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2023年1月1日

1273. 正月企画 JR東日本 新潟車両センターの交流加圧施設 といままで見つけた同様な施設の一覧

JR東日本 新潟車両センターの交流加圧施設 といままで見つけた同様な施設の一覧

当ブログも2013年の12月開始から 約9年よくも続いたと思う
記載記事は約1,290件 過去に取材した場所も設備更新等で大きく変わってきている
過去に書いた記事にの内容も忘れかけている。設備鉄としての矜持は保って行きたい。

 東北巡検、北海道巡検の際、新潟から日本海側を北上するコースを取ることがが多い。それは、日本海側の海岸線を見るのが好きなためだ。その際の「いなほ」乗車時に新潟車両センター脇を何回か通過していた。その時交流用の碍子が存在するエリアがあり気になっていた。一瞬で通過するのと距離が離れているので何があるか分からなかった。
 
今回新潟車両センターの撮影会が11月と12月2回開催されたので応募して、調査を行った。1回目は交直両用特急電車、1回目は直流電車の撮影会であった。事前調査で上空からのGoogle street viewで確認。

調べると交検庫24番線が交流加圧設備のようだ
線路の上の白線はデッドセクションだと思う
多数の施設の観察を、行ってきたので上空からの視認で大体は判断できる

まずは11月の撮影会 新潟駅から車両センターまで特別仕立てのE653系に乗車

新潟駅入線3番線
配られたパンフ
交検庫には入れる。バラストがあるところは立入禁止




撮影対象 E653系 一番左の列車で車両センター入場

バラスト外 立入禁止

交検庫 24番線 電源「入」 交直「直」表示
セクション注意の表示あるもデッドセクションは見えず

この赤表示から奥は立入禁止


交検庫25番線は、交検庫半分のところに直流セクションインシュレーターがあり、前後で加圧の区分ができる。電車線区分標がある。 E129系 2両または4両が交検庫に2編成入る
交検庫24番線は、交流仕様の架線末端 25番線は直流仕様

交検庫内部に引き込まれる直流き電線

ここで反転
25番線後半部分の加圧を行う断路器(接地回路付き)に繋がる

直流断路器 操作ロッド(鎖錠中)


E129系 舟板組立済

トロリ線が触れる摺板部分は銅合金?


パンタ用ディスコン棒


ディスコン棒先端部



E653系主変圧器(50/60Hz両用)

日立製 一次側 20㎸ 88A、二次側 900V 750A×2 三次 1744V 143A


屋根の高圧交流ブッシングからのケーブル接続部(主変圧器)

主変圧器 二次、三次側 二次側 900V 750A×2 三次 1744V 143A
左はSIV用断流器 ハチの巣部分はアークホーン

別角度

左 お目当ての6.6㎸昇圧20kV単相変圧器
長岡車両センターにあるものと相似
これ以上近づけない

以下 長岡車両センターにある昇圧変圧器 引用
6.6㎸ 2相受電 20㎸昇圧変圧器


長岡にある 昇圧変圧器銘板 超望遠で撮った変圧器銘板(フェンスの金網が干渉してぼやけている)
一次電圧6,900V 109A
二次電圧タップ切替21,000V 35.7A
35.7Aでは電気機関車は起動できるが動かせない。あくまで交流加圧時の検査用
断路器、遮断器は20㎸側にはついてないので6.6㎸側で加圧操作をする、使用時加圧設備
引用終わり


昇圧用変圧器二次側20kVに避雷器、NF側に放電ギャップ
一次側6.6kVに気中開閉器 供給は2相


一次側6.6kV供給部分

昇圧用変圧器 20㎸側と放電ギャップをへたNFは、右 断路器群へ

断路器部
左 接地断路器(上側トロリ線へ、下側接地極) 右 交直断路器(上側AC、下側DC)

断路器操作表示盤

拡大 現在は 直流加圧中

断路器部分に「交」「直」表示器 現在は「直表示」

デッドセクション 中心部分 普通の異相区分用
周辺は、ぼかしてある
デッドセクション標識 裏側
上記デッドセクション部の上に表示


列車内から見たデッドセクション部

いつも通りすがりに見ていた交流碍子群 今回やっと本質に会えた

ここまで11月

 12月に交検庫内E257の撮影会(車体・幕回し)があるので、こんどこそ近づいてみられると思ったが外れ。またもや近づけなかった。今回は越後石山駅から徒歩

撮影対象E257系
交検庫24番線は直流加圧

撮影会開始

私は、別の物を物色

E653系 舟板

パンタグラフ可動部の接続用網銅線

舟板と摺板の隙間はシリコンコーキング
裏側の金属部と表側の金属部は対候性コーキングでボルトを保護

裏側

摺板の中身は黄銅板?


裏側

24番線 パンタ点検台使用時の手順書を見つけた



手順書と命鍵ボックス

命鍵確認用ボックス


交流無加圧試験 手順

直流無加圧試験手順

交流無加圧試験手順


非常パン下げ試験手順

上半分は反射してみえないので画像処理


命鍵の取り扱い方法の変更 いままで内部が見えないボックス
変更後内部が見えるボックスに交換
反射して見えないので画像処理

交流、直流加圧には、断路器盤キーと接地断路器キー、交直断路器キーの3つが必要
それらは、命鍵取り扱い手順に則って操作される
反射して見えないので画像処理

反射して見えないので画像処理

パンタ点検台に上がる階段上野表示

2つ組み合わせると 断路器は『切』表示か?
入切標は『切』表示か?


24番線 交流・直流加圧のパン点検台に上がる個所は1カ所のみ
入口は鎖錠 命鍵ボックスのそば

鎖錠中

直流加圧表示

断路器「入」「切」表示板


右 25番線 左 24番線 出口奥にデッドセクション部が見える

デッドセクション部 拡大 交直表示盤の表示は「直」

まとめ



840.  鉄道総合技術研究所 公開 平兵衛まつり 変電・き電に特化

450. JR東日本 大宮総合車両センター 交直デッドセクション 詳細

1012. JR東日本 大宮総合車両センター 交流き電設備更新20kVポリマ碍子に交換(現在は直流加圧)←ここは注意すべき箇所 デッドセクション部ができるかもしれない

80.  JR東日本 大宮総合車両センター変電所(交流・直接き電)(古い情報)

68.  JR東日本 尾久車両センター・田端運転所(交流・直接き電)

42.  東芝府中事業所

675. 東芝府中事業所 デッドセクション詳細と連絡線の状況

639. JR東日本 新津変電所 信越本線・羽越本線 直流と総合車両製作所 新津事業所


番外 交流電化地域(関東以北)での直流き電設備

899. 東北巡検その一 JR東日本 秋田総合車両センター 変電所 直流き電調査

 JR東日本 青森改造センターは、直流電車の改造を行っているが直流加圧設備がないため、秋田総合車両センターで回送され試運転線に直流を加圧して構内試運転を行っている。
 郡山総合車両センターにも直流車が入場することがあるので、こちらは試験設備用の直流電源があると思う。郡山総合車両センターの試運転線は調べた限りでは直流は印下できない。(センター見学会の時にE231系が検修庫内でバッテリー充電していた)


番外 交流電化地域20㎸での交流25㎸き電設備




Google street viewで見つけたJR九州 小倉車両センター
以下の画像はgooglestreetViewからの切り取り画像


小倉車両センター入出庫線 本格的な交直デッドセクション
セクション長が長い ここまで交直両用の試験線の可能性あり
センター入口まで約600m


センター入口のデッドセクション 右に表示(異相区分表示と同じ)


デッドセクション本体




デッドセクション表示 工場側

試験線交流加圧表示 ~ 黒磯駅で見たものと同じ



試験線交流加圧表示 ~ と断路器「入」表示 黒磯駅で見たものと同じ
上を通過しているのは工場第二変電所(仮称)からの20㎸専用き電線


C

センター第一変電所(仮称) 右から受電、断路器、遮断器をへてオレンジキャップMOF
その隣GPT、所内母線から33㎸降圧6.6㎸変圧器へ


所内母線から断路器をへて左33㎸ケーブルヘッド
このケーブルヘッドから第二変電所に繋がる


多分 工場第二変電所(仮称)
赤の部分が整流用変圧器その右がシリコン整流器、建屋内に直流高速度遮断器
赤に部分の手前、左下 第一変電所からの33㎸受電建屋、33㎸降圧20㎸単相変圧器と断路器、遮断器、CTとVTで工場内20㎸を確保。小倉き電区分所からも給電を受けることができるが、郡山車両センターのように工場独自の電源を持っているようだ。

第二変電所(仮称)からの直流1500V引き込み工場内へ
以上は個人の見解です。

独自電源でAC20㎸を使用している車両センター