2023年9月6日

1320. JR東日本 変電所フルデジタル化 小岩交流変電所 給電について思考実験

 フルデジタル化される


 今までは、変電所間はデジタルネットワークで二重化されているのが常だったが今回は、変電所内機器類を二重光ケーブル化しメタルケーブルを廃止する。とのこと
継電器盤、監視操作盤など故障が起こり易かった部分をユニット化して交換対応しやすくなる

この発表文で以下の部分を引用
 2025 年度以降、小岩交流変電所に導入します。具体的には、2024 年度から順次機器を搬入し、 2025 年度に 2 万 2 千ボルト設備を使用開始、2026 年度に 2 万 2 千ボルト旧設備の撤去および 6 万 6 千ボルト設備の機器搬入し、2027 年度に 6 万 6 千ボルト設備の使用開始を予定しています。
引用終わり

2027年度には新小岩交流変電所は、全て66㎸化することになる。
現在の給電系統は以下の通り(推測を含んでいます)
 総武快速線は品川-両国駅間が地下トンネルである。湧水が最大の弱点であるので東京-馬喰町、新橋各駅に22㎸降圧6.6㎸の配電所を設け、湧水をポンプで立会川に流している。(この図では東京-両国間だけを示している)

 現在 都内の22㎸送電線は全てケーブル化されトラフに収容されている。総武快速・緩行線にき電している両国・錦糸町・平井各変電所、新日本橋・馬喰町配電所は22kV受電であり神田交直変電所、東京交流変電所、小岩交流変電所から受電できるようにネットワークが組まれている。秋葉原配電所は、過去にMARSのセンターがあったので配電所があったが現在は、移転しているので秋葉原駅、周辺のJR関連ビルに配電を行っている。
 各交流変電所は、下総、鳩ケ谷、常盤橋、上尾、川崎等の外部電源(TEPCO)でBackUpされている。

 このような給電ネットワークは、やはり地下部トンネルの湧水が最大の弱点であるためである。上野駅の地下部分も上尾、鳩ケ谷、川崎等の外部電源(TEPCO)でBackUpされている。

 この給電網が2027年度小岩交流変電所が全66㎸化されることになるとどうなるか思考実験をしてみた。(推測を含んでいます)

以下が思考実験 
 小岩交流変電所が全66㎸化されると、今まで繋がっていた平井、錦糸町変電所も当然66㎸化される。平井変電所は高架下にあり66㎸化は容易である。また錦糸町変電所は、線路わきに広い敷地を持ち66㎸化は容易である。

 さて現在22㎸受電の両国変電所はどうなるか?両国変電所は地下にあり狭隘な場所に押し込まれており66㎸化は容易ではない。また馬喰町・新日本橋配電所も地下にあり66㎸化は容易ではない。

 方策としては、錦糸町変電所に66㎸降圧22㎸変圧器を設置。現在の両国-神田交直変電所、両国-丸の内変電所は22㎸のままとするのが対費用効果としては良い選択になる。最近は22㎸を配電所系統に分離する傾向が新宿-池袋変電所間、新宿-大井町変電所間で見られているので22㎸をあえて66㎸化はしないだろう。







参考 横須賀線・総武快速線の湧水処理



東京圏の22㎸送電区間は
大井町交流-品川-目黒ビル(配)-渋谷(配)-病院-新宿 多分このまま
吉祥寺-高円寺-東中野-新宿 多分このまま
新宿-池袋(配)-池袋-巣鴨-田端基地(新)-田端(開閉)-王子交流-日暮里-上野交流
日暮里は66㎸(デジタル化)されるであろう。訓練施設として66㎸変成設備が展示されているが、配線を繋げれば66㎸で運用できる
神田交直-秋葉原(配)-両国-錦糸町-平井-小岩交流 神田交直-秋葉原-両国-錦糸町間は22㎸のまま
東京交流-丸の内-新日本橋(配)-馬喰町(配)-両国-錦糸町間は22㎸のまま
神田交直-呉服橋(配)-浜松町交流 多分このまま
浜松町交流-新橋地下(配)-東京地下(配)-東京交流 多分このまま
大井町交流-大井ふ頭-田町-高輪(配)-浜松町交流
大井ふ頭は、羽田直通線のため66㎸化(デジタル化)されるであろう。
が残っている。
新宿、池袋、吉祥寺は交流変電所化(66㎸降圧22㎸)されている。

22㎸給電の両端には必ず交流変電所があることになる。





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