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2019年12月4日

943. JR東日本 自営電力の活用 「JR東、自営電力の送電網拡充 首都圏で鉄道安定輸送」 日刊工業新聞の見出し記事に反応

自営電力の活用 日刊工業新聞の見出し記事に反応
見出し「JR東、自営電力の送電網拡充 首都圏で鉄道安定輸送

JR東日本は電車の運行や駅設備、駅ビル・再開発地区に供給する自営電力の送電ネットワークを拡充する。鉄...以下有料記事

川崎市に建設中の新1号機(LNG火力)は2021年に運開。従来の電力量+約7万kWの増加が見込まれる。TEPCO受電の電源をJR電源に切り替えることで、環境に配慮した安価な電力が供給可能となる。

JR東日本 火力電源 過去記事
218. JR東日本 川崎火力発電所  ブログリンク

JR東日本 水力電源 過去記事
444. JR東日本 千手発電所  ブログリンク
445. JR東日本 小千谷発電所  ブログリンク
446. JR東日本 小千谷第二(新小千谷)発電所  ブログリンク

これら火力、水力をネットワーク化する給電用変電所
219. JR東日本 交流変電所群と給電系施設 ブログリンク


JR送電線網の記事
自営電力供給範囲
東京電気システム開発工事事務所 ホームページより引用
主要プロジェクト ― エネルギー ―
エネルギーネットワーク機器更新・強化の部分
JR東日本 自営電力範囲

上図の大宮以北高崎を経て長岡まで自営電力とあるのは、間違い
北は北藤岡変電所が最北 それ以降の上越線は水上変電所までTEPCO
土樽変電所以北長岡の手前宮内変電所までは、JR信濃川発電所(2箇所)の自営守備範囲
 常磐線 藤代変電所が自営となっているがこれも間違い。過去自営だったがTEPCOに切替 常磐線は、取手変電所までが自営電源。
 川越線は、日進変電所まで自営。
 東北本線は、東大宮まで自営。
 中央本線(東線)は酒折変電所まで自営。
 横須賀線は、田浦変電所まで自営。
 横浜線は、全線 現在自営化にむけて工事中。南武線は、川崎変電所のみ自営
 JR東日本 新幹線は、すべてTEPCO電源
 武蔵野線は、西国分寺変電所、西浦和変電所がJR電源だが、残り全部は、TEPCO電源
これは自営と言いながら実はTEPCOに振替給電を行っているため自営と称している部分がある。
 
844. JR東日本 架空送電線 経路 一覧  ブログリンク

JR東日本が関連する駅ビルも積極的に自営電力に切り替えている。
古くは、新宿駅、新しくは赤羽駅、目黒ビル、品川ビル、池袋駅、浦和駅、渋谷駅などに特高受電の配電所を設けて駅ビルに供給している。
824. JR東日本 池袋変電所老取・池袋配電所、池袋変電所66kV大井町電源導入  ブログリンク
481. JR東日本 浦和配電所  ブログリンク
35.  JR東日本 渋谷変電所(直流)とその周辺(渋谷配電所)ブログリンク
9. JR東日本 赤羽変電所(直流) 赤羽配電所に記事あり ブログリンク
223. JR東日本 新宿交流変電所(直流併用)とその周辺 総合配電所の記事有 ブログリンク

武蔵浦和駅にも配電所があるがこれは武蔵野線と埼京線に挟まれた三角地帯に仮称三角ビルを建設予定なためと、埼京線戸田変電所⇔南与野変電所間の高配が弱いため強化したためであり、高配用66kV降圧6.6kV変圧器が2台設備されている。
147. JR東日本 武蔵浦和配電所(番外) ブログリンク

 東京駅にできたJR東日本のサウス、ノース、サピアの高層ビル群もJR東日本電源を導入している。テナントの募集要項に、クリーンな電源と安定した供給を自営で賄うと明記
226. JR東日本 東京交流変電所(東京直流変電所併設)とその周辺  高層ビル群に給電 ブログリンク

現状でJR自営電力に切り替わるもしくは、切り替わっている変電所は以下の通り
702. JR東日本 自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本 各変電所  ブログリンク

総武線 津田沼変電所(船橋変電所からの延長)
121. JR東日本 津田沼変電所(直流) ブログリンク
中央東線 日野変電所(立川変電所からの延長)
これで中央東線は、東京駅から酒折変電所まで完全自営化
24.  JR東日本 日野変電所(直流) ブログリンク
488. JR東日本 日野変電所 自営電力化  ブログリンク


横浜線 町田変電所(長津田変電所からの延長)
89.  JR東日本 町田変電所(直流) ブログリンク
874. JR東日本 橋本変電所 町田変電所 自営化の行方  ブログリンク

横浜線 橋本変電所(八王子⇔上野原変電所からの分岐)
88.  JR東日本 橋本変電所(直流) ブログリンク
827. JR東日本 橋本変電所 自営化 八王子みなみ野駅 付近 ブログリンク
894. JR東日本 橋本変電所 自営化 ブログリンク
 これで横浜線全線は、完全自営化電力となる

 日刊工業新聞では、歯抜け状態の武蔵野線も自営化としているが、現在のところ直接JR東日本の送電網と繋がっているのは、
西国分寺変電所(立川変電所⇔武蔵境交流変電所分岐)
22.  JR東日本 西国分寺変電所(直流) ブログリンク
西浦和変電所(大宮変電所⇔戸田開閉所分岐)
5.  JR東日本 西浦和変電所(直流) ブログリンク
のみである。例外として新松戸変電所があるがTEPCO受電でありJR送電線で常磐線北小金井変電所、柏変電所に送電している。
143. JR東日本 新松戸変電所(直流) ブログリンク

 JR東日本の火力・水力と直接つながっている送電網からの自営電力導入とすると一体武蔵野線のどの区間の変電所が該当するであろうか
近場では
新西船橋変電所(船橋変電所⇔西船橋変電所分岐)
141. JR東日本 新西船橋変電所(直流) ブログリンク
府中本町変電所(立川変電所⇔武蔵境変電所分岐)
73.  JR東日本 府中本町変電所(直流) ブログリンク
くらいしか思いつかない。

 JR東日本の川崎火力は、TEPCO稲荷町変電所へ66kVで振替送電を行っている。その振替送電とTEPCO受電の変電所を相殺する量を増やせば、自営電力(実際は振替)であると言える。
218. JR東日本 川崎火力発電所  ブログリンク

あとは1回線で送電している自営送電網の強化で2回線化が考えられるもの
池袋変電所建替え66kV化に伴う 池袋変電所⇔巣鴨変電所⇔田端変電所
824. JR東日本 池袋変電所老取・池袋配電所、池袋変電所66kV大井町電源導入  ブログリンク
大宮変電所⇔東大宮変電所
64.  JR東日本 東大宮変電所(直流))←東大宮き電区分所SPからの昇格  ブログリンク
宮原開閉所⇔上尾変電所方
78.  JR東日本 宮原開閉所(交流) ブログリンク
486. JR東日本 宮原開閉所 送電線張替機器配置換え  ブログリンク
新鶴見交流変電所⇔羽沢変電所⇔戸塚変電所⇔東大船変電所
186. JR東日本 羽沢変電所(直流) ブログリンク
188. JR東日本 戸塚変電所(直流) ブログリンク
189. JR東日本 東大船変電所(直流) ブログリンク

変電所建替え・強化及びき電区分所の変電所化が考えられるもの
品川変電所老朽化建替え66kV化(埼京線・相鉄線乗り入れ強化)
45.  JR東日本 品川変電所(直流)とその周辺  ブログリンク
南古谷き電区分所の変電所化(日進変電所からの分岐 指扇変電所経由)
61.  JR東日本 南古谷き電区分所SP ブログリンク(埼京線・相鉄線乗り入れ強化)
田町変電所老朽化建替え66kV化(羽田空港アクセス線対応)
51.  JR東日本 田町変電所(直流) ブログリンク
新橋変電所老朽化建替えもしくは廃止
53.  JR東日本 新橋変電所(直流) ブログリンク
大井ふ頭変電所強化66kV化(羽田空港アクセス線対応)
156. JR東日本 大井ふ頭変電所(直流) ブログリンク

環状部分の強化で戸田開閉所からの南千住変電所経由小岩変電所への送電線に赤羽開閉所を設けて予備経路として武蔵境変電所電源と蕨電源(但しTEPCO電源)の二重化。もしくは、逆で蕨電源を赤羽⇔池袋間66kV化により川崎電源を相互に導入できるよう環状化