新厨川補助き電区分所（ATき電25ｋV・同軸き電25kV）
アプローチ：IGT青山駅 容易 小川沿いの緩衝帯を通る
東北新幹線 本線のき電区分及び盛岡車両センターへのき電を行う。
在来線盛岡変電所から同軸き電ケーブルが本線定時停電時にき電できるように設備されている。
そのため盛岡変電所にはAT40kV・線間電圧（在来線電圧20ｋV、秋田新幹線・田沢湖線）降圧25kVの単相変圧器が設備されている。（用途としては、夜間滞泊時の凍結防止対応となる）
かつて、JR東日本管轄では、東北新幹線 新八戸変変電所から八戸基地まで同じく基地き電用の同軸き電ケーブルが延びていた。上越新幹線の越後湯沢駅の東京方には、在来線湯沢変電所から同様に同軸き電ケーブルが延びていた痕跡が残っている。
JR東海では、沼津変電所から三島基地まで同軸き電ケーブルが延びている。今後計画が予定されている小山基地那須派出所の電留線増設工事は、きっと黒磯変電所から同軸き電ケーブルが伸ばされるであろう（自営電源で変電所構内にスペースがある）
補助き電区分所としては、平均的な設備であり、上下タイき電用の断路器・遮断器が設備され、その部分から基地き電用の電源が取られている。先に述べた盛岡変電所からの同軸き電ケーブルもこの部分で繋がり、切替（本線電源上下・盛岡電源）ができるようになっている。
基地内各電留線へは、さらに断路器で分割され供給されている。
 |
| 一般的な補助き電区分所のトロリ線側から分岐 |
 |
| 同軸き電ケーブル ケーブルヘッド 盛岡変電所から T トロリ線 中心導体 N 中性線（PW保護線）外被に繋がる |
 |
| 右端 盛岡変電所より同軸き電ケーブルで受電 25kV 赤キャップVTを経てPW側 緑の変流器をへて基地PWへ繋がる き電側は断路器、遮断器を経て、本線き電接続点を経て基地き電を行う |
 |
| 右端 25kV同軸き電ケーブル 盛岡変電所から 赤キャップVT、緑 PW側変流器 左 断路器（開極） |
 |
| 故障時ロケーター用の変流器 |
 |
| 盛岡電源（同軸き電ケーブル受電）を切り替える断路器（開極）と遮断器 |
 |
| 左 鉄構の脇に基地き電を行う25kV ケーブルヘッドとN(PW）用ケーブルヘッド |
 |
| 右 鉄構 脇に基地き電を行う25kV ケーブルヘッドとPW用ケーブルヘッド さらにVTと基地電源からの所内変圧器で完結 |
 |
| 前述のケーブルヘッド 左端 25kVとPW用が基地き電切替場所まで運ばれる 変流器き電側は、並列接続 3回路分 右端はさらに2回路分に分岐 |
 |
| 新幹線基地き電部分 左より N＝中性線（PW) 着発線 電留基地Tトロリ 基検修庫Tトロリ 基入出区Tトロリ 上りセクションTトロリ 奥にデッドセクションが見えるがエアーセクションの絶縁距離を短くするため利用 パンタには触れない |
 |
| 青森・東京方 上り 補助き電区分設備 AT部分 通常の補助き電区分設備 |
 |
| 青森・東京方 上り 補助き電区分設備 AT部分 通常の補助き電区分設備 |
 |
| 黄色 青森・東京方 下り 補助き電区分設備 AT部分 通常の補助き電区分設備 |
 |
| 上下タイき電用 負荷断路器 T 手前 F 奥 このT側 負荷断路器両端からき電線が引きだされて基地き電の切替を行う |
 |
| 上下タイき電 負荷断路器 奥F（AF側） 手前 T（TF側） |
 |
| 赤で囲んだ遮断器 基地き電を本線上下線から選択するための遮断器 |
 |
| 上下トロリ線（本線き電）から基地き電を行うための選択遮断器と断路器 2台 |
 |
| 上下トロリ線（本線き電）から基地き電を行うための選択遮断器と断路器 2台 赤 上り方 緑 下り方 |
 |
| 黄色 下り方 白色 上り方 緑 盛岡電源 黒 基地き電のライン ケーブルで基地き電分岐部まで繋がる |
盛岡変電所方の送り出し部
 |
| 所内母線40kVAT線間電圧系から分岐するTF,AFき電線 |
 |
| 40ｋV降圧25ｋV単相変圧器 |
 |
| 変圧器銘板 最高電圧で表示 一次側44kV（標準電圧40kV線間電圧） 二次側30kV（標準電圧25ｋV) |
 |
| 最初は在来線の基地かと思ったが二次側電圧と同軸き電で 新幹線用と気が付いた |
 |
| 新幹線基地き電用設備 赤キャップVT、断路器、四角い箱はGP装置（閃絡時放電を行いアースに流す） 同軸き電ケーブルヘッドの順 |
 |
| 新幹線基地き電用設備 緑色の装置は、変流器 同軸き電ケーブルの外被に繋がる |
 |
| 別角度 |
 |
| 同軸き電ケーブルヘッド外被が碍管で絶縁され変流器（緑）に繋がる |
 |
| 新幹線基地まで同軸き電ケーブルが敷設 最初は、盛岡車両センター（在来線）かと思い見に行ったがケーブルヘッドの立ち上がりがなく 変電所銘板をみたら新幹線基地へのき電と納得 |
 |
| 変電所から引き出される高配6.6ｋV と25kV同軸き電ケーブル |
 |
| このケーブルラックで盛岡駅に高配と25kV同軸き電ケーブルが引き込まれる |
 |
| 一番左 25kV同軸き電ケーブル |
 |
| 左 25kV同軸き電ケーブルの引き込み 新厨川補助き電区分所まで |
参考文献（順不同）
き電変電シリーズ 変電所一般：日本鉄道電気技術協会編
補助き電区分設備部分 一部改変
