CD-ROM);2011,論文番号S2-3,

前川典生ら:東海道新幹線用周波数変換変電所
電気鉄道;1964,Vol.18,No.2,pp.9-13