2019年11月27日

942. JR東日本 弘前変圧ポスト(ATき電) 奥羽本線

弘前変圧ポスト


アプローチ:弘前駅 容易
変圧ポストにHMCR装置が設備されている。最近設備されたようだ。
HMCR装置 (higher harmonic resonance suppressor with CR equipment)
き電区間の長いATき電区間においては,高調波の拡大を抑制するHMCR装置が設備されている。言うなればフィルター回路
変圧ポスト 全景

単巻変圧器FT(トロリ線)側に設備されているHMCR装置
右 コンデンサ 抵抗 リアクトルの順

単巻変圧器AT(ATき電線)側に設備されているHMCR装置

右から左に通過するATき電線から分岐

単巻変圧器TF側がトロリ線に繋がる

コンデンサ、リアクトル、抵抗から構成
左奥 コンデンサ その右 抵抗 その手前 リアクトル



抵抗器

2019年11月26日

941. JR東日本 大館変電所(ATき電)奥羽本線 complete

大館変電所
#ATき電、#変電所、#き電区分所、#単巻変圧器、#デッドセクション、#スコット結線変圧器

アプローチ:下川添駅 容易
受電:東北電力 154kV1回線受電
東北電力 大館変電所⇔南津軽変電所間 南津軽線分岐0526線 分岐点の鉄塔にブロッキ
ングコイルが噛ましてある。
き電:秋田方 1回線 青森方 1回線 秋田-大館間102.7㎞ 大館-青森間83㎞
き電用154kV降圧40kVスコット結線変圧器1台 30,000kVA 
高配用変圧器は、スコット結線変圧器に内蔵2,000kVA 秋田変電所と同型
AT(単巻変圧器)は変電所内に設備 2,000kVA 2台

青森西変電所 脱落時は、この大館変電所からの延長き電で救済き電を、津軽線、青森駅構内(BTき電)を実施する。奥羽本線 青森デッドセクション 青森方にATき電からBTき電への延長き電設備がある。

956. JR東日本 青森西変電所(AT,BTき電20kV)  津軽線 complete ブログリンク


変電所銘板が無い

南津軽線154kV 分岐 分岐部にブロッキングコイル


変電所 受電部 ブロッキングコイルは2台
コンデンサ型VT(電力線搬送用結合装置と兼ねる)、断路器、奥に遮断器

コンデンサ型VT(電力線搬送用結合装置と兼ねる)の後ろに断路器と遮断器 

中央 CT2台 遮断器の受電側のVTとの間でMOFを形成
左は避雷器

全体の受電部構成 左に三次巻き線付き154kV降圧40kVスコット結線変圧器

三次巻き線付き154kV降圧40kVスコット結線変圧器

三次巻き線付き154kV降圧40kVスコット結線変圧器 銘板
スコット結線変圧器 三相二相変圧器 中性点あり
所内変圧器 三相変圧器 中性点あり 

スコット結線変圧器は、M-T部の接続点のM点アレスタを設備

O,M側にアレスタが設備されている。
スコット結線変圧器 三次巻き線付き同一タンク(6.6kV降圧は単なる三相変圧器)
 通常 特別高圧変圧器1次側の中性点は、接地が求められるがスコット結線変圧器の場合 中性点がない(平衡負荷時の電気的中性点を設置すると、負荷の不平衡により電気的中性点が移動し電流が流れる)ので1次側から便宜的に引き出してアレスタを噛まして異常電圧に備えている。そのため中性点の名称でアレスタ接続用のブッシングが出ている。明電舎ではこのアレスタを付けない形の絶縁を強化したスコット結線変圧器を開発している。

3次巻き線スコット結線変圧器 1次側にアレスタ(Ar)直結 154kV降圧40kV、154kV降圧6.6kV各2基 
6.6kV降圧は、単なる三相変圧器 同一タンク内
秋田変電所例
40kV 対応直列コンデンサ保護装置 後ろにコンデンサ
直列コンデンサ保護装置 銘板

奥手前 力率改善用コンデンサ、リアクトル、放電コイルに繋がる遮断器
中心2台 M,T座き電用遮断器



秋田側 左ATと 右 力率改善用装置 

AT2台

青森側 右ATと 左 力率改善用装置 

き電線引き出し部 左奥 デッドセクション

拡大 411側が秋田 413側が青森 AF(ATき電線)とTF(トロリき電線)


踏切からみたデッドセクション 奥 秋田側 手前 青森方

デッドセクション


デッドセクショントロリ線j引き留めは改良型

秋田方から見たデッドセクション
おまけ
大館駅 小坂鉄道 廃線跡


かつての踏切跡

東光虻川ものつくり財団 寄贈の車庫


大館駅構内 重スパン線ビーム

加圧ビームは黄色に着色

かつての機関区の接地型断路器

EF510-507号機
参考文献
戸石泰司ら;羽越本線(新津・秋田間)、白新線(新発田・上沼垂間)電化設備の概要:電気鉄道,Vol.26,No.8,pp.8-16,1972

2019年11月25日

940. JR東日本 酒田変電所(ATき電) 羽越本線 complete

酒田変電所(ATき電)

#ATき電、#変電所、#き電区分所、#単巻変圧器、#デッドセクション、#スコット結線変圧器

この下の画像は、古い き電用変圧器が2台ある 中心部 変圧器用放熱器がはっきり見えるのが、現在のき電用変圧器
アプローチ:東酒田駅 容易
受電:東北電力酒田変電所 0603,0604線 日本重化学工業専用線分岐 154kV1回線受電
き電:秋田方 1回線 村上方 2回線 村上-酒田間103.8㎞ 酒田-秋田間108.1㎞
酒田-藤島駅間(村上方)複線 酒田-本楯駅(秋田方)まで複線

き電用154kV降圧40kVスコット結線変圧器1台 30,000kVA 
高配用40kV降圧6.6kV逆スコット結線変圧器1台 2,000kVA
AT(単巻変圧器)は変電所内に設備 2,000kVA 2台



東北電力 酒田変電所 日本重化学工業専用線0603,0604分岐 154kV 1回線

変電所全景 右から受電 左へき電

変電所全景 左から受電 右へき電

受電 最終鉄構 ラインポスト碍子を使って断路器へ


左 受電点 断路器、遮断器をへて右 コンデンサ型VTと変流器の構成でMOFを形成
右 受電点 断路器、遮断器をへて左 コンデンサ型VTと変流器の構成でMOFを形成
ラインポスト碍子で154kV側母線に繋がる
かつて正面奥に、き電用変圧器が鎮座していた。


左 き電用スコット結線変圧器 154kV降圧40kV 二次側はケーブルで取り回し
スコット結線変圧器は、一次側絶縁強化のため、M-T部の接続点のM点アレスタ省略
ブッシング部は、冠雪を考慮して嵩上げ

き電用スコット結線変圧器 154kV降圧40kV 二次側は左 T座 右 M座
二次側がケーブル接続なのは、かつてのき電用変圧器が、この裏にあったため
取り廻しの関係でケーブル化されている

き電用スコット結線変圧器 154kV降圧40kV 一次側
かつては、この手前側にき電用変圧器があったが交換撤去されている
スコット結線変圧器 二次側 ケーブル立上りケーブルヘッド M座 T座 母線部分
各座にGPT 2台が繋がる
右下に古いき電用変圧器の台座が見える

40kV降圧6.6kV 所内変圧器を兼ねる高配変圧器 逆スコット結線変圧器
一次側 M、T座で4本 2次側ケーブル接続


直列コンデンサと保護装置
右にGPTとケーブルヘッド

40kV対応の直列コンデンサ 保護装置 M座側

き電用母線 M,T座  直下に断路器

き電母線 AF(ATき電線)、TF(トロリき電線)各座ごと 碍子は耐塩碍子


き電用遮断器 AF(ATき電線)、TF(トロリき電線)各座ごと 
右から左へ 右上 き電母線

き電用母線から 力率改善装置(右)へ向かう遮断器 AF(ATき電線)、TF(トロリき電線)各座ごと 
左から右へ 裏にき電用遮断器

力率改善装置 コンデンサ、放電コイル、リアクトル群

力率改善装置 コンデンサ、放電コイル、リアクトル群

き電用単巻変圧器 秋田側 右 四角い箱は、GP装置 閃絡時の付帯設備電圧上昇を回避
右 奥 村上側 き電用単巻変圧器 向きが違う

村上側 き電用単巻変圧器 右 き電用断路器

村上側 き電用単巻変圧器 左 村上側 き電用断路器上下線用 村上側上下線は同一き電

き電線引き出し部
左 村上側2回線(同一電源) 右 秋田側 1回線

村上側 き電線引き出し部
左 村上側TF(トロリき電線)2回路 右 村上側AF(ATき電線)

拡大 碍子が4連なのは、海に近く耐塩仕様でありため1個増量 通常は3個

左 村上側TFがトロリ線に繋がる 右 秋田側 AF,TFがデッドセクションまで伸びる 
秋田側TFは、ここで2分割(断路器で区分されない)

秋田側 AF(ATき電線),TF(トロリき電線)

き電線引き出し部全景 村上側は、上下線別の断路器がある(同一電源)

村上側は、上下線別の断路器がある(同一電源)
断路器 変電所側に2本のき電線が延びているが1本は単巻変圧器FT側に繋がり
もう1本は、き電母線FT側に繋がる。理由は単巻変圧器の向きが違うため配線の取り回しのため

デッドセクション部 ATき電線とFTき電線2本(同一電源を分割)が延びる

デッドセクションは、高速通過タイプのポリマ碍子製 トロリ線引き出し部は改良型
き電線保持は、鎌形保持器具


デッドセクション 別角度 変電所から分割された秋田側TFき電線トロリ線に繋がる
き電線保持は、鎌形保持器具
 おまけ

村上-間島間 交直デッドセクション 通過 特急いなほ 車内灯消灯
跨線橋部分のATき電線取り回し

酒田駅構内 電気式気動車 GV-E400

架線を吊るす重スパンビーム 酒田駅構内
架線を吊るす重スパン線ビーム 酒田駅構内


参考文献
戸石泰司ら;羽越本線(新津・秋田間)、白新線(新発田・上沼垂間)電化設備の概要:電気鉄道,Vol.26,No.8,pp.8-16,1972
手塚房男ら;日本国有鉄道羽越本線電化設備:明電舎時報,Vol.112,No.5,pp.19-23,1973

JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生

1394. JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生 2024/11/10 随時記載

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