現在 田園都市線は防災上の理由から地下部は上下方面別き電(一部上下方面別Tき電)地上部は上下一括き電(一部Tき電)を採る。
以前二子玉川駅に開閉所が有った際は地上部も上下方面別き電を採っていた。(2001年以前)但し田園都市線は確認できた情報では2005年までは高津変電所までが上下線別き電だった。
新玉川線のき電系統図には大井町線にエアーセクションが有るが現在はセクションインシュレーターでき電分離されている。
新玉川線時代には用賀開閉所は存在しなくて用賀7号架線柱部分に断路器があるのみだった。またエアーセクションは用賀6~7号の架線柱に設置されていた。
新玉川線と呼ばれていたころの二子玉川開閉所 このころは上下方面別き電が全線で行われていた |
2004年以降、東急電鉄では地上部では積極的に上下一括き電を取り入れるようになっている。2009年以降二子玉川駅に乗り入れている田園都市線も上下一括き電を行なうようになったため用賀開閉所及び二子玉川第二変電所が設けられた。
開閉所があった二子玉川駅直下に二子玉川第二変電所が新設されたため複雑なき電系統となっている。そして大井町線との接続もあり近傍に大井町線にき電している二子玉川第一変電所の設置されており、き電系統の詳細はブラックボックス化されて知ることはできない。
現在線形が改良され現在の二子玉川駅に配線は大井町線が中線に来る同一方向の対面乗り換えの構成。
同様に上下一括き電から上下方面別き電を行なっている変電所が東横線にあり、それを参考にして推定で き電系統を考えてみたい。
この図を左右反転したものが用賀開閉所と二子玉川第二変電所のき電系統のヒントとなる この図では横浜方が上下線別き電、東白楽方が上下一括き電となっている 反町電路機器室で東白楽方が上下一括き電となっている |
用賀開閉所
用賀開閉所の銘板は無い。しかし引き込まれているき電ケーブルの識別ラベルには用賀開閉所の文字がある。
用賀開閉所がある証跡 引き込まれているケーブルラベル |
どこにも用賀開閉所の銘板は無い |
周辺の手摺にも銘板は無い
こちら側からのダクト接続は無い |
用賀開閉所の裏側 ダクトでケーブルが引き込まれている ケーブルに黄色のラベルが貼付されている |
拡大すると田園調布線 「き電ケーブル 用賀開閉所D2~用賀8号柱 上りデッド」と記載 この引き込まれている架線柱が用賀8号柱で上りデッドセクションに繋がている |
坑門から8番目の架線柱 左 建屋にケーブルが引き込まれている また架線柱の標識からデッドセクションに入ることが伺える (右側の架線はデッドセクション内) |
坑門から8番目の架線柱 右 2段の鉄構上段 左下り起点、右上り起点 下段 左下りデッド、右上りデッド 左鉄構 上下一括 鉄構に固定されている き電線の名称が記載されている 雷対策で大きな放電電流の酸化亜鉛型避雷器が開閉所内機器の保護のため設置されている |
坑門から8番目の架線柱 左鉄構の上下一括からT分岐 き電線分岐装置がごじゃごじゃしているが無視 ここから左がエアーセクション部 |
横から見る 6回線のき電線が引き下ろされている |
坑門から8番目の架線柱 2段鉄構の上段 上り起点からT分岐で2回線、 下段 上りデッドからT分岐で2回線が引き込まれている。 右鉄構 上下一括からT分岐で2回線が引き込まれている |
坑門から8番目の架線柱 2009年当時 用賀開閉所ができる前の同部分 断路器2台とき電線が伸びているが上下二段のき電線架台と左の上下一括き電線にはつながっていない。これから用賀開閉所ができる段階。これから繋げるのだろう。 Google Street Viewから |
2009年当時 左の断路器の電流容量が大きい このき電線がどこに伸びているかは不明 Google Street Viewから |
用賀13号柱 2024年 2段のき電線の先の部分 |
引込ケーブルの状況 用賀13号柱 別角度拡大 上下一括は左3本1組 下り起点は6回線が3回線一組で右3回線と左3回線一組の裏へ 一段下の下りデッドは3回線一組右3回線一組の裏へ |
ケーブルのラベル左とその後ろ |
ケーブルのラベル右とその後ろ |
2009年 用賀開閉所がなかったころ このころは上下線別き電が高津変電所まで 上下起点、上下デッドとも二子玉川開閉所に引き込まれていた 2024年との違い 上り起点、上りデッドにケーブルがつながっている どのケーブルも3回線一組で二子玉川開閉所引き込まれている Google Street Viewから |
坑門から数えて2番目の架線柱 |
坑門から数えて1番目の架線柱 トラフから引き出された上下線別き電線がき電吊架線につながる |
き電線500㎟と325㎟の銅撚線のコネクタ部 |
新玉川線時代に開発された複合電車線 吊架線325㎟銅撚線 補助吊架線200㎟銅撚線 トロリ線 |
坑門から数えて3番目の架線柱 |
一部分岐して複合電車線の補助吊架線につながる
坑門から数えて3番目の架線柱 |
エアーセクション部の上りデッドセクションの架線につながる
別角度 坑門から数えて3番目の架線柱 |
電車線区分標はデッドセクションが有ることの表示
右架線柱のき電線は上下線別き電線(上り下り始点と書かれているき電線)
左架線柱 上りデッドのき電線引留め
エアーセクション部の上りデッドセクションの架線につながる
坑門から4番目の架線柱 |
上下線別き電線(上り下り始点と書かれているき電線)が中央に寄って来る
左架線柱 上りデッドのき電線も同様に中央に寄って来る
別角度 |
坑門から5番目の架線柱 |
上り下り起点のき電線が上段、上り下りデッドのき電線が下段の2段のき電線架台
下りデッドセクション部へ下りデッドのき電線分岐装置で繋がる
黄色二重線に赤丸はデッドセクション部の標識
坑門から6番目の架線柱 |
上り下り起点のき電線が上段、上り下りデッドのき電線が下段の2段のき電線架台
黄色二重線に赤丸はデッドセクション部の標識
用賀7号の架線柱は断路器が設置できるように2本立てである。 |
用賀開閉所の反対側から見た部分 上り線のデッドセクションに繋がるき電線と一括き電線につながるき電線が交差している |
赤が交差部 |
平行に張られたエアーセクション部 屋外型複合電車線 |
用賀開閉所の駅寄り デッドセクションを抜けた先にある上下一括と書かれているき電線 均圧線で結ばれている。田園都市線の上下一括き電部分 ここから高津変電所先 反町変電所まで上下一括き電 奥に大井町線のアプローチ線が見える |
用賀開閉所付近のき電線 系統簡略図 用賀開閉所内の配線は推定 二子玉川第二変電所付近のき電線系統図は次の記事としてUpする |