2014年12月9日

267. JR東海 大崎変電所(新幹線・ATき電.同軸き電)

大崎変電所 8k419m
 

アプローチ:山手線大森駅 容易                                        
受電:綱島変電所からの77kV60Hz地中2回線 新幹線高架沿いトラフ 以前はOFケーブルで送電していたが馬込変電所付近でのケーブル損傷事故等があり、現在は、高架上のトラフに2回線収納されている。                                                   
き電:東海道新幹線 東京方面のき電は、同軸ケーブルき電。東京方面東海道新幹線上下、およびヤードき電線が同軸き電ケーブル方式で接続されている。3回線分                   
 新横浜方面はATき電線Fき電線で送電。以前は、き電区分が品川寄りにあったが、新幹線品川駅開業のため大森変電所以南にSN部(中セクション)が移設された。また屋外変電所であったが建替えが行われ屋内式建屋で屋上に受電設備がある。き電用変圧器の容量は、新横浜変電所の変圧器から考えると100MVA×2だろう 
き電方式方面別 東京方面M座、新横浜方面T座、ヤードき電線M座


JR東海 大崎変電所

大崎変電所入口

FTr1,2号 77kV降圧66kV、30kV 複電圧スコット結線変圧器 100MVA×2台用放熱器

FTrは60kVと同軸き電用30kVの2電圧出力 複電圧

画像 右上から左下綱島周波数変換変電所から来る77kV60Hz送電ケーブル2回線収納トラフ

同軸き電ケーブル3回線 田町分岐および汐留補助き電区分所方
大森変電所屋上のき電設備に接続
左にATが2台 新横浜方はATき電のため設置 
同軸き電ケーブル外被(NF)に負荷断路器が接続されている。
横須賀線車内より
 


同軸き電ケーブル ケーブルヘッド 引用
日立評論Vol.56、 No.7 ,pp.649-654
対地30kV同軸架橋ポリエチレンケーブルおよび-付属品の開発



田町分岐および汐留補助き電区分所に向かう同軸き電ケーブル敷設 トラフ
新幹線高架下

3万Vと表示 JR東海の表示は、とてもめずらしい
JR東日本敷地内なので注意を喚起 同軸き電ケーブル収容


目黒川手前で軌道脇に敷設移動

大崎変電所屋上部のき電設備
 

右 計器用変流器2台 断路器 PW(N)用断路器もある。

全体 

配線引き回しのためのケーブルヘッド

屋上網の部分はSN用ケーブルヘッドが屋上FLから直接でているための防護壁
左 下から 田町分岐および汐留補助き電区分所からの
同軸き電ケーブルからのき電線が立上っている。 
3回線分

屋上網の部分はSN(中セクション)用ケーブルヘッドが屋上FLから直接でているための防護壁
屋上建屋からはNF母線 鉄構上にパイプバスのNF母線に繋がる。

拡大


回線 引き出し 左 14,12、13、11 NF下り
SN1下り、SN2上り、14F、13F、NF上り

SN1、SN2は、一旦引き下げられてCR装置を経由する。
JR東日本は、この装置が無いためSN部のサージで苦しめられている。


遮断器で切り離される避雷器が接続

SN1、SN2が下部のCR装置を経由するため引き下がられる。

SN部は、以前は品川駅付近の直線部にあったが、品川駅新設のため
大崎変電所 以南の直線部に移動している。

トロリ線への引き出し部 拡大 新横浜側はATき電線もある。
SN部へのき電線もある。


CR装置(1タンク方式) SN部に発生するサージを吸収 



SN1、SN2に接続されるCR装置(1タンク方式)
SN部トロリ線接続 上り線

区分表示

上部 ATき電線Fとトロリ線Tおよび下はSN接続
トロリ線ブランケットに架線摩耗検出センサー部


トロリ線ブランケットに架線摩耗検出センサー部 上り線

SN部(中セクション)トロリ線接続 下り線 上部にTとFがまだ残る。



トロリ線ブラケットに架線摩耗検出センサー部 上り線

上り線 T接続部




下り線T接続部
関連する変電設備
 

263. JR東海 旧 浜松町FC給電点(新幹線・同軸き電) ブログリンク

262. JR東海 汐留補助き電区分所(新幹線・同軸き電)ブログリンク



参考文献

石津成一:東海道新幹線における「警報トロリ線」の実用化
鉄道と電気技術;1996,Vol.7,No.11,pp.19-22

吉田孝登志:東海道新幹線電源増強工事完成
鉄道界;1996,Vol.37,No.1,pp.23-41

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