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2026年3月5日

1555. 東急電鉄 下反町変電所・上反町変電所 東横線

 下反町変電所・上反町変電所

地下部にある変電所

      

アプローチ:反町駅
受電:上反町変電所 22kV1回線、下反町変電所 22kV1回線
変成設備:上反町変電所 シリコン整流器3,000kW ×1   上下一括き電担当
     下反町変電所 シリコン整流器3,000kW ×1   上下線別き電担当

横浜方 下り線

露出修正 緑の部分 上方からケーブルが3本ラックに収容
赤丸部分エアーセクションとデッドセクション標識(72D方式)が見える
この部分がデッドセクション部となる

剛体架線(全体が銅製)のトロリ線部に銅線を使っているのでパンタで擦動され光っている

横浜方 上り線
露出修正 青の部分 上方からケーブルが3本でラックに収容
赤丸部分エアーセクションが見える。この部分がデッドセクション部となる
き電系の単結線図(高配系もあるが守備外なので記載しない)

 各変電所の構造は、防火隔壁で隔離されており受電は各変電所毎にTEPCOから22kV受電を行なっている。信頼性の向上のためには各変電所が系統別に受電を行なっていると考えられるが詳細は不明である。(この周辺のTEPCO22㎸給電変電所は子安と横浜が該当)

 各変電所では、さらに22kVを自営送電線で横浜駅に送り横浜駅の高配変電所で6.6kVに降圧して駅構内で利用されている。反町駅には非常用自家発電装置が設備され、反町駅構内を受け持ち区域として対応を行なっている。(高配系もあるが守備外なので記載しない)

変成設備 シリコン整流器3,000kW S種定格が各変電所に設備され、Z母線で相互に連絡供給できる体制で信頼性の向上を図っている。さらに区画が分かれた電路機器室で2つの変電所が機能不全になった場合の延長き電もできるようになっている。

 電路機器室からのき電ケーブルは上下線で6回線横浜方に出ており上記画像で上下線のケーブルラックに各3回線が引き出されている。

 この反町変電所は、隣の横浜開閉所とも密接に関係しており、みなとみらい線が停電の場合、東横線が横浜駅までは乗り入れ可能となっており、また東横線が停電の場合でも、みなとみらい線が横浜駅折り返しができるき電系統が組まれている。

通常のき電
 Z母線は、直流高速度遮断器の点検、故障などの際に母線から分岐した別回線で、き電を継続されるために使われる。また別の使い方として変電所の変成設備が故障した際のき電末端をタイき電して電圧降下を抑える効果も有るが上下線別き電でないと効果は出ない。

 この反町変電所は上下一括き電から地下部に入るため安全上の理由から上下線別き電に変更になる部分に対応している。

 このような上下一括き電から上下線別き電になる部分は以下の変電所、開閉所が該当する。





東急側のき電が不能の場合
 横浜開閉所の延長き電用直流高速度遮断器を「入」にして横浜駅構内をみなとみらい線側き電とすることで、折り返し運転ができる。 実際の運用では常時「入」が定位のようで下反町変電所とみなとみらい変電所間で並列き電を行なっているようだ。この件については横浜開閉所の記事で説明する。

 またこの区間の剛体架線は、アルミ架台では無く全体を銅で作成し塩分腐食を低減させている。なんとも豪勢な作り 
架台Cu1100(タフピッチ銅) トロリ線Cu GT-M170(みぞ付硬銅トロリ線)

東急電鉄 剛体架線 訓練設備
左 銅製 耐食性が求められる反町駅‐横浜駅間で使用                 右 アルミ製で架線だけ銅 通常の剛体架線区間


唯一旅客動線から確認された変電設備表示

換気口

裏側

多分 変電所入口

換気ガラリ

換気ガラリ 上部の煙突は非常用発電機の排気塔


参考資料
小塩敏貢;テーマ技術資料 東急東横線地下区間の電気設備;鉄道と電気設備Vol.
15,No.4,pp.21-26,2004

富士電機カタログ 横浜高速鉄道株式会社 みなとみらい線 電力管理システム