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2020年7月25日

988. つくばエクスプレス 流山おおたかの森付近 落雷 架線切断 7/25


この付近の変電所は、おおたかの森変電所が該当
357. 首都圏新都市鉄道 TX おおたかの森変電所(直流)ブログリンク

TXの変電所、守谷車両基地等には、雷除けのイオナイザーが設備されているが
変電所間の各架線柱には、設備されていない。
イオナイザー
新防雷システムと三次元雷観測システム 日立 pdf注意

TXの駅の掲示板では、柏の葉キャンパス付近の架線切断ともある。

八潮に折り返し線があるが、折り返しを行っていない。
追記21:00折り返し運転取り止め情報錯そう中 1本だけ秋葉原を出発
出典(ホームページ名「配線略図.net」と、アドレス「https://www.haisenryakuzu.net/」つくばエクスプレスの部分から引用)



八潮⇔流山おおたかの森駅間には、八潮変電所、南流山変電所がある。流山おおたかの森駅の先は、柏変電所、守谷変電所がある。いずれも直流変電所
つくば⇔守谷間でも折り返し運転が可能だが、行っていない。

架線に直雷したため、変電所点検にも時間が掛かっている様子。同時に誘導障害のため信号系統の損傷も発生したようだ。
 つくばエクスプレスの変電所はPWM変換整流器なのでシリコン整流器より複雑な回路構成となる。架線切断の割には復旧が遅いので変電所点検に時間が掛かっている点、信号系統の復旧も時間が掛かる。

秋葉原、浅草、北千住 22kV受電。六町、八瀬、南流山、おおたかの森、柏、守谷 66kV受電
文献より引用
IGBT素子を使用した回路 整流用変圧器は多重構成でスイッチングの位相を
ずらして低次高調波の低減を図り、この回路図には示されていないが
40mFの大容量直流コンデンサーを設置している。

吉住栄三ら:地磁気対策を考慮した最新鋭の変電所
明電時報;2005,Vol.304,pp.31-37

大沼光弘:つくばエクスプレスの電気設備
鉄道と電気技術;2004,Vol.15,No.4,pp.31-35

pp.24 図3.1.8を引用
日本鉄道技術協会編:き電変電シリーズ・変電所一般 

987. JR東日本 内房線 停電 上総湊⇔保田間 運休 7/25

内房線停電 上総湊⇔保田間 運休 7/25
9:00~13:00まで運休
TEPCOは停電していない。

この区間は、竹岡変電所のき電区間

正確には
安房勝山SS⇔竹岡SS⇔佐貫町SSの変電所き電区間で竹岡SSが落ちた
文献から引用
君津、佐貫町、安房勝山はTEPCO 66kV受電
大貫、竹岡SSは、佐貫町SSで降圧された33kVを受電
https://henndennkidenntushinnmoromoro.blogspot.com/2018/02/750jr.htmlから引用

750. JR東日本 内房線 直直デッドセクションはあるか 大貫変電所 回生電力貯蔵装置の実態



千葉⇔上総湊間は運行しているので佐貫町の変電所、大貫変電所は動いている。
佐貫町変電所からのJR東日本 33kVき電補助線が停電のようだ。


参考文献
市原 剛ら;内房線への電力貯蔵装置の検討:
電気学会全国大会論文集(CD-ROM),No.5-083,2014,pp.145-146

2020年7月18日

986. JR東日本 過去にTC型エアーセクションが設置されていた場所の特定

過去にTC型エアーセクションが設置されていた場所の特定

TC型エアーセクションについては、過去に記事にしている。


過去(2008年)当時に試験敷設されたいた場所がある。
検索で引っ掛かった文献より引用

引用
図7は、エアセクションでのアークによるトロリ線溶 断防止対策として研究開発をしているTC型エアセクシ ョンの試験敷設状況です。
引用終わり

キャプション:図7 TC型エアセクションの敷設状況 文献より引用

断面図 文献より引用
拡大すると全体がぼけるが、場所は特定できた。

決め手は
訓練線と分岐器、奥のマンション、複線の横の線路、ガーダー橋、左上の赤の看板

左上の赤の看板、訓練線と分岐器、複線脇の線路等々 一致する場所は、ココ

現状 TC型エアーセクションは撤去されている。 
2019年時点の当該試験敷設されていた場所


図7再掲 現状のグルーグルストリートビューと比較して下さい
2010年当時の試験敷設されていた場所



現在この場所の八王子寄りには、運転・運行業務実地訓練所が置かれている
交通新聞記事
JR八王子支社 「駅運転・運行業務実地訓練所」を開設 駅社員を対象 リンク

参照文献

検索結果

ウェブ検索結果

尾高 達男;メンテナンス技術に関わる研究開発の取組み:JR EAST Technical Review No.25-AUTUMN.2008、pp.5-8

2020年7月17日

985. JR東日本 四ツ谷変電所 き電線引き出し鉄構のリプレース 

四ツ谷駅 き電線引き出し鉄構のリプレース

四ツ谷駅については、大昔に記事にしている。

今回 き電線引き出し鉄構がパイプ形状の構造物に替わると聞いたので記事にした。

既存のき電線引き出し鉄構を跨ぐように構築
既にき電線は、張られている
上段 新しく構築
下段 既存構造部

過去画像


既存のき電線引き出し鉄構を跨ぐように構築
既にき電線は、張られている


既存のき電線引き出し鉄構を跨ぐように構築 緩行線側
既にき電線は、張られている 赤銅色のき電線は美しい
市ヶ谷方のき電線は、PGクランプで既存き電線とつながっている。左から2本目
PGクランプ部 仮設接続

緩行線 奥 市ヶ谷方へ伸びるき電線は、新しい構造物に配線済

緩行線 奥 市ヶ谷方へ伸びるき電線は、新しい構造物に配線済
別角度 赤銅色のき電線は美しい

 中央快速線の四ツ谷変電所 Tき電状態 変電所直下のエアーセクション標識が無い


変電所 直下でインテグレート架線のき電ちょう架線につながる四ツ谷変電所からの急行線き電線
左右 4回路分
き電ちょう架線同士をボンド 急行線下り
ここでボンドするとTき電運用となる。ボンドが無ければエアーセクションが形成される。

き電ちょう架線同士をボンド 急行線上り


四ツ谷変電所 き電線張替え終了 ただし き電線同士の接続は、一部仮配線
変電所側 張替え終了 旧き電線撤去

反対側

中央線 上り方 き電線
き電線はPGクランプで仮接続

き電線PGクランプで仮接続

本来は、銅製の並行クランプを圧縮接合
本来は、銅製の並行クランプを圧縮接合
PGクランプで仮止め




おまけ
M8340M 回送 通過

2020年7月16日

984. JR東日本 中央線12両化 駅舎改良工事における検電接地装置の利用 追加 中野駅とレール冷却ミスト装置

駅舎改良工事における検電接地装置の利用

駅舎改良工事での検電接地装置については、過去に何回か取り上げたが中野駅で見つけたので記す。

場所は、中野駅 高円寺方 下り線ホーム突端部ともう一か所

1.まずは、駅舎改良工事分 中央線12両化対応の検電接地装置 下り線ホーム突端部
中央 右 架線柱にき電線からの引き下ろしケーブル6回路分
上下線×3経路(緩行、東西、快速)

動力式検電接地装置 2回路分(上下線)×3

動力式検電接地装置の上には、緑の回転表示灯

左より、緩行線、JR・東西線、中央快速線と読める

快速線 上り インテグレート架線のき電ちょう架線につながる動力式検電接地装置からのケーブル

快速線 下り インテグレート架線のき電ちょう架線につながる動力式検電接地装置からのケーブル

東西線緩行線部分
インテグレート架線のき電ちょう架線につながる動力式検電接地装置からのケーブル


2.電留線部分 呼び名は、中央緩行線(0番線)
動力式検電接地装置

動力式検電接地装置 1回線専用 中央緩行線(0番線)

O番線にき電している、き電線につながる
クリートで保持されたケーブルがき電線につながり、き電分岐装置からトロリ線につながる部分

1番線横の0番線の電留線工事対応の動力式検電接地装置のようだ

おまけ すわ線路内 発煙事故と思いきや
鉄道のレールの膨張を防ぐ装置など安全を支える設備のようだ。
ミスト噴霧
線路も霧で冷やせ、メトロ中野駅にミスト装置 日経新聞 引用
能美防災、中野駅に「レールミスト」設置 産経新聞引用
以下引用
水道水を微細な霧の状態にして噴射し、蒸散する際の気化熱の吸収を利用して地上の局所を2~3度冷却する「ドライミスト」を応用。所定の気象条件に達したとき、軌道を2つ以上に分ける分岐器の部分にミストを噴霧する。1個当たりのノズルから噴霧する水の量は1時間当たり1.8リットルと少なくて済むのが特徴。
引用終わり

東西線 中野駅 落合方 Wクロス(シーサースクロッシング部)

電車は、平気で通過している

だいぶ発煙は収まる

線路に水をスプレーしており、水蒸気の煙のようだ


2020年7月13日

983. JR東日本 パイプ型地中送電線の敷設跡

 JR東日本 浦和変電所は、現在 蕨交流変電所から66kV 2回線で給電されている。
過去に埼京線 南与野変電所からT分岐されて供給されていた跡がまだ残っていたので記す

 浦和変電所は、東北本線輸送力増強のため1960年新設され、蕨⇔大宮間66kV架空送電線から分岐した、地中ケーブルで導入を行い、その後、あわせて蕨交流変電所から東北線沿いの地中ケーブル1回線で2回線化された。その際、蕨⇔大宮変電所T分岐の地中ケーブルは、新しい方式のPGCケーブル(パイプタイプケーブル)が敷設された。 2方面受電対応
大宮⇔蕨間 架空送電線 初期形態
架空送電線は、西浦和変電所にもT分岐されていた

 その後 埼京線建設時に蕨⇔大宮間66kV架空送電線が廃止され、埼京線沿いに地中ケーブルが敷設(大宮⇔戸田開閉所)されて、南与野変電所が設置された。その際 先のPGCケーブルの接続変更が行われ、南与野変電所から分岐して、地中ケーブルPGCケーブル(パイプ型ガスコンプレッションケーブル)が敷設された。 

大宮⇔蕨間 埼京線沿いケーーブル化
南与野変電所からにT分岐1回線と東北線沿いの蕨変電所からの1回線

このPGCケーブルは、防食した鋼管を直接埋設し、その鋼管内にケーブル心線3条を引き込み、管内に圧力を掛けた窒素ガスを封入したもので、ケーブル重量及び長尺引き込みが可能な国鉄で初めてものであった。(OFケーブルのオイルの代わりに窒素ガスが使われているようなもの) 常時ガス圧をモニターしなけばならない欠点があった。そのためこの箇所以外に敷設されたことはない。

パイプタイプガスコンプレッションケーブルについての解説
パイプタイプガスコンプレッションケーブルの諸特性 日立論評 pdf注意
高 圧 ケ ー ブ ル の 最 近 の 傾 向 pdf注意 引用文献


 現在この送電ルートは、区画整理事業で新しく道路が作られたことを契機に廃止され、浦和変電所は、蕨交流変電所からの66kV 2回線で受電している。2004年
最終形態 蕨交流変電所から2回線受電


右 浦和変電所 旧道沿いにパイプガスケーブルが敷設されていた。青線
左 南与野変電所
区画整理事業(新道建設)で廃止された
11.  JR東日本 浦和変電所(直流)ブログリンク

以下 浦和変電所からのPGCケーブルの埋設した跡があったので追ってみた。
特電JR ケーブル埋設標

奥 浦和変電所 道路上に特電工のケーブル埋設標が残っている
右 区画整理事業で新しく作られた跨線橋

ところどころ旧道に残っている

旧道を経て埼京線高架下 特電工のケーブル埋設標

南与野変電所
大宮⇔戸田開閉所間の送電ケーブルが引き込まれる建屋 GIS室と表示
この部分から、浦和変電所までT分岐で送電されていた
GIS化されているのに、やけに建屋が大きいと思ったが、ここでT分岐されて
浦和変電所に送っていたので、納得した。

8.  JR東日本 南与野変電所(直流)ブログリンク

参考文献
受送電技術変遷史;2013年刊 日本鉄道電気技術協会