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2019年6月28日

895. JR九州 ナメクジによる停電 負荷断路器に侵入 負荷断路器百態(負荷断路器とは)

JR停電「犯人」はナメクジ 電力設備に侵入、ショート
 
西日本新聞Webから引用
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/520710/ 
リンク切れ注意

 JR九州によると、停電は午前9時40分すぎから約1時間、鹿児島線の門司‐スペースワールド間と日豊線の小倉‐城野間で発生。運休と遅延で約1万2000人に影響が出た。夕方、鹿児島線の小倉‐門司間の線路脇にある「負荷断路器」と呼ばれる電力設備の中で、感電したとみられるナメクジが見つかった。
引用終わり

 この区間は、門司変電所のき電範囲となり、正確には鹿児島線 小倉き電区分所の門司寄り 日豊線 南小倉き電区分の西小倉寄りの間が停電するはずであるが、報道記事では、門司駅からスペースワールド駅また城野駅までが運休区間(報道では停電としている)となっていた。なお八幡駅とスペースワールド駅間には補助き電区分所がある。多分折り返しの関係だろう

停電範囲と負荷断路器の位置関係 拡大します
拡大


 実際は鹿児島線の小倉‐門司間の線路脇にある「負荷断路器」にナメクジが侵入して停電になったということだが現場は、この場所であろう 負荷断路器が2台設置してある。
奥にある縦型の装置


この負荷断路器なるもの、交流鉄道変電所、き電区分所でよく見かける。また電力会社の変電所等でも見かける。 長方形の箱のようなものは、ラインポスト碍子の上に加圧された場所にあり、遮断器の機構を制御している部分に該当する。遮断器よりも遮断電流は小さく、断路器と遮断器が合体した形をしている。交直電車、交流電車の屋根上についているVCBに断路器が付いた形となる。 長方形の電力機器は、この遮断器操作機構と下部にあるロッドを駆動する電動の操作装置が該当する。

形としては、一形態だが取り付け方で縦型と横型がある。
メーカーは、今は無き高岳製作所

負荷遮断器 百態 詳細は元記事参照

JR北海道
室蘭本線 糸井区分 AT部分のエアーセクション間
284. JR北海道  糸井区分断路器(交流・ATき電)

上下線に設置
負荷断路器がT,F2台設置
負荷断路器部拡大
負荷断路器 銘板
ATき電線が負荷断路器に繋がりATに向かう
ATからのTき電線は負荷断路器に繋がる

千歳線 南千歳駅構内 空港内単線部分のき電担当
286. JR北海道  南千歳き電区分所(交流・ATき電)とその周辺



千歳空港線き電用負荷断路器 南千歳駅



千歳空港線き電用負荷断路器 南千歳駅
中心部分のT分岐が空港へのき電 両端は上下線のトロリ線に繋がる


JR東日本
東北本線 長町補助き電区分所 貨物線のき電区分
687. JR東日本 長町補助き電区分所 東北本線 BTき電


一番 左 東北本線 上下 東仙台SS 負荷断路器 下部の配線は、後ろ側で岩沼方上下とつながる
断路器は「開」


負荷断路器部



負荷断路器 上部に東仙台上下の表示

負荷断路器下部の配線はラインポスト碍子で裏側に回る


負荷断路器下部の配線は、岩沼方上下にそれぞれつながる


豊原区分所 交交デッドセクション部  き電区分所ではなく「区分所」
327. JR東日本 豊原区分所(BTき電・交流)

上り線側負荷断路器




上下線にある負荷断路器 回路はもちろん開


下り線側負荷断路器



負荷断路器部拡大 回路は開



名取駅先 エアーセクション間
681. 仙台空港鉄道 名取駅分岐とき電区分 東北本線 BTき電

エアーセクション間を負荷断路器で区分 現在「閉」


左 ブラケットと右ブラケット間をBTを挟んで負荷断路器で区分




事故時 仙台空港鉄道線のデッドセクションまでを救済(東北本線上り線)
岩沼方面 き電分離のためであろう


羽越線 村上 交直デッドセクション部分の先 複線部分のき電切替
700. JR東日本 村上変電所(交直)とデッドセクション 羽越本線 700投稿記念 元旦号


直交デッドセクションの奥にある負荷断路器 左 村上変電所からのATトロリ線が負荷断路器まで伸びる
間島駅 近傍にも同様な負荷断路器があり連動している
間島側 負荷断路器 見つけるのに苦労した



左 村上変電所からのATトロリ線が負荷断路器まで伸びる
負荷断路器部分でT分岐 一部は負荷断路器に入る
上り線 村上変電所事故時 負荷断路器開放
温海き電区分所 延長き電を行い 下り線を使って村上駅まで逆進運転可能とする設備
 



左 村上変電所からのATトロリ線が架線柱までのびて
交直デッドセクションの交流側にき電分岐線で繋がる。上部を通過しているのはATき電線
架線ブラケットは、新型耐塩用可動ブラケット(ポリマ碍子PACH2)





負荷断路器を経た き電線が下り線側に伸びる



直交デッドセクションの交流側に負荷断路器を経た き電線がつながる

常磐線 山下DS エアーセクション間
636. JR東日本 山下DS  常磐線(BTき電)

山下DS遠望


施設名が無い


エアーセクション間を負荷断路器で結ぶ

車中より エアーセクション部 セクション標識
奥に負荷断路器 浪江方


車中より エアーセクション部 セクション標識
奥に負荷断路器 仙台方



負荷断路器拡大




エアーセクション部 車中より

JR東海 東海道新幹線
田町分岐 同軸き電ケーブルの外被部分(NF)特殊用途
264. JR東海 田町分岐(新幹線・同軸き電)とその周辺

大崎変電所 同軸き電ケーブルの外被部分(NF)特殊用途
267. JR東海 大崎変電所(新幹線・ATき電.同軸き電)




田町分岐  負荷断路器 PW(NF)に繋がっている
(同軸き電ケーブルの外被に繋がっている)
同様な構成は、大崎変電所でも見られる。事故時の故障点の切り分け用に
かつてき電線の切替用に使用していた負荷断路器を再活用


田町分岐 全体俯瞰
負荷断路器には、PW(NF)が繋がる。


大崎変電所の受電 同軸き電ケーブル3回線 田町分岐および汐留補助き電区分所方
大森変電所屋上のき電設備に接続
左にATが2台 新横浜方はATき電のため設置 
同軸き電ケーブル外被(NF)に負荷断路器が接続されている。
負荷断路器の大崎変電所方は、一括結線
横須賀線車内より

沼津変電所 基地内単独き電用
703. JR東海 沼津周波数変換変電所と沼津変電所 新幹線


緑 単相25kV 白 負き電線 負荷断路器 変圧器の二次側から
この画像では、奥の変圧器は単なる三相→二相変圧器のようだ
ブッシングの使い方が不等辺スコット結線変圧器の使い方ではない
右奥のケーブルヘッ ド77kVはSVG部からの配線 SVGの記名がされている



負荷断路器 緑側が高圧部 白が負き電線





伊豆箱根鉄道
横山変電所(直流)受電部分但し 特高受電(66kV)廃止 原木変電所新設(6.6kV受電)
606. 伊豆箱根鉄道 横山変電所 駿豆線


負荷断路器66kV形


中部電力 犀川発電所 送電部分
589. JR東日本 明科変電所(With 中電犀川発電所)


発電所 母線 引き出しが負荷断路器




左 明科変電所へ送電 右 中電送電線へつながる
秋田変電所 負荷断路器4連発
909. 東北巡検その四 JR東日本 秋田変電所 秋田駅構内き電区分  ブログリンク

秋田SSからのTFは4回路分岐 
A=羽越本線
B=奥羽本線
C=新幹線
D=奥羽本線(電留線)