2023年9月16日

1322. JR東日本 青梅線短絡線 架線切断場所推定(一部修正・エア―セクション部画像追加)

 JR東日本の発表以下引用

中央線快速電車は、青梅線内での架線断線の影響で、国分寺~高尾駅間の上下線で運転を見合わせています。運転再開見込は立っていません。

引用終わり

現在の事故前 立川駅構内のき電系統は以下通り
青梅線 下り線のTC型エア―セクションが普通のエア―セクションになっている。
中神タイポストで上下き電線が繋がれている。

1318. JR東日本 青梅線 TC型エア―セクション撤去(下り線)

 今回の青梅線 短絡線の架線切断事故は、事故発生後 青梅線だけが運行再開しているので立川変電所ー拝島変電所間の送電で青梅線が動いている。

 短絡線には、エア―セクションが1カ所あり立川駅構内の日野方にある選択断路器で短絡線の中央線接続側のき電を立川変電所ー拝島変電所(青梅線専用下り線き電)もしくは立川変電所ー日野変電所間(中央線下りき電)に切り替えられることができ、定位は中央線下り線き電となっている。

立川駅構内 青梅短絡線 中央線側 き電選択断路器 定位 中央線下りき電

 青梅線が動いていて中央線が止まっているのは、短絡線の中央線側の架線が切れていることが推測できる。ただし 立川駅構内にある選択き電断路器を両方開路(切る)すれば中央線の運行はできるはずであるが止まっているのは、中央線下り線から分岐して短絡線に入るときに通過するセクションインシュレーターで短絡線がき電分離されているため、安全を見込んで中央線下りき電停止にしたと推測できる。短絡線の青梅線側はエア―セクションなので、隣接中央線側との間でトロリ線の間隔が広くなっており、絶縁が担保されている。

青梅短絡線のエーアセクション部 立川駅方から西立川駅方面へ




エア―セクション 始まり ここまで立川駅構内からき電 中央線下りき電線よりき電


エア―セクション 終わり 青梅線下り線よりき電

 中神タイポストの設置で青梅線下り線のTC型エア―セクションは廃止になったが、今度は中央線下り線と青梅線下り線の電位差が大きくなったのか? エア―セクション部はカーブなのでTC型エア―セクションは設置できない。

国分寺には折り返し用の設備があり、また国分寺以北のき電停止に対応できる設備があるため「国分寺~高尾駅間の上下線で運転を見合わせ」となっているのだろう。

 紫色で囲んだ範囲での架線切断と思われるが、構内選択断路器を両方開路すれば中央線は、運行できるはずである。できないのは安全を見越しているためであろう。

841. JR東日本 国分寺変電所 再訪 き電の工夫とOFAケーブル交換作業(国分寺駅周辺)

首都圏の各線区は事故時き電範囲を限定的にできる区分断路器が設備されている。



参考資料
立川駅配線図部分 出典(「配線略図.net」「https://www.haisenryakuzu.net/」)
配線図net 青梅線部分

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