目次と免責事項

2014年12月1日

33.  JR東日本 飯田町変電所(直流)

飯田町変電所(由緒正しき戦前からの変電所 但し場所は移動)



アプローチ:中央線飯田橋駅 容易
場所:飯田橋駅 変電所は、以前広大な土地にあったが、土地を交換し線路際に移動。
GIS化されコンパクトになっている。
戦前からの変電所名を受け継ぐ正統派変電所                                      
受電:神田交流変電所・新宿交流変電所からの66kV四ツ谷線信濃町線からのT分岐     
給電:中央線急行(快速)緩行上下線



帰線が繋がる
ダクトから66kV 地中送電線が垂下してくる



神田信濃町線と四ツ谷神田線のT分岐
目白通りを跨ぐ66kV地中ケーブル専用橋2回線が載っている
線路側からのき電線

急行(快速)・緩行 上下線
インテグレート架線に繋がるき電線 飯田橋駅通過中
緩行線のエアーセクションは、飯田橋付近は駅があるため、またカーブであるため 市ヶ谷寄りになっているので、き電線が異電源注意の標識で飯田橋駅を通過している。 おりしも飯田橋駅が市ヶ谷方面の直線部に200mほど移動する記事が出ていた。市ヶ谷寄りの総武線エアーセクションは、さらに移動する可能性がある。

四ツ谷方まで伸びる緩行線き電線 市ヶ谷方に伸びる

緩行線 飯田町変電所き電線  市ヶ谷方に伸びる

緩行線 飯田町変電所き電線 市ヶ谷方に伸びる 上記画像の部分拡大

飯田橋駅構内を通過して立ち上がるき電線



市ヶ谷駅 飯田橋方 き電区分 電車線区分標


飯田町変電所諸元
旧貨物駅の整理統合による旧変電所北側の土地を購入しそのスペースに新しく変電所を建設。
旧変電所は跡土地売却
受電 66kV  C-GIS VCB 2回線
変成設備
整流用変圧器6,780kVA油入自冷 66kV →1.2kV×2台
シリコン整流器6,000kW 2台
き電設備
1,500V DC キュービクル 10回線(共用25,26回線を含む)
中央急行4回線、総武緩行4回線、共用それぞれ1回線路線別Z母線
直列リアクトル 5,000A 1台
特徴 新旧変電所面積75%減 建物の内貼りに防音材
純水ヒートパイプ自冷シリコン整流器

参考文献

橋本 眞ら:首都圏における運転用変電所の一括更新
鉄道と電気技術;2005,Vol.16, No.12,pp.62-65

持永芳文:直流電気き電変電所の技術動向
電気設備学会誌;2005,Vol.25,No.4,pp.232-236

江村俊哉ら:飯田町変電所新設
東工技報;2004,Vol.17,pp.208-210