2014年12月9日

280. JR東海・JR東日本 東京駅(新幹線)

東京駅(新幹線)とその周辺
 
アプローチ:東京駅 日本橋口と書いてある部分がJR東海 コムトラック収容ビル その左隣の
狭隘部に押し込められたビルがJR東日本のNCTCビル

JR東海 <春下天開花ー>の碑 新幹線の父 十河信二の座右の銘である 

JR東海 東京駅ホーム端 LT(線条変圧器)と避雷器

JR東海 交流同相インシュレータ

JR東海 インシュレータ間を接続する断路器 接地型

JR東海 交流同相インシュレータ 左から右が順方向
順方向70km/h 逆方向45km/h

左 使用されてないLT 右 使用中


JR東海 DCBD 直流遊流阻止装置 
近接してある直流区間からの直流の閃絡保護地線(ここの場合は架空地線)への流れ込みを阻止する。
 

JR東海 区分表示


左 JR東日本 新幹線 右 JR東海 新幹線(ポリマ碍子)

奥の建屋 NCTCビル(JR東日本)

NCTCビル(JR東日本) このアングルは社員食堂 一般開放で撮影

NCTCビル 信号機器室のアースは、JR東日本 新幹線高架下に設置

JR東日本 社員食堂 一般開放 東京駅100周年記念
奥の柱にアースの表示
14、15番線 架線引留め鉄構 このアングルは社員食堂 一般開放で撮影

東北新幹線延伸予定だった東海道新幹線 接続線 
50/60Hzは東京駅での地上切替が予定されていた。 15番線側

東北新幹線延伸予定だった東海道新幹線 接続線 
50/60Hzは東京駅での地上切替が予定されていた。14、15番線側
 
図1 東京・新田端変電所間き電系統図(案)

 新王子き電区分所設置の計画が見送られて、上野地下に新幹線を導入する計画が
立案された後も、東京駅での14番線ホームを利用した地上切替案が生き残っていた。
上野トンネルのルート変更(曲率半径が小さくなった)に伴い、
BTき電方式では、BTセクションの都市部で1.5kmの間隔が
保てず、ATき電では、トンネル壁面との絶縁離隔の確保が
困難なため、同軸き電方式が選択さている。

図8 東京駅 50/60Hz 異周波切替方式 地上切替
現在の新軽井沢き電区分所の方式と大分似ている。
車両は停止切替であり負荷電流も小さいので誘導障害は問題ないとの結論であった。
放電装置とあるが、これは現在のレール電位抑制装置RPDCのことである。

JR東海 コムトラック収容ビル
以前はNCTCビルのワンフロアーを占めていたが改築移転
奥 サピアタワー  その手前 左 NCTCビル 右 JR東海コムトラック収容ビル
 
JR東海コムトラック収容ビル

NCTCビル(JR東日本)

JR東海 有楽町付近 誘導電流を逃すコンデンサ

JR東海 LT(線条変圧器)とLA(避雷器)
初めはJR東日本からの受電であったが電力量が増大し、
JR東日本からの供給では不足することから設置。
東海道新幹線 高架下 JR東海 東京駅 配電所 
東電66kV受電特高室

東海道新幹線 高架下 JR東海 東京駅 配電所 東電受電
東京駅 JR東海施設に配電。

JR東海 東海道新幹線 高架下を駅に延びる配電線(JR東海専用線)

JR東海とJR東日本の間にある 先頭車両部 電波遮蔽板
列車無線が漏洩同軸ケーブル方式であるため混信を防ぐ目的で設置

JR東海とJR東日本の間にある 先頭車両部 電波遮蔽板
ATC信号等の混信を防ぐ目的で設置


JR東日本 ホーム入口 同相インシュレータ と接地型 断路器
左から右が順方向 順方向70km/h 逆方向45km/h

JR東日本 同相インシュレータ

JR東日本 区分表示 インシュレータ付近

JR東日本 同相インシュレータ と接地型 断路器 奥 NCTCビル
交流同相インシュレータ 左から右が順方向
順方向70km/h 逆方向45km/h

JR東日本 断路器 密閉形電動操作装置

 
 
高架上のシーサスクロッシング部 トロリ線無交差式シーサスセクション JR東海品川駅参照
 
無交差式選択の理由
1)連続集電が可能
2)電源区分が可能
3)無方向性  
4)70km/hで走行可能
5)力行運転が可能
 
高架上のシーサスクロッシング部 トロリ線無交差式シーサスセクション  
これと同じものがJR東海品川駅 大崎寄り 新幹線上野駅両端、大宮駅にある。
 
ブラケット部が途切れた奥にあるトロリ線無交差式シーサスセクション
下部のシーサスクロッシングと対比
  
 

E6系 シーサスクロッシング通過中 車中より
 
東京駅 神田方 新幹線からの誘導電流を逃す在来線直流き電線設置 コンデンサ


参考文献(順不同)

図1 東京・新田端変電所間き電系統図(案)
図8 東京駅 50/60Hz 異周波切替方式
渡辺 寛ら:同軸ケーブルき電方式の諸特性(東北新幹線上野トンネルのき電方式をモデルとして
電気鉄道;1982,Vol.36,No.5,pp.11-15

NCTCビルと隣接するコムトラック
斉藤 寛:東北・上越新幹線総合指令本部
電気鉄道;1982,Vol.36,No.6,pp.28-31

NCTCビルへの移転
小山義夫ら:東海道・山陽新幹線電力系統指令システム
日立評論;1989,Vol.71,No.5,pp.109-114

秋田雄志ら:新幹線輸送管理システム(コムトラック)開発の歴史
電気学会電気技術史研究会資料;2013,HEE-13-9,pp.1-6

吉川清一:東北新幹線建設の経緯 現総合指令所と新総合指令所
電気鉄道;1982,Vol.36,No.6,pp.3-7

無交差式シーサスセクション
安藤好明:国鉄大宮新幹線電力区
電気鉄道;1985,Vol.39,No.3,pp.36-38

上野英和:東京駅電源設備増強計画
JR東海旅客鉄道株式会社技術情報;1993,No.5,pp.18-24

本田昌義:東北・上越新幹線の東京駅乗入電気設備
鉄道と電気技術;1991,Vol.2,No.8,pp.56-60

吉川清一:東北新幹線建設の経緯
電気鉄道;1982,Vol.36,No.6,pp.3-7

279. JR東海 品川駅(新幹線)とその周辺

品川駅(新幹線)

アプローチ:品川駅
JR東海品川ビル 地下1F、地上7F 東京地区本社機能、単身者社宅を含む複合ビル
受電:東電22kV スポットネットワーク3回線受電6.6kV配電7箇所
3500kVAガス絶縁ネットワーク変圧器×3台、2,500kVA駅部,1,500kVAビル部ガスタービン発電機
特高受電所3F 、ガスタービン発電機3F
新幹線軌道脇の同軸き電ケーブル収納トラフ

新幹線軌道脇の同軸き電ケーブル収納トラフ ケーブル接続点

同軸き電ケーブルは、八ツ山トンネルは、保護管で通過。

PW(NF)上下線別 八ツ山トンネル品川駅寄り

拡大 BT時代の名残か重厚長大な作り

品川駅構内 インピーダンスボンド中性点に繋がるケーブルの先に
レール電位抑制装置(RPCD)が接続されている。
新幹線は、レールが誘導障害の軽減のため電気的に絶縁されいる。大電力がレールに流れると
レール電位が上昇する恐れがあり、そのためにレール上の車両とホーム間で電位差が発生する。この電位差を
抑制するため、放電ギャップとコンデンサで構成されたRPCDをレールと躯体の鉄筋間に接続し、電位差を
解消させている。 同様な装置は、JR東日本 上野駅にもある。

車両から変電所までの電気の流れ RRR pdf リンク

ホーム下のレール電位抑制装置(RPCD)
 
通常のインピーダンスボンド 品川駅構内

架線の上にFRP製の絶縁板 厚さ3mm
架線上が鉄鋼構造なので絶縁を保つために設置。
ドクターイエローのレーレザー光を反射しないよう梨時加工されているn

架線ブラケット部にもFRP製絶縁板


シーサスクロッシング部 架線トロリ線の無交差式シーサスセクション
無交差式選択の理由
1)連続集電が可能
2)電源区分が可能
3)無方向性  
4)70km/hで走行可能
5)力行運転が可能

トロリ線が交差せず 〕〔 状のエアセクションになっている。
 

拡大 これと同じものが、JR東日本 東京駅・上野駅・大宮駅で使用されている。

シーサスクロッシング部 架線トロリ線の無交差式シーサスセクション

シーサスクロッシング部 架線トロリ線の無交差式シーサスセクション
参考文献

無交差式シーサスセクション
安藤好明:国鉄大宮新幹線電力区
電気鉄道;1985,Vol.39,No.3,pp.36-38

中島久起ら:東海道新幹線品川駅電気設備の概要
鉄道と電気技術;2004,Vol.15,No.12,pp.48-53

高橋昌徳:大型重量機器の搬入据付け作業 東海道新幹線品川駅の場合
電気と工事;2004,Vol.45,No.4,pp.67-71

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