2019年1月27日

880. JR東日本 池袋駅 高抵抗地絡 検知実験 き電保護パックの連系(連携ではない)

池袋駅 高抵抗地絡 検知実験 き電保護パックの連系 
 
JR東日本 池袋駅 埼京線上り方高架部で高抵抗地絡の検知実験が行われるようだ。
仕組みとしては、架線柱に連系線を張り各架線柱毎を繋ぐ、ビームとき電保護パックを繋いでアース側を連系させる。
埼京線 上り高架部分 車中より

埼京線 上り 連系線とき電保護パック 未完成 車中より
 
高抵抗地絡に関する一連の記事
各記事には、鉄道総合技術研究所の文献引用を行っていたが、ポリシーの変更により引用できなくなっている。
 
 
 
 
この高抵抗地絡事故の早期検出にはき電保護パックの設置が必要である。
228. JR東日本 王子交流変電所(直流併設) き電保護パックについて解説 ブログリンク

多連で設置されている例は、他所にもある。
552. JR東日本 き電保護パック 設備状況  ブログリンク

車両基地や、大規模変電所のき電線が架設されている場所で、大電流が流れている場所の地絡検出を積極的に行うように設備されている。

き電保護パックの運用は、架線き電線支持物ごとに設けなくては効果が無いが、そのための設備数が膨大になる。

放電ギャップ方式(き電保護パック)で高抵抗地絡を検知する方法として、碍子側を連係線で結び
き電保護パックが設備されていない架線柱も地絡を検知する方式がある。この場合き電保護パックのアース側は、インピーダンスボンドの中性点につなげている。

今回の池袋駅のき電保護パックは、碍子側が個別の架線柱、アース側が連系線で数珠繋ぎとなっている。

鋼製 架線柱にき電保護パックが設備されている(羅列状態) 武蔵小金井駅
鋼製 架線柱にき電保護パックが設備されている(羅列状態) 武蔵小金井駅
以下 池袋駅のき電保護パック設備状況
通常は、き電保護パックは、レールにボンドさせて変電所に戻すが今回の池袋駅の場合は連系線で数珠繋ぎとなっている。なんらかの実験目的であろう
池袋駅 埼京線上ホーム 板橋寄りにあるき電保護パック
コンクリ柱に設備

ビームにき電保護パックからの導線がボンド

き電保護パックの碍子側につながる

き電保護パックは、通常片方はレールにボンドされる

池袋駅では、通常のレールにボンドされる端が連系されている

アース側 連系接続Box

このき電保護パックもアース側は連系されている

中央 左 アース側接続Box

このき電保護パックもアース側が連系Boxに繋がる

アース側 最終接続点 板橋方




池袋駅構内 架線柱 ここから出発 板橋方に延びる
この端は、現在アース中
運用の際は、外されるはずだ。

連系線から引き出されるケーブル(中心部の碍子)

ビームに沿ってケーブルが延びる

コンクリ柱から引き下されるケーブル
下にはループがありビームまで引き上げられる
この下に き電保護パックが設備される
まだき電保護パックが設備されていない


連系線から引き下されるケーブル(中心部碍子)

連系線から引き下されるケーブル ループを作り片方はビームにボンド
下部にき電保護パックが設備されるのだろう

拡大 連系線の銅線が新しい

ループ部

ループの片方はビームにボンド
き電保護パックが設備されているが、まだ繋がっていない
上部から3本のケーブル


連系線に片方は未ボンド

もう片方は連系線にボンド
もう1本はビームにボンド

き電保護パックが設備されているが未ボンド
ケーブルの一端が見える
このケーブルはき電保護パックの碍子側につながる
窓が開いているが放電した回数を数える計数器がついている。
 

下 池袋駅から延びる連系線と架線柱から引き下されるケーブル
 

この部分で連系線は、駅構内を経由するため架空配線から隠蔽配線となる。
連系線は、まだ繋がっていない



連系線 最終端 歩道橋付近

ビームにケーブルがボンド

最終端 この下部にもき電保護パックが設備されるのだろう
この部分は、池袋変電所の直近である。

おまけ
赤羽線 0キロポスト

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戸田公園駅 渡り線は、横取り装置であった。下り方から車中俯瞰

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