立山黒部アルペンルートの電気設備 全面改訂 電気バス 関電トンネル導入
立山黒部アルペンルートは過去に何回か記事にしたが、関電トンネル 電気バスを導入を機会に前面改訂を行うことにした。 過去記事と重複します。
過去の黒歴史
室堂から扇沢までの電力供給に関して(立山黒部アルペンルート内)
黒部ダムがあるので、通称黒四の発電所から供給されていると思う人もいるだろう、もしくは富山側から供給されていると思う人もいるだろう。実は、信濃大町にある中部電力 北大町変電所から供給されている。(関電トンネル内は、複雑でトロリーバスが運行していた時代は、トロリーバス自体は、北大町の中部電力系、トンネル内設備に関しては、関西電力の黒四所内電源となる)
外部リンク(この中に電力供給について述べられている)
以下は、中部電力の系統空容量マッピングにある「送電線、変電所の運用容量など」の引用データである。(リンク切れ・閲覧はID登録制に変わる)
154kV以下系統の運用容量等(長野県)[PDF:1,058KB] pdf注意
154kV以下系統の運用容量等(長野県)[PDF:1,058KB] pdf注意
のデータを示す。
中電資料から引用 |
このデータの大町付近のデータを抜き出す
1-1 154kV以下系統送電線及び変電所番号図(北部方面)
によると長野県北部は、154kV、77kV、33kV送電線があるが北大町変電所が繋がる送電線は送電線番号5146北城大町線、5148北大町分岐線、5156北松本大町線の77kV 2回線のみ。
1-1 154kV以下系統送電線及び変電所番号図(北部方面)
によると長野県北部は、154kV、77kV、33kV送電線があるが北大町変電所が繋がる送電線は送電線番号5146北城大町線、5148北大町分岐線、5156北松本大町線の77kV 2回線のみ。
中電資料から引用 拡大 |
変電所番号5142の北大町変電所と扇沢付近に 凡例から察すると変電所もしくは開閉所があることになる。送電線末端に開閉所があることは、ままないので扇沢に変電所があることになる。(中電では、平地区と言われている、6/28の停電事故は北大町変電所から扇沢間での鳥による短絡事故であった)
さらに扇沢の先には、他社の変電所もしくは開閉所があることが判る。
以下の情報が判明 北大町変電所は内部で2つの変電所に分かれている
周辺配電77㎸降圧6.6㎸ 配変用変電所5142
扇沢変電所に送る降圧77㎸降圧22㎸ 降圧変電所5031
扇沢にある変電所が扇沢変電所 変電所番号5267 22㎸降圧6.6kV 設備容量 不記載
送出しの北大町変電所 変電所番号5031 77㎸降圧22㎸ 設備容量5MW
北大町変電所から扇沢変電所までの送電線名
北大町扇沢線 送電線番号57250 設備容量8MW
ここで中部電力の送配電線について調査
配電線路設備形成指針より
20kV級配電線路設備とは
22、33kVの配電線路設備の総称をいう。
送変電設備整備計画指針より
配電部門が掌握する22,33kV設備は除く
中部電力の二次変電所の定義
二次電圧が22kV以上44kV以下の変電所を言う
77kVからの降圧は 77/44kV、77/33kV、77/22kVの3種22kV、33kVは多数の運用があるが44kVは、西山貫線(静岡)のみである。
変電塔の脇にある管轄表には発変電課長の名前が見える
ということは、この施設は送変電設備管轄の配電線を除く22or33kVの施設と言うことになる。
変電所番号5142北大町変電所は公称77kV/6.6kVの配電用変電所の役割を持つ。
つまり北大町変電所から出ている扇沢までの送電線については22及び33kVの表示が無い施設特有の送電線であると言う事である。
運用容量図の留意事項として
社会的に影響を与えることが懸念される重要施設への供給系統に関する情報や、電力供給契約が特定できるような第三者情報などについては公開しておりません。とあるが、扇沢に向かう送電線は、公開されている。
当初は、77kV降圧6.6㎸昇圧22kVでの送出で行っていたが、北大町変電所に77㎸降圧22kV変圧器を設備。
このように設備することにより直接22kVの送出が可能となる。受ける側の扇沢。扇沢に中部電力の変電塔が設けられ22㎸降圧6.6㎸で扇沢周辺施設への供給、電気バス用6.6㎸受電変成設備への供給が行われている。
中部電力の送電線及び配電線の運用規程には、配電塔の記載があるが変電塔の記載は無い。中部電力管内では2017年のデータだが10箇所の配電塔があることになっている。
中部電力における配電塔の設備は
20kV級配電線路設備のうち20kV級/6.6kV主変圧器、一次遮断器、二次遮断器、各種保護装置の総称と定義されている。配電塔の変圧器容量および台数は、容量 6,000kVA、台数1が標準的な構成である。
配電塔は中部電力では22kV/6.6kVの降圧のみに使用される定義であるが、設備容量6,000kVAを越えるか、主変圧器の数が増えたため苦肉の策で変電塔の名前をつけたと考えるのが妥当と思える。
中部電力の系統図には、扇沢に変電所・開閉所があるような書き方である。残念ながら扇沢の変電所には、変電所番号が記載されていない。単なる22kVの降圧のみを行うため変電所の呼称をせずに変電塔としているのではないか
黒部ダムから黒部平への送電線は、どう見ても22kV仕様である。
おりしも黒部上部軌道が2024年ごろ観光資源として開放される予定である。
この観光資源化には、電力も重要な役割を持つので、上部軌道開放の際は、関電の黒四電源が引き込まれる可能性が高い。関電トンネル ダムに向かって左側に新しく送電ケーブルが敷設されているように見える。黒四の所内電源を、一端 扇沢まで引き出し、繋げるための布石が、今回の変電塔の改築工事(変電所)ではなかろうか? 引き入れる電源は22or33kVそれとも贅沢に66kVか?
2020/6/28現在 中電から供給 停電事故発生で中電から送電していることが、判明。
今年度から関電トンネルで運行する電気バスその他施設は、以前の関電子会社から関電直轄になった。そのため黒四からの電力が導入できるようになり、以前からあった変電塔の脇に新しく黒四から引き込むための変電所が設けられた可能性がある。
扇沢を上空からグーグルマップで俯瞰した画像を示す。この画像は度々撮影年が更新される
どうやらこの中心の建屋が怪しい(2018年11月記事)
拡大してみると扇沢変電塔の文字(potaro67 さんからの投稿画像)
さらに扇沢出合で地中ケーブル化された送電線がこの建屋に引き込まれ、さらに駅舎に向かうようである 。ターミナルに向かって人孔がある。
長方形の白い標識のようなものが変電塔に引き込まれ又出ていく
拡大してみると扇沢変電塔の文字(potaro67 さんからの投稿画像)
さらに扇沢出合で地中ケーブル化された送電線がこの建屋に引き込まれ、さらに駅舎に向かうようである 。ターミナルに向かって人孔がある。
長方形の白い標識のようなものが変電塔に引き込まれ又出ていく
現状は以下の通り
過去にあった変電塔の建屋の隣に増築がされており、国有林野所有許可標識の名称自体も「扇沢変電所」となっている。 乗車券を購入するため並んだが販売開始まで時間があったので取材
元は、シャッターだったがコンクリ |
工事事務所の許認可標識を見ると以下のようになる |
約1年の工事期間 2019/5/31完工のようだ |
扇沢変電所の記載名 |
人孔に向かって増築部から管路が増設されたようだ |
人孔のマークは中部電力 |
電力ケーブル 埋設標識 |
標識を辿るというか乗車券を購入するため並んだら、下にあった。 |
始発の電気バスに乗るため、並ぶ並ぶ 近年稀にみる混雑 |
電力ケーブルは、左シャッター部の建屋に引き込まれている この部分が、かつてのトロリーバス直流変電所があった場所であろう。 |
トロリーバス 直流変電所のあった場所 電力ケーブルが引き込まれる |
過去画像 先のシャッターのある建屋上部に、かつてのトロリーバスのき電点が位置していた。 |
かつてのトロリーバスのき電点 太いケーブルがき電吊架線に繋がる この場所の直下が、さきほどのシャッターがある建屋 |
おまけ 電気バスに乗るため並んだ。稀に見る混雑 |
送電端
中部電力北大町変電所
黒部ダム建設のため扇沢には、送電線で工事用の電力が供給されていた。その供給元が北大町変電所であった。その後、その送電線は、アルペンルートへの送電に使われている。以前からアルペンルートへの送電は22kVで行われていた形跡がある。
アルペンルート室堂までの送電は、中部電力が供給し関西電力の施設を経由北陸電力が管理する複雑な形態をとっている。
北大町変電所から扇沢まで22kVでの供給
黒部ダム建設のため扇沢には、送電線で工事用の電力が供給されていた。その供給元が北大町変電所であった。その後、その送電線は、アルペンルートへの送電に使われている。以前からアルペンルートへの送電は22kVで行われていた形跡がある。
アルペンルート室堂までの送電は、中部電力が供給し関西電力の施設を経由北陸電力が管理する複雑な形態をとっている。
北大町変電所から扇沢まで22kVでの供給
変電塔改め変電所へ
給電 関電トロリーバス、扇沢建物、ダムサイト観光施設、ケーブルカー、黒部平観光施設、ロープウエイ、大観峰、アルペンルートトロリーバス、室堂観光施設(ホテル立山)室堂周辺の宿泊施設(室堂山荘、雷鳥荘、みくりが池温泉、雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰)
ダム本体施設は、関電の黒四発電所からの所内電源
供給電力量による電圧の推定
2,000kW以上~10,000kW未満=22kVまたは33kVと一般に言われているので、アルペンルート全体では10,000kW未満と考えられる。しかしながら室堂の観光施設では、慢性的な電力供給不足が前から議論されている。費用の負担問題で、不足分は自家発で賄っている。
給電 関電トロリーバス、扇沢建物、ダムサイト観光施設、ケーブルカー、黒部平観光施設、ロープウエイ、大観峰、アルペンルートトロリーバス、室堂観光施設(ホテル立山)室堂周辺の宿泊施設(室堂山荘、雷鳥荘、みくりが池温泉、雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰)
ダム本体施設は、関電の黒四発電所からの所内電源
供給電力量による電圧の推定
2,000kW以上~10,000kW未満=22kVまたは33kVと一般に言われているので、アルペンルート全体では10,000kW未満と考えられる。しかしながら室堂の観光施設では、慢性的な電力供給不足が前から議論されている。費用の負担問題で、不足分は自家発で賄っている。
北大町変電所 銘板 |
配電用変電所 3基の降圧変圧器 77kV 降圧6.6kV この部分は77kV系所内母線 二次巻き線22㎸が1台目があるはず。 |
単相変圧器 3台のΔ結線昇圧変圧器 一次側は、右側から給電6.6kV 二次側は22kVの出力 初代 現在は使われていない(非通常時運用) どう見ても一次側の碍子は22㎸対応に見える |
6.6kV 供給 一次側ケーブル立上り 6.6kV昇圧22kV初代変圧器 ケーブルヘッドが6.6㎸ 仕様 |
手前3本 6.6kV 一次側 奥1本 二次側 22kV 6.6㎸なのに22㎸級の碍子を使用 |
初代 単相変圧器3台の出力が纏まる断路器 回路は「開」 二次側Δ結線22kVと判断 断路器右端から送電線が上に立ち上がる 断路器左端は22kV所内母線 左 22kV 側 母線 手前EVT |
初代 変圧器から立ち上がった送電線は、現在使用されている扇沢行 送電線の送電端まで伸びているが、繋がっていない。過去にはつながっていたが、22kV側をリダンダント構成にしたのでここまでの配線が残ったとみるべき |
22kV 側 パイプ母線 奥にケーブル立上り リタンダント構成 2台目の降圧変圧器から 上部を横切るのは、初代変圧器二次側の送電線22kV |
2台目 77kV降圧 三次巻き線22kV変圧器からの送電ケーブルがパイプ母線に繋がる 2台目は77kVから直接22kV降圧にしたため単相変圧器3台による変則的な構成を取らない |
右奥の22kVパイプ母線から、油入り遮断器(OCB)を経て断路器 上部に立ち上がる22kV送電線、真ん中は、故障点標定用VTその隣の碍管様なものは避雷器 |
扇沢行 22kV送電設備 全景 |
右 扇沢に向かう22kV送電線 |
扇沢 22kV受電点
送電線が地下に潜る爺ヶ岳登山道 扇沢出合
右の箱は、警報用の光ケーブルが配線されている箱。ケーブルが光仕様で光クロージャーがある。高級な電流差動方式の光PCM装置か?1回線だけの重要送電線なのでそれくらいは、装備するだろう |
アークホーン付長幹碍子と避雷器 |
アレスターに繋がる磁鋼片(被雷の強度を測る) |
ZCTが送電ケーブルに噛まされている。左の箱は、地絡事故等が発生した場合の警報機器(光PCM方式)が入る |
ここからケーブルは地下に潜る。中部電力の人孔がある。 ここから扇沢までは、地中ケーブル化されている。 先に述べた変電塔まで径路は伸びる。 |
2017年当時に発表になっていた記事+現地取材
関西電力リリース 2017/8/28
どうやらJR東日本のAccum方式のバスを導入するようだ 以下関電Webから引用
当社は、昭和39年8月1日より、関電トンネルにおいてトロリーバス事業を行ってまいりましたが、平成31年4月の営業開始以降は、トロリーバス全車両15台を電気バスに変更することとし、本日、これに伴う関電トンネルトロリーバス事業にかかる鉄道事業廃止の届出を北陸信越運輸局に行いました。引用終わり
トロリーバスは、普通のバスと同じように「大型二種免許」が必要とともに、更に電車として運行しているため、「動力車操縦者運転免許証」という免許証があり、これを取得しなければ運転できない。電気バスにすれば、この縛りが解ける。またリチウムイオン電池は、東芝開発の「電気自動車用SCiBモジュール」を使用すれば危険性は、少なくなる。
東芝開発 電気自動車用SCiBモジュール pdf 注意
関電トロリーバスと電気バスの仕様 pdf 注意 関電資料
関電資料pdfからの転載 |
関電の車載パンタグラフの画像は、この画像を反転したものらしい Schunk社 Web引用 |
充電中の画像 Schunk社 Web引用 |
Schunk社 Web引用 車体側パンタ 関電 電気バスに採用 |
Schunk社 Web引用 給電側パンタ |
Schunk Smart Charging パンフレット pdf注意Schunk社 Web引用 リンク切れ
以下引用
東芝は、短い停車時間を挟んで連続運行を行える電気(EV)バスを開発。車載用蓄電池および充電システムに二次電池SCiB™を用い、スムーズかつ短時間での充電を推進します。定時性や高密度の配車スケジュールにも対応する環境にやさしいEVバスシステムです。
引用終わり
どうやら関電が導入する電気バスは、東芝が電気関係を受注するようだ。(現在のトロリーバスも電装は東芝が担当)
NEDOと東芝がマレーシアに導入する電気バスがタイムリーに同様な充電系を積み込む
NEDOと東芝がマレーシアに導入する電気バスがタイムリーに同様な充電系を積み込む
電気バスの現状
ゆっくりと取材をしたかったが、剣沢まで行かなくては、ならず駆け足となってしまった。
ゆっくりと取材をしたかったが、剣沢まで行かなくては、ならず駆け足となってしまった。
バス降車場 トロリ線が撤去されてさっぱりしている 広場にあった仮設の充電ステーションは撤去されている。 |
電気バスは15台導入と初期の資料には書いてあった |
フロック部のトロリ線と一部剛体架線は、撤去されていない |
屋外の充電ステーション 2台 充電パンタは、降下して手前構造物に隠れているので見えない。先の降車場の分を合わせて5台を確認 |
車庫内に1台目 左奥は、新設された急速充電用の直流変電所の一部 トロリーバスを運行しながらの工事だったので別の場所に設けた 2018年秋の報道写真では、変電所設備の全容をみることができた |
車庫内別の場所に2台(車庫内に合計3台) 屋外に5台だから合計8台残り7台は、どこ? |
屋外の充電ステーション |
別角度 銀色の電極らしきものが見える 電極の試験中? 屋内と電極の色が違う |
乗車場の充電ステーション |
拡大 中心電極は、接地側 アルミかもしれない銀色、左右に正極の銅製の電極 |
さらに拡大 中心電極はIEC規格の黄色緑スパイラル表示 接地側 両端は、正極側 接地極の近くにセンサケーブル |
別角度 充電ステーションには、擦過の跡 |
真下から俯瞰 銅製電極は両端から給電 接地極は2条分ある |
電気バス乗車 始発 繁忙期は30分毎に発車 |
順次発車 |
停車位置の表示があるはずであるが、急いでいたので見落とし |
建屋から引き出されていた き電線の行方 左が多分 負極(接地側) 右が正極側 |
旧トロリ線の給電部 扇沢 降車場側は両き電線がボンド 多分接地側 トンネル側も両き電線がボンド き電側 ここでトロリ線は終わり トンネル側は、2条あるが両方とも正極側でタイき電 |
乗車場から引き出されていたき電線の行方 手前 降車場側 トロリ線は鉄構にボンド 左側の正極だったほうは、負極側にボンド 奥に繋がるき電線を外してボンドしたようだ 奥 トンネル側もこちらは正極側が負極側とボンド |
かつて運用されていたすれ違い場所も高速で通過 しかし所要時間は変わらず |
赤沢横坑にあった黒部側 直流変電所は廃止された。 左側 直流き電線 トロリーバス運行時点の画像 現在は無い |
ダム側 乗降場 充電ステーションは、無い トロリ線も無く すっきりとした状態 保守の手間がいらない |
車体側 パンタの収納状況 パンタを引き上げるとブラシで払って充電ステーションに繋ながる |
電極 丸い半球状のものは、ばねでペコぺこするようだ |
ダム側 乗降場 充電ステーションは、無い トロリ線も無く すっきりとした状態 保守の手間がいらない |
トロリーバスの運行時点と比べると当然のことだがすっきりしている。 |
ダム側 乗降場 充電ステーションは、無い ダム側 7台 この車体の前に1台 残り合計7台は運用中 合計15台 トロリーバスが運行されていた際は、中間の交換所で交換を行っていたが 電気バスの場合 7台 一気通貫で運用するようだ |
ダム側 乗降場 停止するとバックパネルを開けて放熱中? 各車行っていた。 |
鉄道では、無くなったので簡単な信号表示だけか? |
過去 トロリーバスが運用中のき電線 ループ構成 |
現状 き電線の終端には、何も工作されておらず 引き止めとあるだけ 両方とも正極加圧? |
かつてのトロリーバス車体下の鉄球 ゴムタイヤ走行なので帯電を防止するため停留所で停止し、ドアを開けると鉄球が地面に下りて接地する
モノレールでも駅に接地用のガイドレールがあるが、トロリーバスの接地は、知らなかった。
|
トロリーバス車体下の鉄球 今回の電気バスでは接地用の装置は、見当たらない |
トロリーバス車体下の鉄球 今回の電気バスでは接地用の装置は、見当たらない タイヤが電導性??? |
黒部ダムから 続く
黒部ダムから黒部平までの22kV送電線は、詳しく見ると難着雪リングがついたインバ線の送電線のようだ。
黒部ダム 22kV送電線引き出し部 ケーブルヘッド(左)と避雷器(右) |
難着雪リングが送電線に付いている ケーブルヘッドからの送電線と若干径が違うように見える |
黒部平 22kV 受電端 22kV送電線は、インバ線に見える |
数年前に 張替が終わっている 黒部平側 22kV受電端 |
別角度 |
22kV側 ケーブルヘッド 左 黒部平から大観峰への送電線 碍子形状からすると6.6kV |
下から立上がる大観峰方の送電線は、形状的に6.6kVのようだ 見慣れた配電用6.6kV 2連 但し、送電鉄塔間は、22kV対応の碍子である |
過去にWeb上で検索をすると黒部平に変電所がある旨の記載があるので、黒部平に22kV降圧6.6kVの変電所があるのだろう。 中電の系統図で扇沢の先に他社変電所がある記載があるので北陸電力 黒部御前変電所が黒部平にある。
そして黒部平→大観峰→室堂は6.6kV系統での運用と考えられる。
但し、黒部平→大観峰間の送電線は、22kV耐圧仕様である
大観峰までの送電線 |
この次の大観峰手前の送電鉄塔まで送電線が張り替えられている。2019年確認 |
大観峰 受電最終鉄塔 黒部平からくる送電線の碍子は22kV仕様 |
実際は6.6㎸運用
左ケーブルヘッドは22kV仕様だが右ケーブルヘッドは6.6kV仕様 区分開閉器3台は6.6kV仕様 碍子類も6.6kV仕様 |
拡大 右は、室堂への送電端 左 2つは、1つは立山トンネルバス 変電所ともう一つは大観峰施設用 大観峰は狭隘な場所に建てられているためこの部分で分岐させてキュービクルに引き込んでいる。ここは、完全に6.6kV仕様
|
右の太いケーブル上が6.6KV送電ケーブル |
立山直下 車両交換所(退避所) き電ケーブルが雷殿から伸びている |
出発信号 赤 閉塞中 |
室堂駅は剛体架線 トロリーバスの性質上 終端はループになっている |
終端はループの先は、フロックと呼ばれるデッドセクションを通過 |
トンネル入口 右にき電線を経由して高圧カットアウトスイッチと避雷器が繋がる。避雷器は、接地されづ直接き電線につながる。これはトンネルとその周辺が岩盤に囲まれて、高抵抗であるためである。避雷器の上のケーブルは6.6kV送電線 左より駅を通ってきたループ架線が繋がる。フロッグと呼ばれるループ状分岐部 |
6.6kVケーブル接続箇所 |
6.6kVケーブル引き込み箇所 |
6.6kVケーブル引き込み点 古いケーブルの張替えが行われており、切断箇所から三相心線が見えている |
黒部ダムサイトから黒部平の送電線をみると絶縁体の状況が22kV用のようだし、ケーブルヘッドの形状も22kVのまま。大観峰の受電鉄塔に22kV仕様の送電線が接続されている。
区分開閉器の形状が6.6kVタイプであるし、ケーブルを留めている碍子も6.6kV用に見える。室堂の電力状況が逼迫していることは現状でも同じであり、室堂の各観光施設は、自家発電で凌いでいる。室堂までの送電線の22kV化は多大な費用が発生するので見送られているのだろう。黒部平、大観峰、室堂の狭隘な場所に押し込められた各変電所の機器の入れ替えを6.6kV供給しながら行うのは、無理である。大町トンネルに敷設されている22kV地中送電線は、トリプレックスタイプではなく、1本のCVケーブルであるので、1相の事故でもシースが一括なので被害が甚大である。黒四側から扇沢に新たなケーブルが敷設されているので、黒四の電源を扇沢に伸ばす可能性がある。(関電トンネルの電気バスは関電直轄になった。2019年)
検索によると、
おりしも2014年6月24~25日の夜間に北陸電力(株)により大観峰から黒部平に係る送電線工事が行われた。
6/28 停電事故を起こした関係で、室堂から富山方 天狗平山荘まで送電線が延びているのが判明した。 てっきり天狗平山荘は自家発だと思っていた。
検索によると、
おりしも2014年6月24~25日の夜間に北陸電力(株)により大観峰から黒部平に係る送電線工事が行われた。
6/28 停電事故を起こした関係で、室堂から富山方 天狗平山荘まで送電線が延びているのが判明した。 てっきり天狗平山荘は自家発だと思っていた。