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2018年12月31日

875. 新春企画 変電・き電・通信のもろもろ トリヴィア 50選

新春企画 「変電き電通信のもろもろ」を深く知るためのトリヴィア 50選(順不同)
 今までに投稿した記事の中から選択して問題を作成しました。

さて皆さんは、何問回答できるでしょうか 但し独自の個人的見解で示した箇所もあります。

解答は、2019年1月1日以降 順次説明付きで開示予定
877. 新春企画 「変電き電通信のもろもろ」を深く知るためのトリヴィア 50選(順不同) 解答編 リンク

1. 火力・水力の合流点の交流変電所を挙げよ  
    
2. 東の要 交流変電所を挙げよ  

3. 西の要 交流変電所を挙げよ 

4. 水力の要となる発電所を挙げよ 
 
5. 整然と整理された き電線のある変電所を挙げよ  

6. カオスな き電線のある変電所を挙げよ  

7. 在来線唯一の切替セクション方式の き電区分所を挙げよ  

8. 異周波切替 き電区分所3箇所を挙げよ 50/60Hz

9. 不等辺スコット結線変圧器が設置してある変電設備を7箇所 き電方式とともに挙げよ

10. き電補助線AC 33kVで給電されている直流変電所を2つ挙げよ (過去の名前は整流ポスト)また、給電している変電所名を挙げよ 

11. 単相変圧器がある変電所(スコット結線変圧器ではない)をできるだけ挙げよ
「三相の内 二相を使用し変圧し単相出力をしている変則的運用の変圧器が設備されている」

12. 短期間出現した幻のき電区分所を挙げよ (上野東京ライン工事で出現)

13. 交直デッドセクションを4つ以上挙げよ(車両基地内を含む)
 車両の融通のない場合も含む(単なる き電切替)

14. 大容量直流変電所を2つ挙げよ 4路線以上にき電

15. 直直デッドセクションを4つ以上挙げよ 
狭義:直流セクションインシュレーターで挟まれた無電区間が形成される部分

16. 取材に時間がかかったと思われるき電設備を4つ挙げよ(変電所を含む)

17. 20kVの剛体架線のある場所を挙げよ 

18. 商業施設に高配(6.6kV)を行っている配電所を4つ以上挙げよ

19. 大規模な交流開閉所を2つ小規模な開閉所を5つ 閉鎖された開閉所を1つ挙げよ

20. 直流き電区分所から昇格した直流変電所を7つ挙げよ

21. 直流変電所から降格した直流き電区分所3つ挙げよ

22. こんなところに き電区分所 トンネル内とトンネル外を結ぶき電区分所を挙げよ

23. 変則運用の交流き電の変電所を挙げよ

24. 唯一 き電区分所ではなく「区分所」の名称を持ち交交セクションの試験を行ったき電区分所を挙げよ

25. 交流給電変電所13箇所を挙げよ(JR東日本管内)

26. 特殊機能を持つ日本唯一の直流変電所 トロリ線加熱機能もつ変電所を挙げよ 

27. π架線の詳細 中央東線で一番天井高が低いトンネルを挙げよ

28. 最北の変電設備 を挙げよ 

29. AT・BTの境のき電区分所・変電所を挙げよ

30. 直流異電圧・交流異電圧デッドセクションを挙げよ

31. 移転を含めた周波数変換変電所を5つ挙げよ

32. トンネルの上の変電所(地下鉄を除く)を14箇所以上挙げよ

33. 燃えた変電所を5つ挙げよ

34. 水没した変電所を3つ挙げよ

35. 間に き電区分所がない交流き電変電所区間を3つ挙げよ
通常交流き電変電所間には、き電区分所が置かれるが置かれていない交流き電変電所区間がある 

36. 自営化工事中(終了も含む)直流変電所を4つ挙げよ

37. 6.6kV 受電変電所 直流き電、交流き電 変電所をできるだけ挙げよ

38. 直流急速充電設備がある変電所を挙げよ

39. JR東日本 訓練施設を挙げよ

40. ○船橋変電所を全部挙げよ ○は漢字 一文字以上

41. 154kV・66kV 共架送電線のある変電所を挙げよ

42. き電関係の特殊な装置を5つ挙げよ

43. 154kV 受電直流変電所(変電所構内で完結しているもの)を5つ挙げよ

44. 電力を融通している交流き電区分所を挙げよ 

45. 上越線に設けられている き電区分所をその性格ともに7つ挙げよ

46. 中央東線・篠ノ井線に設けられているタイポストの場所を挙げよ

47. シン・ゴジラ  ヤシオリ作戦 シュミュレーション(自由研究)
(ア) 東海道新幹線を運行させるための必要な変電所を挙げよ
(イ) 在来線 両面作戦を実施する際に必要な変電所を挙げよ
① 東海道方
② 東北方

以下は記述式
48. 幻の東海道新幹線・東北新幹線直通計画を簡単に述べよ
(ア) 一番目の案 
(イ) 二番目の案 
(ウ) 三番目の案(結局見送り) 

49. 黒磯駅 地上切替から車上切替までの変遷(自由研究)黒磯駅地上切替のルーツ
(ア) 黒磯駅 地上切替の原型になった場所を挙げよ
(イ) 黒磯駅以外で短期間出現した地上切替の場所を挙げよ
(ウ) 黒磯駅 切替設備に設備されていた交直架線電流検知装置の原理について簡単に述べよ
① 旧型検知設備
② 新型検知設備
③ 旧型検知設備の弱点とその弱点によって惹起された事故を述べよ
④ 名前を変えて特定の交直デッドセクションに設備された機器の名称を述べよ

50. 気象庁地磁気観測所のWikipedia記載事項の裏を取る(自由研究)
(ア) 基本的に観測所を中心に半径30km以内で周囲電化する場合は、原則的に交流電化もしくは観測に影響を出さない対策を施した上での直流電化が義務づけられている。とあるが法的条文に記載があるか

(イ) 柿岡地磁気観測所から、半径30km以内にあった直流電化路線は、どこか 過去運行されていた鉄道を挙げよ

(ウ) 戦後、電気事業法に基づく「電気設備に関する技術基準を定める省令」が施行された。これは正しいか 

(エ) 内房線における地磁気観測所(国土地理院 狩野山測地観測所)への影響回避は、どのような方策が採られたか
① JR側 
② 測地観測所側 


以上
あくまで、個人の見解です。


2018年12月30日

874. JR東日本 橋本変電所 町田変電所 自営化の行方

橋本変電所 町田変電所 自営化の行方

自営化(JR東 電源化)の変電所の経過観察

橋本変電所
 道半ば 送電は、八王子変電所→大月(酒折)変電所間の送電線に割り入れの形で繋がる。
繋がる場所は、八王子みなみ野駅の片倉方 八王子変電所からの地中送電ケーブルが線路脇から離れて道路沿いに移行する部分

橋本変電所付近は、工事完了 ちょうど1年前の正月記事

過去記事

88.  JR東日本 橋本変電所(直流) ブログリンク

451. JR東日本 武蔵境 八王子変電所間 送電経路 変更工事(将来的) ブログリンク

702. JR東日本 自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本 各変電所  ブログリンク

827. JR東日本 橋本変電所 自営化 八王子みなみ野駅 付近  ブログリンク

現状
奥 八王子みなみ野駅
左 コンクリトラフから駅部ダクトへの移行

駅構内 3回線分の管路末端 プラグで閉塞中

駅構内 ダクト 右線路沿い

コンクリトラフ 防振ゴム設置済

八王子SS→大月SS間の送電ケーブルまでトラフが延びる

上から八王子SSからの送電ケーブル 2回線
下から 橋本SSからの未敷設送電ケーブルトラフ
左 線路を潜って上部 道路に移行

合流点

八王子からの送電ケーブルは、手前 ハンドホールで線路を潜り 道路側人孔へ

6万ボルトケーブルと注意書き

合流点には、新しくフェンスが切り空けられ、ドアが設置されている。
恒常的にこの部分に構築物ができる可能性大
送電ケーブルが分岐する場合 故障点の整定のための設備が設けられるのが常である(架空送電線の場合を除く)

合流点の設備の推定

国立駅の場合 気中接続  武蔵境SS→立川SS間 技研、計算機センター分岐


移設された66kV気中接続部



66kV気中接続部の中身(モールド成形ではなく気中であるので、事故時は停電後 手動で切断できる)
 


一番左がマルス方(受電端) 中央が武蔵境方(送電端) 右が立川方(受電端)

一番左がマルス方(受電端) 中央が西国分寺方(送電端) 右が立川方(受電端) 西国分国分寺方は、武蔵境から地中ケーブルが西国分寺駅で一旦武蔵野線 西国分寺駅にπ分岐するため名前が変わっている
 
武蔵浦和駅  宮原開閉所→戸田開閉所間の西浦和SS分岐

一旦高架下に下りてくる送電ケーブル 戸田開閉所方

戸田開閉所より2回線が下りてきている。零相CTが見える。
  

66kVモールド型Y字分岐で2回線が2回線×2 に分岐する。
6個のモールド型Y字分岐が見える。
大宮線の表示
 
分岐された2回線×2 



武蔵浦和配電所への分岐の場合 宮原開閉所→戸田開閉所間の武蔵浦和配電所への分岐

とうとうケーブル敷設 高架から引き下し
南与野変電所のGIS室のように2回線が引き込まれている。
埼京線ができた当時は、大きな設備が必要であったが、今は
C-GIS化されており、小型省スペース化されている。
左 上部から送電ケーブル ピットがありその上に66㎸対応C-GIS設備 

南与野変電所の場合 GIS室も大規模

 かつてここからガス絶縁管路で、浦和変電所まで道路沿いを66㎸ 2回線が送られていたが、東北本線沿いに蕨SSから浦和SSまで送電ケーブルが敷設されたので、廃止となった。

 66kVケーブルが高架から下りてくる。武蔵浦和分岐からの戸田開閉所からのケーブルと
大宮方面へのケーブル。大宮には以前大きな交流変電所があったが撤去され、跡地にはマンションが建っている。大宮の大規模開発地区になったので変電所撤去されているが、埼京線沿いのダクトに収まった66kVケーブルは埼京線が地下に入る部分から地上に逸れて、大宮変電所に繋がる。その後大宮変電所を経て日進変電所そして宮原開閉所から井戸木線で東電上尾変電所に繋がる。
66kVケーブルが高架から下りてくる
 
66kVケーブルは隣のGIS室に入る
大宮線1号(戸田開方)と大宮線1号(大宮方)の表示がある
 
 
高床の上にGIS室が鎮座している。


八王子みなみ野駅の合流点の設備としては、大掛かりな気中接続は目立つので行われないとみている。小規模なキュービクルを置き、内部にY字接続のモールドを設置して分岐するのが妥当であろう。



町田変電所
 長津田変電所からの66㎸ 2回線運開

過去記事

89.  JR東日本 町田変電所(直流) ブログリンク

702. JR東日本 自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本 各変電所  ブログリンク

現状 完工

66㎸分岐 取り外し
 以前の姿

東電淵野辺線48番鉄塔から66kV 2回線が分岐

鉄塔も撤去
送電線ももちろん撤去

 

 かつての姿 JR原町田線1番鉄塔から建屋に入る

奥 管路からトラフでGIS設備の裏に送電ケーブル引き込み 現在

右 トラフから2回線分が左GISへダクトで繋がる 現在
GIS部に繋がる前のケーブル かつて

1回線目の送電ケーブルとの接続点
手前管路で2回線目と繋がる

2回線目の送電ケーブルとの接続点
66㎸ケーブル引き下し部 ダクト部分

66㎸ケーブル引き出し部 ダクト部分



左 受電部 回線別接地SW(ES)がある 右がGIS手前の管路を示す

2018年12月29日

873. 東京都交通局 都電 荒川線 西尾久変電所

西尾久変電所

 

グーグルマップで表示名が出ない
アプローチ:荒川車庫前 容易
TEPCO 多分6.6㎸ 受電
王子方 1回線 三ノ輪方2回線のき電線引き出し
軌道線は、帰線と正極き電線が並列で配列されている。(地鉄軌道線も同じ)
都電の場合 帰線は、ところどころ青色のケーブルで識別される。

西尾久変電所は、荒川車庫の一部 左部分にあるようだ

一部 電力ケーブルの引き出しが確認できる

左 荒川車庫から引き出される電留線用き電線

右 王子方 き電線引き込み

王子方 1回路、三ノ輪方 2回路の引き出し


三ノ輪方 2回線
三ノ輪までのき電範囲であるので2回路分(き電線、帰線)引き出されている


変電所からの引き出しコンクリ柱

富山地鉄の軌道線でも同じように込み入った配線


帰線は、碍子の色が青 、その下き電線は、碍子の色が茶色
その昔、営団地下鉄の三条軌道では、茶色の碍子が使われていたり、き電線のトラフが茶色であったりした

西尾久2号線の帰線は、工夫がある。

抵抗器が咬ましてある

拡大 西尾久1号線と同等な帰線抵抗を持つようにダミーロードが直列にいれてある

都電 直流セクションインシュレーター


都電 直流セクションインシュレーター 下から



おまけ