西新井変電所
看板に「富士電機」の広告が載っている線路上の建物
アプローチ:西新井駅 容易
受電:TECO66㎸ 2回線受電 受電先不明 都道307号の共同溝で花畑変電所からが妥当?
近隣のTEPCO変電所を探したが、それらしき証跡は見つからない。
つくばエクスプレスの六町変電所が花畑変電所から受電しているので、調査が必要
東京電力東武西新井線受電は確実(文献に記載あり)
き電:伊勢崎線 伊勢崎線から分岐する大師線
変成設備:シリコン整流器4,000kW×2
高配設備あり
大師線へのき電 |
大師線き電の断路器は、選択切替方式 伊勢崎線緩行下りもしくは、急行下りのき電線からき電される |
現在の定位は、草加SS急行線下りに繋がっている |
草加SS急行線下り断路器上方の刃受けに繋がるき電線の先 |
変電所建屋 どこにも、西新井変電所とは明示されていない。 |
変電所下部 中央左の2つのダクト、上部にケーブルが見える これがTEPCO 66㎸ 2回線受電 |
別角度からみた構図 |
変電所建屋に引き入れられる |
変電所建屋から直接引き出されるき電線 小菅方もあるので変電所のセクションは草加SS方にあるようだ |
き電線引き出し部 小菅SS方面 |
引き出されて線路脇に出る |
左 小菅SS方にき電線が引き出されている |
インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線 今までのインピーダンスボンド2台分を1台にまとめ中央から中性点が引き出されている。 |
唯一の文献からの引用
2F建屋内右から2本=66㎸ 2回線受電 次の四角い部分MOF(VCT) 上下に機器が配置されている部分 変成設備(整流用変圧器とシリコン整流器、CB部) 一番左 高配用変圧器とCB CB=遮断器 |
直流高速度遮断器盤は14面 き電線は12面 残り2面は変成設備からの母線用 多分一番左 小菅SS方 緩行上下、急行上下、Zセクション上下 草加SS方 緩行上下、急行上下、Zセクション上下 |
方面別き電を拡大したもの FSが付いているのがZセクション用引き出し それぞれに延長き電用断路器が付いている |
それぞれ引き出されるき電線の一部 草加SS方 |
それぞれ引き出されるき電線の一部 小菅SS方 |
西新井変電所沿革
大正13年 浅草(現業平橋)・西新井間10.2㎞における最初の電化区間
回転変流機(Wh)250㎾ ×4 合計1,000kW
昭和2、5、12年に回転変流器500kW増設 合計2,500kW
昭和34年 風冷式水銀整流器2,000kW×2 合計4,000kW
昭和36年さらに水銀整流器2,000kW1台増設 合計6,000kW
このころは22kV受電で運転が行われた。
更新、改良は受電電圧を66㎸に上昇水銀整流器全廃しシリコン整流器に変更 合計8,000kW
1984年当時でシリコン整流器4,000kW×2台であるので、2021年までにさらに改良がおこなわれて変成設備容量が増加しているものと思われる。
参考資料(順不同)
渡部 洋平;鉄道事業者の電車線路設備:鉄道と電気技術,Vol.32,No.3,pp51-55,2021
関根 利文;東武鉄道の本線電力管理システム:鉄道と電気技術,Vol.22,No.2,pp.17-22,2011
千徳 通利;現場だより 東武鉄道 杉戸電気管理所:鉄道と電気技術,Vol.21,No.7,pp.71-74,2010
東武鉄道(株)電気部電力課;電力設備の概要:鉄道ピクトリアル,Vol.58,No.1(臨増),No.1,pp106-109,2008
渡部 洋平;鉄道事業者の電車線路設備:鉄道と電気技術,Vol.32,No.3,pp51-55,2021
関根 利文;東武鉄道の本線電力管理システム:鉄道と電気技術,Vol.22,No.2,pp.17-22,2011
千徳 通利;現場だより 東武鉄道 杉戸電気管理所:鉄道と電気技術,Vol.21,No.7,pp.71-74,2010
東武鉄道(株)電気部電力課;電力設備の概要:鉄道ピクトリアル,Vol.58,No.1(臨増),No.1,pp106-109,2008
川島 秀雄;東武鉄道 西新井変電所更新、改良について:電気鉄道Vol.38,No.12,pp31-35,1984