本稿では中央線12両化にともなう駅舎改良工事での検電接地装置の設置状況と、たまたま見つけたトンネル部における検電接地装置について記す。
このブログでの検電設置装置の初紹介は、新宿駅大規模工事に伴うもの以下引用
山手・埼京・中央・総武線 代々木駅
36. JR東日本 代々木駅とその周辺(検電設置装置について初めて言及)
具体的動作(参考資料より抜粋と追記)
(1) 初期状態:接地器は解放
(2) 検電接地装置の操作扉を鍵で解放すると扉スイッチが入り、加圧検知を開始(検電作業)
(3) 加圧中の場合には「接地取付」ボタンを押しても接地器を投入できない
(4) 停電責任者は電力指令へ停電作業に着手申込を行い作業許可を得る(電車線路停電)
(5) 電車線路停電後、停電責任者が「接地取付」ボタンを押すと接地器が投入される
停電責任者が指示する接地取付作業に相当
(6) 停電工事(作業)開始
(7) 停電責任者が作業責任者から作業終了報告を受ける
(8) 「接地取外」ボタンを押すと接地器が解放
停電責任者が指示する接地取外作業に相当
(9) 停電責任者は電力指令へ停電工事終了報告を行う
(10)所定の時刻で電車線路に送電
(2)~(8)における状況は回転灯・表示装置により表示 音声応答装置から音声により通知
総武線 長浦駅舎改良工事
315. JR東日本 長浦変電所(直流)ブログリンク
山手・京浜東北線 新橋駅 総武線 千駄ヶ谷駅
803. JR東日本 駅改良工事 新橋駅・千駄ヶ谷駅 動力式検電接地装置 ブログリンク
総武・中央線 お茶の水駅駅舎改良工事
448. JR東日本 御茶ノ水駅 改良工事 動力式検電接地装置 ブログリンク
中央線 高尾駅 雪下ろし
183. JR東日本 高尾変電所(直流)とその周辺 動力式検電接地装置の恒久的運用
武蔵野線 根岸トンネル 武蔵浦和方入口 たまたま見つけた。
設置されている理由は、根岸トンネルが中間部に鉄製の覆いがあるため?
西船橋方面き電線にケーブルがボンド |
府中本町方面 き電線にボンド |
き電線から引き出されたケーブルは架線柱を垂下 |
奥の装置が動力式検電接地装置 |
今回 中央線12両化に伴う駅舎改良工事が行われているので、公用外出のついでに調査を行った。
高円寺駅
総武線側 中野方ホーム上
快速線側には設置されていない。快速線側ホーム延長で邪魔になるから
総武線 ホーム上に設置 中央架線柱にケーブル2本が垂下している |
動力式検電接地装置 本体 |
銘板 |
内部が見える |
富士電機製 HN46シリーズ 電磁接触器が使われている。 富士電機 カタログ 高圧真空電磁接触器 HNシリーズカタログ |
接地線がレールにボンド 但し施工不良状況 本当は中央ナットを外す必要がある |
阿佐ヶ谷駅
中央快速線側 高円寺方
き電吊架線にケーブルがボンド |
レールに接地線がボンド |
西国分寺駅
中央線 国分寺方
き電吊架線にケーブルがボンド 下り線 |
き電吊架線にケーブルがボンド |
拡大 |
動力式検電接地装置 右架線柱からコルゲート管で1500V引き込み |
頭頂部に回転発行体が無いタイプ |
接地線がレールにボンド 正しい施工例 |
本来は、取り付け後ナットを外す。高円寺のものは、ナットが外されていない |