2019年4月28日

890. JR東日本 上越新幹線 停電 号外

JR東日本 上越新幹線 停電
NHK発表 記事一部引用 
  上越新幹線は28日午前7時20分すぎ、停電のため、群馬県の上毛高原駅と新潟県の浦佐駅の間の上下線で運転を見合わせました。
推定事故原因 2019/4/28 9:30時点
 き電区分で、当該停電区間は、新水上き電区分所、新六日町き電区分所間と想定される。
原因 新湯沢変電所が落ちている。

 単純な、変電所の脱落ならば、隣接変電所からの延長き電での救済が想定される。しかし、き電区分所の延長き電は、当該箇所が山岳地帯(高低差)、トンネル多用地区なので、行えないと考えたが、延長き電を行っているようだ。上下タイき電で融通を増やしている可能性がある。

新渋川変電所、新川口変電所からの双方の延長き電で、ノッチ制限で運行は行えるはず。
この場合、き電区分所は、新水上、新六日町のき電区分所どれか、または新湯沢変電所を切り離し、き電区分所として機能させることがある。妥当なき電区分所としては、新湯沢変電所の切替部分だけを生かした用法。

新渋川変電所は、一部北陸新幹線へのき電(新八木き電区分所・新高崎き電区分所間)も担っており容量が大きので、新渋川変電所⇔新六日町き電区分所間を担う可能性が高い。

 新湯沢変電所 脱落後 き電区分所として運用を図ったが、再度き電区分所としての不全に陥り再停電した模様 これが2回目 

 最新情報 切替部分の基板が故障とのこと
新湯沢変電所 回路構成と同様な接続図 
き電系は、2つの変圧器から構成され、通常は片方だけを使用している。
今回の新湯沢変電所 脱落は両方のき電系が脱落した。

新湯沢変電所のき電系を切り離し、き電区分所として機能させ(赤枠)ようとした。
この場合 新渋川変電所と新川口変電所の両方から、新湯沢変電所を突き合わせ箇所
すなわち き電区分所として運用するはずであった。
ところが き電区分所として機能させたが、再度切替が不能となり、最終的にスルー化して
新六日町き電区分所での突き合わせとなった。
原因は、切替装置の基板が故障とのこと

図3.4.1の変電所部分のき電区分所として機能させた場合の結線図 赤枠がこのSPに該当
今回 上下タイき電もおこなったようなので89FTも投入されれのだろう
この心臓部の切替装置 基板が故障

左 新渋川変電所(SS) 中間のSPが新水上き電区分所 左 脱落した新湯沢変電所(SS)
この図のように新湯沢のき電系を切り離しSPとして運用するはずであった。
ところがSSのSP化が切替不能となったため、さらにスルーして新六日町き電区分所で切替を行った。
この場合ATに過負荷が掛かるが、上越新幹線は潤沢な設備であったのでノッチ制限は行わなかった模様


記事修正

新湯沢変電所を、き電区分所として運用されるためには、OT(所内変圧器)が重要なポイントとなる。
この新湯沢変電所の事故原因 新軽井沢き電区分所でやらかしたOTの絶縁油漏れと同様な原因かもしれない。
853. JR東日本 北陸新幹線 佐久平-軽井沢間 停電事故 号外 ブログリンク

時系列 
7:30前   新湯沢変電所 脱落 停電
7:50ごろ  再送電(新渋川変電所・新川口変電所からの救済き電)パターン1~3のどれか パターン1の可能性大
8:30ごろ  き電区分所の機能不全で再停電
11:00ごろ 復電(但し救済き電中)パターン3での運用

TDS以外の各施設は、ブログにUp済
新幹線は、き電区分所で各方面変電所からの電気を突き合わせている
今回は、新湯沢変電所が脱落したので、新渋川変電所から新水上き電区分所
新川口変電所から新六日町き電区分所の新湯沢側が停電
 新渋川変電所は、北陸新幹線の、新大八木き電区分所までを担当しているので、切替の際に
北陸新幹線への影響も発生した。

上越・長野・東北新幹線給電系統図
 新水上以北は、記事 作成無し


 以下 当該停電区間  位置 上越新幹線参照




参考文献
日本鉄道電気技術協会編:変電所一般 き電変電シリーズ(1)

JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生

1394. JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生 2024/11/10 随時記載

 NHKによると以下引用 JR瀬戸大橋線で列車が立往生 架線断線 車内に乗客約150人  11/10  以下引用  10日午前、JR瀬戸大橋線で架線が断線し、高松発岡山行きの快速列車が瀬戸大橋の上で立往生し、5時間あまりにわたって乗客およそ150人が列車内に残さ...

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