桃野開閉所
機能:千手線1,2号を縦割り母線で岡部交流変電所に送る。開閉機能だけ 断路器遮断器、計器用コンデンサー形変圧器、避雷器、ブロッキングコイル、接地用断路器などがある。
送電線直下ではじりじりと放電音が聞こえる。上越国境越え路線名に上長崎とあるが、これは六日町の上長崎に開閉所があった時のなごり。
特徴:PCB汚染機器の保管庫がある。トンネル”ドン”の中山トンネルもついでに見学できる。
設備:千手線154kV 2回線を縦割り母線方式で岡部線の引き継ぐ
中間開閉所の設置は、長距離送電の安定度を確保するために行われる。開閉所の操作により、速やかに事故点を取り除き、事故前と事故後の送電線リアクタンスの変化を少なくし、過渡現象(急に電圧が加わる・急に電圧が無くなる・回路定数が変わる)の安定度を高めることができる。
千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別 |
千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別 |
千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別 |
左 東電清水南線66kV 右 千手線154kV 水上変電所付近 |
千手線154kV 新水上き電区分所付近 回線別 |
千手線154kV 新水上き電区分所付近 回線別 |
千手線154kV 2回線 |
表示は、六日町にある上長崎開閉所跡と桃野開閉所の間の鉄塔となるが 上長崎開閉所は、閉鎖され門型鉄塔がのこるだけである。 |
遥々 上越国境を抜けたきた154kV 千手線154kV |
桃野開閉所 全景 左 千手側 右 岡部側 |
千手側 154kV 受電口 |
千手2号線 手前 避雷器 後ろ オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形) |
千手1号線 オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形)の後ろは、停電時接地用断路器 |
上 画像の裏 千手1号線 停電時接地用断路器 オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形)はブロッキングコイル下部に繋がる。 ブロッキングコイル上部は、母線につながる ブロッキングコイル下部は、送電線と避雷器に繋がる |
縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器 |
上記画像部分 全景 縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器 |
岡部線2号 |
左遮断器を経て断路器と接地用断路器が繋がる 岡部線2号 |
断路器 遮断器 断路器部分 縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器 |
断路器 拡大 |
岡部2号線 手前接地断路器 奥計器用変圧器(コンデンサー形) さらに奥 避雷器 |
上記部分 拡大 |
岡部1号線 同上部分 |
桃野開閉所 全景 左 千手側 右 岡部側 |
碍子汚染度測定パイロット碍子 |
参考文献
鈴木勝行:過渡安定度からみた中間開閉所の最適点の選択法に関する研究
日本大学理工学研究所所報;1989、Vol.69,No.3,pp.695-703