並列き電の調査をしてる時に新赤沼き電区分所をGoogle Street Viewで見たら設備が全部撤去されていた。 別地点に盛り土をして新赤沼き電区分所をを作ると思ったら現在地を盛り土をするようだ。
  新幹線における車両及び重要施設に関する浸水対策について(とりまとめ) 国土交通省
これによると電気設備は現在地に嵩上げで再構築することになっている。
新赤沼き電区分所
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| 設備が無い 2024年 Google Street View | 
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        Google
        Earth Web版では上の部分に年のスケールが出てきて過去の上空画像を見られる これは2022年時点  | 
    
  2023年のGoogle Street View
   現在 き電鉄構は残っており、SN,TF,AFき電線は張られてままエアーセクションはエアージョイント化は、そのまま き電区分所からのき電鉄構までのき電線は撤去状態
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| 2022年の取材時のエアーセクションのエアージョイント化部 | 
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| Google Street View 2023年10月画像 2022年と変化はない | 
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        中セクション開始部 2023年10月 電車線区分標が辛うじてみられる Google Street View  | 
    
         
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           2022年の記事では一番下の緑状態で新長野SSが片座運転して新高田方だけき電していると推定していた。←これが正解  | 
    
   理由は、新坂城SSは東信変電所からの信濃東信線275kV
  とつながり新長野SSは同じく東信新北信線275kVで繋がっている。つまり上位変電所が同じ275kV
  母線から供給されている
         
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| 点線の77kVラインが新坂城SSに入っているのは間違い | 
   もう一つ気になるところは、通常き電区分所は変電所と変電所の中間に設けられている。ところがこの新赤沼き電区分所は新長野SSまで約6㎞の地点で短すぎる。新北信変電所は上位に上越火力発電所を持ち短絡容量が大きいのが判る。当初の考えでは新赤沼SPはスルー化して新長野SSの新高田SP方片座運転で上位変電所が短絡容量が大きいので凌げると思っていた。←検証したら新長野変電所のルーフデルタ結線変圧器は片座運転だった。
以下参考
    東信新北信線275kV(新長野SS受電)設備容量:4,726MW 、運用容量値:3,220MW
  
  
    信濃東信線275kV(新坂城SS受電)設備容量:5,430MW 、運用容量値:4,072MW 
  
  
    ちなみに信濃東信線275kVで短絡インピーダンスが
    20%の場合で46,980MVAにもなる
  
   新長野SSの受電用変圧器はルーフデルタ結線変圧器でA座、B座を出力する。新赤沼SP側の電流と新高田SP側の電流が平衡化するわけがない。またこの新高田SPも新長野SSからの距離が長いが50Hz供給の新上越SSからは2.3㎞しか距離が無い変則的なき電区分所の配置である。以下参照 ちなみに新長野SSは60Hz 新上越SSは50Hzなので並列き電は絶対不可
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| 赤が正しい配線 | 
   これから考えると新長野SSの片座 長期間運転は好ましくない。変圧器の温度上昇等劣化に対応しなくてはならない。
 新坂城SSと新長野SSが並列き電できる条件は
同一の電圧比:循環電流と不均等な負荷を防止
同一の極性:二次側電圧を同位相にする
同一の周波数定格:変圧器の適切な動作を保証
類似した百分率インピーダンス:比例した負荷分担を保証
が保証できれば可能となると推測しいる。
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| 上越火力発電所からの東信新北信線275kV(新長野SS受電)が一端 東信変電所の275kV母線に入り母線からから直接信濃東信線275kV(新坂城SS受電)が送出されている | 
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          上部が275kV母線部 二重母線化されている。 右が東信新北信線 左が信濃東信線  | 
      
再度 現地確認
長野基地変電所
過去記事
| 77kV 1回線受電に変更 Google Street View | 
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          変則的な運用  1回線受電に変更 基地き電は、行うがき電用遮断器は2台で運用、使用されてないキャパシタとリアクタンス・抵抗2台撤去 不等辺スコット結線変圧器は残存 Google Street View  | 
      
| 新坂城SS受電用のAT撤去、不平衡補償単相き電装置(SFC)は撤去、切替開閉器も撤去されている。夜間は、基地変電所でき電。昼間は本線トロリ線からき電で切替開閉器を運用しないで対応となっているようだ。Google Street View | 
![]()  | 
| 撤去される前の状態 Google Street View 黄色、緑色、水色、紫色のき電用母線集合体の一部撤去、き電用遮断器室1組だけ運用77KV受電1号だけに変更、不等辺スコット結線変圧器の2号系配線回り撤去  | 
この撤去された部分に盛り土で嵩上げを行ない新しく受電設備を構築するのだろう。SFCはもう設置しないで不等辺スコット結線変圧器だけで運用することになる。
  | 新坂城SSのF(AF)き電線T分岐は結線が健在 基地用き電線AF | 
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参考資料
御籐憲行ら;北陸新幹線(長野・金沢間) 変電設備・配電設備・電車線設備紹介:明電時報Vol.344,No.3,pp23-24,2014
須貝孝博;北陸新幹線(長野・金沢間)の電気設備について:J. IEIE Jpn.   Vol. 35 No. 8,pp3-6,2015


