戸田変電所 設備更新
戸田変電所が場所を移動して設備更新(鉱油入りからシリコーン油へ脱却)
IP配電盤システム TCP/IP方式で制御 既設メーカに捕らわれず機器交換可能
一般的な6相整流器(三相全波整流)では発生する5次及び7次高調波電流を発生するため、抑制効果を考え12相化を進めているが、今回の戸田変電所では、さらに等価24相変圧器が導入されている。このため11次および13次高調波が抑制されている。
2台を同時に運用することで高調波を抑制させている この場合SRTr2の結線を辺延デルタ結線を用いて 等価24相変圧器となる |
埼京線沿線の設備交換が2016~2019年に行われ、日進、戸田が設備更新されている。
残る変電所は、南与野だが、まだ更新の芽吹きは見えない
2013年の記事
2015年当時の画像
2018年建築許可の看板が出現 この場所に戸田変電所が老取された。微量PCBを含む油入り変圧器及油入りシリコン整流器の交換
首都圏では、同様な交換作業が我孫子、取手等で行われている。
旧来の場所に増設して取り換えは、大動脈である埼京線では行われなかった。
高架からケーブル引き下し 戸田開閉所からの66㎸ 2 回線 |
ケーブル引き下し口 |
手前 高配用変圧器 左 整流用変圧器 6440kVA その左奥にも同様に整流用変圧器が設備されている 設備更新は6440kVA×2台に大容量化 12相変圧器2台による等価24相へ |
奥にある整流用変圧器とバスダクトで繋がる6,000kW シリコン整流器×2台 |
こちらは、旧戸田変電所の油入り整流用変圧器と左 油入りシリコン整流器 4000kW この変成設備を交換 |
直列リアクトル 2回路同時運用 左 奥にシリコン整流器が見える |
直列リアクトル 2回路同時運用 左奥に整流用変圧器が見える |
負極(帰線側)が集約されるレタン 奥は母線断路器のキュービクルレタンとはリターン=RETURNのこと |
き電線引き出し右 変電所からの引き上げき電線ケーブル 南与野方 |
南与野方 き電ケーブル立上り |
南与野方 き電ケーブル立上り |
き電ケーブルの敷線状況 左奥 赤羽方は、まだケーブルが敷設されていない |
赤羽方 き電ケーブル 未敷設状態 |
この部分で赤羽方 き電線と繋がる予定 現在は、平行に張られたき電線と繋がる |
追記
参考文献
川上ら;埼京線戸田変電所一括更新工事について:鉄道と電気技術,Vol31,No.8,pp50-53,2020