きれいな設備だろ ウソみたいだろ。死んでいるんだぜ。それ たいしたキズもないのに、ただ北陸新幹線が開業しただけで、もう動かないんだぜ。
ほくほく線 津池変電所の外見と内容の構成は過去に記事にUpした。
919. 北越急行 北越北線(ほくほく線) 津池変電所(直流)改め津池き電区分所だと思ったら廃止
以下その記事の引用
大島変電所(GIS設備)と違い建屋内に露出状態で設備機器があるので、ナイトタートルで見学するならこちらのほうが、インパクトが強い。(大島変電所と同様 駅の近傍に位置する)
完全に機能停止なので、昼間の見学も可能だろう。なかなか最新の機器が入った変電所を近場で見学する機会は無い
津池変電所の設備構成は、2Fが交流受電設備、1Fが直流変成設備となっている。設備機器の撤去は、1F部分の外壁を壊さなければならないが、その形跡は無いので設備機器がそのまま残っている可能性が高い。大島変電所で見ることのできない直流高速度遮断器、断路器もあるはずである。
引用終わり
赤の部分 この記事(2019年)を北越急行 営業企画部が読んで実現したかもしれない。やはり内部の1F部分の設備類は撤去されていなかった。
撤去されていたのは、2F部分のMOF(東北電力の所有物)。外されていたのはMOFに繋がる銅線とラインポスト碍子、避雷器と避雷器に繋がる磁鋼片、機器室盤内の内部装置(小物・部品取り)、特高廻りの金網、DCVRへの銅ケーブル等であった。
この津池変電所内部の見学 たしか鉄道ライターの女性が企画に加わって昼間に行われていた。
今回 以下の企画に参加できたので内部を詳細に見学できた。 内部にホワイトボードがあり変電所が死にゆく過程が書かれていたのが、印象的だった。
参加人数19名 |
表示もボロボロ |
十日町行き 臨時団体列車として運行9820M |
美佐島駅到着 |
エアーロックのような二重ドアを通り外部へ 特急・快速が運行しなくなったので必要性はなくなった。 |
階段を65段上がり地上部へ |
夜の変電所 ちょっと不気味 |
潜り戸を開錠 |
旧変電所構内へ |
いよいよお楽しみ内部へ進入 |
変電所内部に貼ってあった廃止後の内部機器位置図 H29/3/28(2017/3/28) |
きれいな設備だろ ウソみたいだろ。死んでいるんだぜ。それ たいしたキズもないのに、ただ北陸新幹線が開業しただけで、もう動かないんだぜ
変電所内部 機器類
2F部
外部バルコニー 受電ブッシング位置 |
受電ブッシングと断路器間は上部にジャンパ線 |
受電ブッシング室内側と左断路器 ジャンパ線でつながっていた 更に左 VCB 真空遮断器がもジャンパ線でつながっていた |
別角度 断路器と真空遮断器 |
断路器 水平一点切 三相一括 |
別角度 |
断路器 銘板 |
288回の開閉操作があった |
明電舎 VCB 真空遮断器 |
VCB 真空遮断器 明電舎 |
真空遮断器 銘板 |
碍管の下のドーナツ型の巻物は変流器(CT) |
変流器銘板 |
奥の金網は、MOF部を囲んでいた高圧充電部防護フェンス その手前 ラインポスト碍子 天井部、壁部に設置されジャンパ線を保持 一番手前 避雷器 1F ブッシング手前に設置(1F設置整流用変圧器を保護) |
避雷器が作動した際の放電電流を測る磁鋼片がついている 管状のものは、放電したかどうかの記録計だとおもう |
避雷器の下部は碍子で絶縁されており引き出されている端子部から直接に中央の放電記録計に繋がっていた。放電記録計の片方は接地されている |
別角度 |
1F 整流用変圧器に引き出される貫通ブッシング(油浸) |
窓がついており油の量が判る 左壁のS,Tの記号はその場所にラインポスト碍子が取付られていた。 |
1F 整流用変圧器と2Fからの貫通ブッシング端子 |
2Fには、特別高圧受電設備にほかに直流き電用FL(電力沪波器)も設置されていた。
右に断路器操作用のジスコン棒がある 1F天井から配線 H28/9/7 運転停止 コンデンサは断路器で放電済み |
中身は断路器、コンデンサ、リアクトル 整流脈流に起因した高調波ノイズを架線を介して沿線に拡散することを抑制する装置いうなればフィルター回路 |
1F部
整流器用トランス 左側 2Fからの貫通ブッシング |
整流器用トランス 一次66,000V 二次 1,200Vふつうはこれだけの出力だがDCVRが設備されているため三次180V端子がある |
整流用トランスの裏には所内変圧器OTがある 一次側1200V 二次側210V 所内電源を賄う但しSP化の際 切り離されて所内電源は、他変電所からの高配電源に切り替わっていた。 |
き電電圧補償装置DCVR 津池と浦川原変電所に設備されていた。 き電電圧を約200v高くできる 整流用トランスからのAC180V入力とシリコン整流器、直列リアクトルへの出力があったが ケーブルは全てH24/3(2012年)に取り外されている。(特急運転がなくなったため) |
天井部から2F設置のFL(電力沪波器)のケーブルが下りてきている |
サージプロテクタ3台が見える |
手前側 SLとシリコン整流器に繋がる端子 奥 整流用トランスからの入力 |
SL上部にケーブルラックDCVRからのケーブルが抜かれて穴が見えている |
奥 整流器用トランスから 手前 シリコン整流器に繋がるケーブル シリコン整流器からSLに繋がるケーブル 天井左 |
シリコン整流器本体 一番左の盤からはDCVRからのケーブルがあったがH24/3(2012年)撤去された |
シリコン整流器放熱板 |
正極母線は、上部ラックを経由して隣の部屋へ シリコン整流器交流側は3ケーブル一括で3相入力 |
シリコン整流器 3,000KW 1,500V 2,000A |
シリコン整流器運転停止はH27/12/1 特別高圧受電停止時に同時に停止 |
直列リアクトル(整流器リップルを平滑化と突入電流抑制)片方の端子(ケーブルが外されている方)が帰線となり奥のラックを通じて地下のインピーダンスボンド中性点に繋がる |
赤の末端のケーブルは2FからのFLを経由したケーブルでSLの帰線側に繋がるが帰線が撤去されたのでぶら下がってる。 |
き電版 一番左 正極盤、11H 六日町方 13H 十日町方 負極盤 欲を言えば、直流高速度遮断器を引出し、盤面内の金属板を外し、後ろの金属板も外し、正極、負極 ブスバー、断路器も露出してほしかった。 |
正極盤 89P断路器収容 |
正極盤中身 整流器からの母線断路器89Pここから11H,13Hの直流高速度遮断器に繋がる ケーブルが1本出ているが2FのFL(電力沪波器)に繋がる。右にブスバーが伸びているが並列に11H,13Hの直流高速度遮断器に繋がる。ケーブルが1本ブスバーに繋がっている後ろにケーブル端子板が見えているが、ここがシリコン整流器からのケーブルが繋がる |
89Pを動かすためのクランク部 クランクを禁止と書かれている穴に挿入して廻すと梃子の原理で断路器が開閉する |
11H盤(六日町方き電) 直流高速度遮断器が収容されている |
盤内 奥にプラグイン型の直流高速度遮断器が収容されており 引き出すことができる。振動でせり出さないように底部にストッパーが付いている。 これはJR国分寺変電所での遮断器せり出し事故で火災が起こったため国土交通省の通達で点検、せり出し防止策が求められたための対応 |
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11Hと同様 54Fは直流高速度遮断器の装置番号 |
54Fの内部 上部に巨大なアークシュートが見える |
直流高速度遮断器 54Fの内部 上部に巨大なアークシュートが見える 緑の部分は直列吹消しコイル(磁力の力でアークを弱める) |
89Nが収容された負極盤 |
正極盤でみられた断路器(89N)が見える 構造的には正極版と同じ方式で断路器を操作する |
断路器のロッドは木製 |
保護連動装置リレー |
保護連動装置1台常用と予備 盤面に11Hと13Hの表示があるが、これは単線用 これが複線だと11H、12H、13H、14H、Z(共用)になる。 |
赤倉トンネル 帰線引出口 帰線は撤去された |
帰線用インピーダンス 帰線が中性点に繋がっていた |
棒線化されたき電線 本来ここで分割され上部変電所までケーブルが繋がっていた |
き電ケーブルを収容したコルゲート管 |
この部分にエアージョイント化されたエア―セクションがあったのだ、その後棒線化された |