2024.11.06発表 東鉄工業 受注完工に関するお知らせ
内容を確認すると主に土木建築関係の事業がほとんどを占めている。
異色なのが以下のpdf中にある項目
2024.11.06発表 受注・完工2025年3月期 第2四半期(2024年7月~9月)の主な受注工事 (280KB) NEW pdf中の
東日本旅客鉄道株式会社 南与野変電所新築工事 2024.07.16~2026.02.20 である。
東鉄工業の事業形態から考えると耐震対応、地盤強化と水害対策での嵩上げが主な内容で建屋の受注を行なったものと判断できる。内部に入れる変電所機器類については別の会社が受注を受けてる。
埼京線沿線で最初に更新が行われたのは日進変電所(埼京線の運開は1985年12月) 経過約30~35年で更新が行われている。
79. JR東日本 日進変電所(直流)とその周辺 2014年12月記事
884. JR東日本 戸田変電所(直流) 設備更新 2019年2月記事
881. JR東日本 戸田開閉所(交流) 設備更新 2019年1月記事
最後の更新工事未了の変電所が南与野変電所になる。
8. JR東日本 南与野変電所(直流) 2013年12月記事
川上ら;埼京線戸田変電所一括更新工事について:鉄道と電気技術,Vol31,No.8,pp50-53,2020では埼京線の変電所更新工事は戸田変電所で更新は終わった旨書かれていたが南与野変電所の更新工事がまだ残っていることは、このブログの各所で述べている。そのため時々watchしていた。
東鉄工業が受注することは別に不思議なことではない。現に戸田変電所の更新は東鉄工業が行っている。
最初の取材時 |
2019年時点
なんの変化もない |
2024年1月上旬
階段は残っている |
駐車場だった部分を閉鎖 |
2024年1月末
アスファルトが剥がされ平地化される |
アスファルトが剥がされ平地化される |
2024年3月上旬
隣接地(JR東日本 緩衝地帯に工事事務所開設 |
高架柱周辺を掘削 |
2024年7月
耐震化工事終了 鉄板で巻締め |
変電所側に防護壁構築 階段部分はまだ残る この時点で東鉄工業が変電所新築工事開始 |
2024年10月
高架柱に防護壁 奥の階段撤去 変電所を載せている梁露出 |
コンパネで防護壁をさらに強化 |
2024年11月
東鉄工業現場事務所開設 元耐震工事事務所跡 |
工事事務所の壁にひっそりと張り出してある南与野変電所新築工事 作業間調整図 周囲の人は気が付かないだろう |
変電所工事現場及び現場事務所の周りには変電所新築の表示は一切なし |
杭打機 アースドリル |
元変電所への階段があった箇所 高架柱間に梁を構築して変電所機器を載せている 梁と地面の間はブロックで塞いである 変電所基部はコンクリの梁の上に構築 梁内の鉄筋にメッシュ接地されているので接地線が引き出されている |
梁の奥は空洞 |
この部分に階段があった |
この機材が何であるかは不明だったが解かった アースドリルの軸のスタンド |
杭打機の会社がテノックスなので工法は以下のいずれかを使用
杭打機のそばにあるのはアースドリル軸のスタンド 軸を伸ばして深く掘り進める(空頭制限のある現場のため) |
アースドリルで掘った穴にセメントミルクを注入して羽根付き鋼管杭をさらにねじ込む工法かもしれない
さてこの場所に 現南与野変電所と同様な梁を構築 人工地盤上に変成設備類を載せるのか? 今後の推移を見ていこう。 戸田変電所の現場では羽根付き鋼管杭を埋めている
変電所内の機器構成は戸田変電所と同じものとなるだろう。
さて南与野変電所の大宮方でも別の工事が始まっている。この部分は高架上の戸田開閉所ー大宮変電所の66kV 2回線を引き下ろしている場所にあたる。
高架上の戸田開閉所ー大宮変電所 66kV 2回線引き下ろし場所 多分 中央右の開口部を塞いだ跡は、浦和変電所にパイプ型地中送電線が引き出されていた 正面の建屋はGIS室 1985年ではまだキュービクル型の小型化されたものができてなかった |
右が大宮線1号 戸田開閉所方と大宮変電所方の引き入れ口 左が大宮線2号 戸田開閉所方と大宮変電所方の引き入れ口 その場所にトレンチが掘られ配筋されコンクリが打たれる状態になっている |
トレンチはL字型で都市計画道路三室道場線の浦和変電所方に開口部が向いている 多分 新南与野変電所ができた際にこの部分にケーブルを引き回して現変電所脇を経由してつながると思う。 |
トレンチの開口部が向いている方向 奥に現南与野変電所があるので、その脇にケーブルを通すと思う |
参考資料
川上ら;埼京線戸田変電所一括更新工事について:鉄道と電気技術,Vol31,No.8,pp50-53,2020