九州地方の変電設備をGoogle my
mapにプロットして調査していたら、面白い箇所が見つかったので記す。
富士川以北の交流電化区間(JRを主とする)でBT区間⇔AT区間の移行箇所は、すべてデッドセクションで区分してあるのだが、鹿児島本線と日豊本線に挟まれた西鹿児島変電所(BT区間・鹿児島中央方)⇔鹿児島ATP(AT区間)にはデッドセクションが無くBT⇔ATの移行が行われていたので紹介する。当ブログは原則現地取材をしたものをUpしているが九州地方は、遠距離のため現地取材を行わないで記事をUpすることにした。
当ブログで記事にしたAT-BT区間は以下の通り。
JR東日本 東北本線福島(BT区間)阿武隈急行線はデッドセクションでAT、BTを区分
福島方はデッドセクションのみ、槻木方はき電区分所でAT⇔BTの電力融通ができるはずであったが、水害時は融通しなかった。
616. 阿武隈急行 矢野目信号所
矢野目デッドセクションと鎌田ATP (BTき電・ATき電・交流)
680. 阿武隈急行 槻木き電区分所 AT-BTデッドセクション
956. JR東日本 青森西変電所(AT,BTき電20kV) 津軽線 complete
奥羽本線大館変電所から青森駅構内に延長き電できる設備がある。
JR奥羽本線 羽前千歳変電所 デッドセクションでAT、BTを区分
671. JR東日本 羽前千歳変電所 BT・ATき電 奥羽本線(山形線)仙山線
JR北海道 千歳線 デッドセクションでAT、BTを区分
288. JR北海道 新札幌き電区分所・銘板が無いので仮称(交流、ATき電・BTき電の分岐点にある) 今回取材したら新札幌き電区分所であった。
ところが
鹿児島本線 西鹿児島変電所(BTき電)⇔鹿児島中央駅⇔鹿児島駅⇔鹿児島補助き電区分所⇔鹿児島ATP(ATき電)は、デッドセクションが無い状態でAT⇔BTをエアーセクションで区分している。もちろん熊本方は、西鹿児島変電所直下にデッドセクションがある。
出発点は、西鹿児島変電所
右奥に複電圧スコット結線変圧器がある。AT側(AF,TF)は一般ガイシ、BT側(PF,NF)はポリマ碍子で引き出されているされいる。JR東日本にあるような力率改善用のコンデンサ、リアクトルがない。また直列コンデンサ類も無い。近傍の九電 田上変電所からの直接給電なので余裕があるのだろう
BT側は、車両センター用1回線とBT区間複線上下一括き電で引き出されている。
大体の機器配置 JR東日本の複電圧変電所より機器が簡素化 力率補償用のコンデンサ、リアクトル類もない、直列コンデンサもない 赤色部分が66kV受電、黄色部分がBT区間用22kV出力 緑色部分がAT区間AF-TF間44kV AT部分で22kV(対地電圧)となる。 |
鹿児島事業所⇔車両センター間の区分がデッドセクションになっているのは理由は不明 |
西鹿児島変電所から送られてくる車両センター専用き電線PF 左架線柱に引き止め |
車両センターから事業所に入る部分のデッドセクション |
車両センターから事業所に入る部分のデッドセクション 奥のセクションインシュレーターは検修庫線のもの |
鹿児島事業所補助き電区分所 拡大 本線より給電している |
鹿児島補助き電区分所とブースタートランス、エアーセクション 拡大 本線から給電している |
ここからAT区間までのトロリ線は、太い、右碍子で引き留められているトロリ線と比較 ATき電区間にも供給するからであろう |